■ MUKU-DATA 菱葺きの扉 (有)メタル・システム 施工中
三川や津川の方へ行くと、この菱型に折られた屋根が多く見られます。
正方形を菱型に重ねて張っていく事でハゼが斜めになり水切れがいいと言われ雪国に多くみられる工法です。
実際どうなのかという気持ちと、見た目が面白いので当社の倉庫の扉をこの菱型で作る事にしました。
材料代はたいした事はありませんが、手間のかかる作業です。
ですので、「時間のできた時、いつでもいいから」という事で依頼しました。
今は既製品で便利な物がほとんどですから、「手間をかける」という作業がとても少ないです。
各業種の職人さんたちは工期に追われて、作り上げていくというよりは、こなしていくという感じでしょうか。。
建築現場に限らず、全てがそのような感じで、
ハイ次、ハイ次っていう具合ですよね。
良い素材を使って、手間をかけて作れればそれに超したことはないのでしょうが
素材をよく吟味して単価を抑え、手間にお金を払うというのも面白いのではないでしょうか・・
そこには職人たちの責任、やる気、誇り、という息が吹き込まれて、
建物も何だか温かみのある別な表情になってくるのではなかろうか
と思ったりしていました。
手間をかけてみる。
せめてひと手間でも。
外は雪が降っていますが、
扉がつくのは来年でしょうか・・・