■ MUKU-DATA BOLE FLOOR
ある記事に書かれてあったオランダのBole floor。
これはかなりいってますね。歩留まりは90%位いけそうです。
スキャナーの視覚識別技術で曲面を測定して最も無駄のない組み合わせを
するらしいです。フローリングの実もついてあります。
昨年金子勉さん設計の家で歩留まりの少ない方法で製材して
天井板を貼った現場がありました。(曲線ではないのですが)
夏場でしたのでなかなか良い丸太が出てこず苦労したのを覚えています。
通常は板など製材するときは
先ず180mm巾なら、それで巾を決めてから同一の厚さを製材していくのですが、
これは丸太の耳(辺材)を残して厚さ18mmで先ずは製材。
仕上げには1本1本の丸太の木目を順序よく張る為に、製材した順に板に番号を付けておきました。
(A-1,2,3, B-1,2,3,・・・というように)
約2ヶ月直射日光の当らない風通しの良い倉庫で自然乾燥させる。
(18mm厚の板ですと、この時期2ヶ月もあれば含水率は18%以下になります)
それから、一枚一枚巾の違う板をその板が使える最大限の巾のところの耳(皮)を製材します。
(この製材が巾の均一な板と大きく違う手間のかかる作業です)
そして大工さんが万能機で仕上げて、
本実を加工します。
実際木は自然乾燥させると、板が割れたり、節が抜けたり、反りが出てきたりで
使えない板がでてきます。
乾燥させて2割近くは使えなかったでしょうか・・
完成はこんな感じで
一本の丸太からの取った巾の違う板が
製材した順序で張り上げ上げられました。
製材の手間は通常の3倍以上、大工さんの手間も2倍以上はかかったかと思います。
歩留まりは通常の巾を統一した板よりは多少は良かったかと思います。
5~6本の丸太で木目を順序よく張り上げたというのもそれはそれで面白い仕上がりになりました。
これは、金子さんが材木屋とつくる「無垢の家」に対しての多少の計らいも
あった事なのでしょう。
労力のわりには
単に材木屋の自己満とも、言えるのかもしれません。。
もう少し、効率の良い方法があるのかもしれませんね・・・
木の歩留まりを上げるというのは何れにしても手間のかかる事です。
本音は、もう・・しばらくは・・、 やりたくないかな・・・・
以前行った木造の旅館にこんな張り方もありました。
それにしてもこの BOLE FLOOR の床、なかなかやりますよね・・・?・・!
今度はこれに挑戦ですかね・・・・・・・うぅ~・・。