MUKU-DATA  新潟木材共販市場(県森連)6/17

昨日、神代木が出ているとの事で久々に市場へ行ってきた。
(普段製材する杉の丸太の仕入れはここのところ製材の石川さんに任せている)
神代木も気にはなるが、ウッドショックでの材不足と国産材製品価格の高騰の現状も気になるところ。
広葉樹の競りが終り、杉丸太の競りへ
全体に林場内を見渡すとやはり杉丸太は少なめ、
105mm角、間柱類の品不足から製品価格が倍になっている状況を鑑みると、
県内の丸太の引き合いはいかほどのものか・・・?
果たして必要な原木を手配できるのかどうか・・・心配ではあったが、
感覚的には原木価格はウッドショック前に比べ2割前後高値、径級によっては
3割ほどUPの丸太もあった。
製品が手配できない状況下で、まだ丸太は製品よりは手配し易い印象をうけた。

外材輸入量の激減から国産材へシフト、国産製品価格はこの数か月で倍以上になったものもある。
先日、山で木を搬出している方に聞いたら、山での木の価格はそう値段は上がっていないと言う。(市場と同じ2割程度)
そして昨日の市場の様子(新潟でのことではあるが)など冷静に眺めていると
製品価格が倍以上になっている理由が薄っすらと透けて見えてくる。

限られた一定数しかない状況下ではどこも我先にと先々の材の確保をしなければいけない気持ちは分からないわけではないが、
それが余計に材不足と高騰を引き起こしてしまう。
今、本当に必要なところへお互いに譲り合い助け合う。
困った時はお互い様・・って日本の美徳はどこへいってしまったんだろう。。と
自身にも言い聞かせている。。。

そんな感じで一般建築用資材である杉原木の手配をしつつ、
杉丸太の写真は撮り忘れていたが、昨日も杉の原木はほぼ完売状態だった。

気になるのは市場に並べられた神代木
今回の神代は県北の荒川(飯豊山地を水源として胎内市で日本海へ注ぐ)辺りで
出てきた材との事。
神代欅と神代栗、もう一本黒くなっている材は栗なのか?楢なのか?材種は不明
新潟の市場に神代が出てると情報を聞き、県外から買い付けにこられた製材業者さんもいた。それだけが目当てだったようで気合を感じます。
この神代木が何年地中に埋もれていたかは調査されていないと思うので、
それらの詳しい年代は聞こえてこないが・・
晴天の昨日、林場にあげられた神代木を見ていると、
何か恐竜?得体の知れない生き物の化石が並べられているように見えた。
(まぁ生き物の化石といえば化石だけど)


左:神代栗  右:神代欅

神代木の競り 数名の買い手がいれば競り上がる

神代欅2本 左の大きな神代欅が今回の市で一番盛り上がって高値がついた。

神代欅 陸に挽きあがられた巨大生物の如し