MUKU-DATA  神代栃(鳥海山)丸太製材
ずっと挽こう、挽かなきゃって思っていた神代栃丸太を昨日2本製材しました。
昨年12月に新潟へ持ち込まれた丸太で、
春先には製材しようと思っていたが、その頃、弊社製材機が壊れてしまい夏を越えてもう秋になってしまった。
日陰で保管してシートや布をかけてはいたが、時すでに若干遅し・・・?
神代栃は地上に出てから急激に水分を放出しているように見えるので
早めに製材して、十二分な割れ止め養生を施し、保管しておいた方がよさそうだ。
2本の丸太のうち一本はまぁまだ何とか物になりそうだが、
もう1本は干割れが中まで入り込み、製材面に割れが生じていた。
残りの神代丸太も早急に製材しなきゃと思っている。
4.2m神代栃丸太
神代栃に見られる赤身部分と白太部分が剥がれれる様子。
製材後、数分経過
ブルーの色合いは乾燥過程で徐々に消え、乾燥後はあの神代色になる。
ブルーが残っていると美しいんだけど・・
製材時のこの色合いは、やはり魅力的
こちらも4m材だが、末がガサガサなので3mに切断
同じ状態で保管していたが、干割れ進行が深い
ガサガサした部分は使えずボロボロと剥がれ落ちる
それでも少しは肉が残っているが・・
このタイプの神大はいろんな色が重なるグラデーションが魅力
昨日、製材後お客さんと電話で話していたが、
神代栃とは関係がないんですけど、
良い材って何だ?って話に。。
銘木屋的観点からみれば(私は銘木屋ではない)
例えば栃縮み杢が一寸の間に何本入っているとか、
黒柿の緑の入った孔雀杢だとか、
深さがある玉杢ビッシリだとか、
御蔵島桑の良材だとか、
確かに材を知れば知るほどレアな材を求める気持ちは高まるけど
ちょっと待て。。
世間一般に業界がいうところの良材ではなく、
その人が感じる心の目でかっこいい、素敵、と感じるものがいいのでは?
高い安い珍しいどこにもない、ではなく
いいなぁ・・って思った材が拾ってきたものでもいいし、
結果、高いものだったとしても
その人に響くものかどうか?
それぞれが感じる琴線にふれるもの響くものかどうか
材木屋として伝えたい木の魅力は、そうそう、そこなんです。
(神代栃はいいけどね)

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