MUKU-DATA  神代杉(鳥海山)柾目

神代の写真が送られてきました。
建具の框材でしょうか・・柾挽きされて長さも整えられています。
床天(戸板)や一枚板天板(節あり)などにも製材されたようです。
秋田で大量に神代が見つかった・・
数か月前から業界の一部では話題になっている話です。
この秋のシーズンに合わせ製材されたようで
神代好きにはたまらない話です。
出処、製材業者もハッキリしていますので銘木業界に良くある出処が適当な話ではなく
トレーサビリティも整っています。
神代杉の丸太を製材した経験はありませんが、
神代欅等他の樹種に比べると反りも少なく早く乾くそうです。
神代杉と言えば柾目、
ぬか目の上質な柾盤など惚れ惚れします。
送られてきた一枚板の写真に白太がハッキリと残っている板がありましたが
状態がいい神代杉は白太部分も残ったままだと業界の重鎮が言われていました。
先日神代木(杉、欅、その他)を多く製材された経験のある銘木商に聞いたところ
神代杉柾盤は部分的に飛び腐れのような物が入っているので要注意と言われていました。
乾くと部分的に薄茶に変色しているので見ると分かります。
その部分は蒸けているので使えないそうです。
今回のように白太も残っている状態の良いものですと
その心配もない?のかもしれません。
明日、秋田からスタートし、
岐阜、そして奈良(今年の全銘展は奈良)と
出材されいくようです。
いったいどれくらいの間、地中で眠っていたのでしょうね・・・
ロマンを感じます。
前杢床柱
追記 10/5
神代杉一枚板
傷んではいるがなかなかいい杢です。
上に抜け節がありますが、そこを外してL1800mm取れるそうです。
白太の残った神代杉
こんなの始めてみました。
仕上げてみたらどう見えるのでしょう?

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