MUKU-DATA  神代欅一枚板カウンター  京都府

和食店(といっても、この神代欅が置かれるカウンタースペースは
パース図を見ると洞窟のような空間となっている)に取り付けられる
5m神代欅が昨日、チャター便で旅立っていった。

この物件に関してはスタッフの木津が担当していたので
細々したやりとりは直接は私は行っていないのだが、
都度相談をうけながら木津はかなり慎重に作業を進めていた。

7m材からの木取りで5m使い
元には割れが出ていたので割れを外しても十分5m材は取れたようだが、
デザイナーさんの意向で敢えて割れを残したらしい。
地中から掘り出され、化石のようなこの埋れ木が
地上に出てきて自然に割れていく姿、、
その木が持つパワーを割れを残すことで表現したかったのかどうか・・

写真では残念ながらこの一枚の力強さ、なんともいえない色合い、
そこから放たれる空気感なようなものは上手く伝える事ができない。

このカウンターが室内に取り付けられた時、どう見えるのか?
オープンして暫くしてから、訪ねてみようと思っている。


4寸ほどの厚盤で保管して反りを取る為に修正挽きした直後の写真
120mmほどあった盤は 修正挽き後70mm程度になったが
それでもまだ反りは全て取れていない。
この状態で再度、どう木取りして仕上げるか検討



一旦削り、加工途中に再度、材の状態を確認
全て平らに削ってしまうと薄くなり過ぎるので
くぼんでいる箇所はそのままの状態でサンダー仕上げとした



最終仕上げは60mm強で決め、
念の為、反り止め防止の為に吸付き桟を1m間隔で6カ所入れた。
加工屋さんの話では、吸付き桟を入れた事で
板全体に腰が入ったようにシャキッとしたと言っていた。
確かに多少その効果もあるのかもしれない。





完成後の状態の確認に同行した。



自社便でのお届けも検討したが
コスト的、時間的なこともあり、昨日(5/19 AM)チャーター便にて旅立って行った。
搬入作業は現場の方々にお願いしている。
いまごろ、現場近くで待機していることだろう。。。

地中にどれくらいの間、埋もれていたことだろう・・・・
カウンター材として生まれ変わって今度は多くの皆さんが集う場で
皆さんに触られ、人を喜ばせ、時にこの木の事が話題にされる。。

とても感慨深いものがある。



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