MUKU-DATA  赤松 平割り材  t25mm

ずっと、といってももう20年以上前から弊社庇の下に眠っていた赤松の平割り材(枠材など造作用)
先日整理をした際にもういい加減、手前に出した。
時代も変わり使うタイミングを失っていた材です。
材木屋に成りたての頃は、赤松の野縁・胴縁などの下地材も
まだ弊社で製材していた。
新潟は日本海側に面している為、ロシア産赤松が新潟港にあがり新潟や富山は赤松が盛んに製材されていた地域。
一般材に混じって節の少ない選木された赤松、紅松(朝鮮五葉)などから造作材を挽いていた。
当時は赤松の造作材を製材する大きな製材工場もあり、
首都圏へ赤松の下地材からマンション用などの造作材として多くの赤松製品が送られていました。
この赤松は真壁から大壁に変わった頃の窓枠、入口枠用に弊社で製材されたものです。
その後、大壁枠材用として現地挽きのアガチス、スプルース、ツガ、アユース、等に変わり
今は杉板目やアメリカ広葉樹が多くなってきています。
出るタイミングを失ってしまっていた赤松。
現在は赤松丸太の輸入もないですし、半製品の再割り工場が僅かにあるだけになりました。
真っ黒に変色した木でも、木は削ると綺麗な肌目が出てきます。
白太の部分は青が入っているかもですが、
例えば、パイン床材を使った際の造作など、
20年越しに何かに活用してあげないとですね。

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