MUKU-DATA  杉 赤 鴨居・付鴨居 その他造作材 (吉野)

おはようございます☂
第二土曜日、静かな雨の朝です。
今朝、ツバメの巣の近くにまたスズメが近づいていましたので気がかりです。
ダミーの案山子はもう見破られているようですので、あとでもう一体設置します。
日曜日に襲撃され、落とされて、復活して元気になっていますので、
今年は何とか三羽、無事に巣立っていってもらいたいです。

昨日は杉の赤の造作材を選別していました。
和室二間の造作です。
きっと倉庫にあったよなぁ・・(和室の赤造作の要望は10年以上なかったかと)

あるある出てきた、鴨居、長押、と。
「森教銘木」「山中銘木」とハンコが押されたもの。
懐かしい。。
きっと自分以下の世代の方々は馴染みがないと思うのですが、
赤の上物といえば、森教や山中など色も目も良かったです。
仕分けが厳しい製材所さんだったのでしょう、品質=ブランド。

あの頃、競って秋田官木だの吉野赤だのと要望されていた時代。
かろうじて7~8年触ることのできた最後の世代です。

16尺、45の赤の柾目の通った長押、
もう使うことも当分ないであろうから、今回12尺で足りるですが、
もう出してしまおうと思っています。
きっと先代が大事に取っておいた長押なので、言ったら怒られるでしょうね。(黙っておきます)

いい材を持ってくることが材木屋の評価の一つだったのですが、
今はほとんど特一(節のある並材)
並材でも良し悪しがありますので、今はどこの並材がいいのか?
割れが少ない、面がない、など
「木味」というよりは「見てくれと単価」の時代になってしまいました。

嘆いているわけではありませんが、
そんな時代でも、まだまだ材木屋として出来る仕分けもありますので。。。

そうだぁ、長押に関して、一言思う事。
和室自体少ない間取りが多いですが、
仮に真壁で柱表しの長押が必要な場合。
良い普請でも、長押・回り縁・台輪など色や目合いなどの理由できれいな柾目単板の貼られた
集成材を使用される方も多かったのですが、
今は源平(赤白)の無垢長押は、集成材長押とほぼ同じ単価です。
赤無垢となると高くなります。
で、通常、柾目が細かく色合いや目が通ったものが良しとされるのですが、
少し目が粗く柾目も根の方が少しだけ根曲がりしてる方が
味わい深かったことは個人的な意見です。
板目大面長押は残念ながら経験しなかったですねぇ。

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