MUKU-DATA  黄檗(キハダ)一枚板 天然乾燥材 

医院建築で時々一枚板を使いたいと相談を受ける事がある。
診察室のデスクや受付カウンターなど

患者さんが一番触れるであろう1階受付カウンターは本物の木にしたいという
院長さんからのご要望で黄檗(キハダ)の材をご提案させていただくことにした。

メールをいただき木材倉庫へ行き適材を探す。
丁度いいサイズと色合いの黄檗材があったので実際に使用するL型に配置して
材や木目、見た感じなどチェックする。
L型部分は留め加工となるが元と元を繋いだ方がいいのか?
末と末を繋いだ方が良く見えるのか?
色々と試してみて写真を撮りながら素直な感想を添える。

黄檗は硬さは中くらい、手で触れると優しい木の温もりが感じられる。
この黄檗は木目は元付近は少し強めに縮み杢が出ていて末に向かうほど
縮み杢は薄くなる。
一枚板の中心にくる板目は元から 1/3位で少し曲がって走っている。
共木の2枚の板目は互いに呼応しあい動きがあって面白く見える。
まぁ、どんな木もそれぞれに個性があって
それぞれが決して真似る事のできない個性を持っている。

「その人がその人らしく居れること」
先生が臨床で大事にしていることらしい。