■ MUKU-DATA 桧 KD 特一(並材)3000 105mm角 仕分け、番付け 1/15
節のある並材(特一等材)の仕分けほど難しいものはない。
化粧柱、節があってもその中でもいいものを化粧部分へ回したいとの
設計士の要望で先週比較的、気温の高めの日を選んで市場内にて仕分け作業に立ち会った。
国産の柱材や造作材など主に見える化粧部分に使われる材は
大きく分けて節のある材と節のない材に分けられる。
節のある材は「特一」→「一等」→「二等、B品」→場合によっては「C品」に仕分けされている。
「特一」は特が付くから良材と思われるかもしれないが節のある通常の並材の事である。
「B品」は悪いかと言えばそうでもなく少しだけ割れが入っていたり面付きだったりと
各メーカーによって仕分けの違いがある。
例えばA社の特一A品とB社のB品を比較するとさほど違いもなく単価もB品だが
他者A品とさして変わらないものもある。
特一の仕分けはメーカーの判断基準によるところが大きい。
その辺は普段から多数のメーカーを扱う信頼のおける問屋さんに耳を傾けるのが間違いない。
節のない等級に関しては、小さな節が数カ所の一面上小節から始まって二面、三面、四面、
そして無節も一面~四面と細かく仕分けされ単価も上の等級になれば高くなる。
更に各メーカー(製材所)の仕入れる丸太の好み、仕分け選別の厳しさなどが
出来上がった材と価格に反映されている。
このメーカーが作るものは木味がいい、素性の良い丸太ばかり製材しているねっていうのは
その製材所の姿勢や方針が材を通して垣間見えてくる。
数十もの等級がある中でも一番難しいのは節のある並材(特一材)である。
プロ~素人を含め、見る場所が多岐に渡るし好みも違う。
長年材木を扱ってきて、これがいいだろうと思っていても
それぞれに考えがあり、視点が変わる。
節が小さく少ないようでも抜け節が目立つ材よりはしっかりと生き節で目細な材の方が
良く見えたりもする。
以前、杉の階段材である程度節のあるもので・・・と言われたことがあるが
生き節でしっかりした270×45mm程度の杉材の乾燥材を
その場で直ぐに手配することは簡単そうでなかなか適材はない。
これは生き節の階段材にできそうだなと数十枚梱包で仕入れすると
今度は数年もそのリクエストはなくなりデッドストックとなってしまう。。といった事も多々ある。
弊社で普段から製材している赤身の下見板も同じである。
節のあるもの、生き節、厚み12mmとか15、18mmと薄めの板状に製材することは
当然36mm厚を製材するより2倍、3倍の手間がかかるし
薄くなればなるほど乾燥と同時に節も抜け易くなってくる。
そして節ありは無節より単価は安いのが通常
下見板等の薄めの節ありが、製材の中では最も難しく丸太の選木には慎重にならないといけないと思う。
むしろ節無しなんて、良い丸太を挽けばいいのだから
髙い良材丸太のみ買っていればスイスイ挽けるのかと思う。
そう考えると特一の良材が本来、上小部程度の単価になって然るべきと
思っている製材所の方々は全国に多くいるのかと思う。
昔から大工さんによく言われてきたが
並材で節の少ないものを持ってこい、、、気持ちは分かるけどね・・
最近は大壁が殆どなので耳にしなくなったが
もう耳にタコができるほど聞かされてきた言葉などで
特一で、できる限り精一杯は心掛けている、つもり(=これは見方の違い)


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■ MUKU-DATA 岩室の家 金子勉建築設計事務所
金子さん設計の岩室の家、完成してから早いものでもう15年が経過した。
いろいろな木材を大胆に使っていただき、
当時を思い出すと材木の手配もやりがいがあったし、
独立仕立ての技術のある大工さん(杉井建築)もやる気満々で、
金子さんを中心にそれぞれの職人さんたち皆さんがチーム一体となり
気合入れて工事した思い出深い現場だった。
坪庭の木製建具廻りの補修で、ここ数日お邪魔しているが
時と共に、益々深みを増してきているように思う。
床材は経年変化で色は濃くなり、桧、栗、各所の化粧の杉材も
全体に調和している。
木はやっぱり年月と共に味わい深く変化するものだなぁと実感できる。
若い頃は、国の文化財となっている茶室など
なんでこんなに全部グレーになって煤けているようなものがいいんだろう・・・
と思っていたが、毎日毎日、木を触り建築の事を思い、今となると
その本当の良さという事が少し分かるような気がします。
そういった文化財級に比べたら、まだまだ木の良さは漸く出始めた感じか・・
そこで暮らす人に触れられ毎日木の床の上を行き来して
一枚板の栓のテーブルで食事をする。
少しづつ凹んだ傷ができ、
ツルツルした木の表面が自然な形でエージングされていく。
生活の跡の小さな傷は、外からの光をやさしく受け止めて静かな光沢を放ち
室内全体に柔らかな光と独特な空気感を漂させている。
桧の床や階段は色が焼け濃くなり、
栗の床も同様にチークのような色に変わっている。
桧も栗も色合いは同じようになり、脚の裏から伝わる硬さの質感が少しだけ違う。
もう10年、その先の10年、漸く本当の木の良さが醸し出されてくるだろう。
「オレ、この家、凄く気に入っててさぁ」と家の主が言っていた。
そうですよね!いいですよね!
大切に使われていてそこで暮らす人仕様に家も深化していると思った。






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■ MUKU-DATA 簀戸(すど)
簀戸といえば、子供の時の夏の午後、実家の畳間に寝っ転がって
昼寝していた事を思い出す。
初夏に板戸から簀戸に入替えられた薄暗い部屋を風が通り抜けていく。
簀戸の向こうには新緑の葉がサラサラと揺れて・・・
あの頃は、まだエアコンなんて使っていなかった時代で
夜は蚊帳を吊って・・ 何だか楽しかったなぁ・・
自然な涼風が心地よかった。
今は使っていない親戚の診療所を解体する事になって、
そこで保管されていた簀戸や板戸を廃棄するのは勿体ないので
何かに使ってくれないか?と言われて、、
特に当てもないのだけど、私自身も同じくこういったものが
バキバキと壊されて焼却処分されるのはいたたまれない気持ちになってくるし
そこはその前の時代は材木屋をやっていたらしく、、
やはり木を大事にして木で作られてものを捨てずに大切に保管されてきたんだなぁ・・と思うと、
増々こうした職人さんが手作りしたもの、まだ使えるものを
簡単に廃棄処分できない気持ちになってくる。
今どきの住宅で簀戸なんて頼まれる事はないんだけど
こうして引き受けてきた扉を眺めていると
意外といいんじゃないかなぁ・・機能を兼ねてどこか使えるような場所はないだろうか・・と使える場所を考えたりしてしまう。
全て自然素材、杉柾の框は秋田杉だろうか・・?新潟産の杉だったのか?
上と中間に竹を使い、簀戸は葦(よし)
そして下段の一枚板の腰板は神代杉ではなかろうか?
少し穴の開いた蓮の板を使っている。
色んな自然素材を使いながら、違和感なく上品にまとめて作ってあって
建具屋さんのセンスを感じる。職人さんって凄いなぁって思う。
当時材木屋だった施主と簀戸を作るにあたってあれこれと毎晩お酒を飲みながら
何の材料でどう作ろうかとアドレナリン出まくっていたのかもしれないねぇ。。
家づくりって本来、そういったアイディアを出しあい楽しみながらやっていたんだろうなぁ・・普請道楽って言葉があるように
うちはこういうのが好みかな・・
あそこの住宅の簀戸って知ってる?あれって何の材料使っているんだろう?とか
今の時代、なかなか皆さん時間に追われている事が多いので
既製品や画一的な材料になってしまうのは分からない訳ではないけれど
少しだけでもいいから、何かそういった事を取り入れたいよね。。
一枚板の板戸も良いものだと思う。
昭和の初めころ?大正の頃?一枚板のいわゆる床天ってあったのかなぁ・・
同じ材木屋でもうちとは違って流石の材木屋さんだったのかもしれない
4畳半のお風呂に使っていた舟底天井も残っていたけど
良い造作だったから、やっぱりそれなりだったんだろうなぁと想像できる。
引き受けてきたこれらの扉を何かに使ってあげたいと思う。
木や木で作られたものって使ってあげてなんぼだもんね、
使う事で更に輝きだしてくるし。。
日本の良いものは受け継いで次へ繋げていかなきゃだな。。











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■ MUKU-DATA 喰丸小 福島県大沼郡昭和村喰丸
日曜日に三島の工人まつりへ行った際に
一緒にいった仲間から古い小学校があるけど見る?と言われ
R252を上がり金山町から左折してR400 野尻川沿いを奥へ奥へと進む。
景色がいいんだよねぇ~
途中途中で現れる古い木造家屋の大きな赤い鉄板屋根が連なる集落も
タイムスリップしたかのようで。。。
大きな銀杏が2本、桜の木1本、奥には昔懐かしい木造校舎が建っていた。
1980年に閉校してから何度か取り壊しの予定になったらしいが
2015年に村で保存する事になったらしい。
使い込まれた木の床、大きな階段に踊り場、
木の窓から差し込む木漏れ日・・・
自分が小学生だった頃も同じような校舎で、
掃除の時間、木の床を雑巾掛けした事を思い出した。
ただ単にノスタルジーに浸るだけではなくやはり使い込まれた木は
そこで育まれた多くの人たちの時を過ごした日常と時間が刻み込まれている。
隣接するカフェは営業時間外で、
ずっと走っていると、疲れるせいか甘いものが欲しくなるんですよねぇ・・
アイス食べたかったなぁ・・と軽く呟いていると
校舎にいたご近所のおばさんが、近くの道の駅「からむし織の里しょうわ」の
ソフトクリーム美味しいよって教えてくれた。
この年になって人前でソフトクリームなんて食べれるとは思ってなかったけど
(家ではアイスは食べるけど、おっさんが外で可愛らしいスイーツは食べるもんじゃないって勝手に思っていたけど、、最近はツーリングの際には
どこかでそういったものが欲しくなる事が多い。200~300km走るから、疲れがたまるんだよね・・)
金子牧場さんのソフトクリームがのっているコーヒーフロートをいただいた。
美味しかった~
満足、満足◎






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■ MUKU-DATA 前川國男自邸





■ MUKU-DATA 小出邸 設計:堀口捨己








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■ MUKU-DATA 揚輝荘 聴松閣
名古屋に材木探しにきて、少し時間ができたので何か面白い建物はないだろうか・・?
とスマホで調べていたらここ揚輝荘聴松閣を見つけた。
県でも国でもない名古屋市指定の有形文化財だが、
その外壁の色とユニークなハーフティンバーの外観からここへ行こうと決めて着たが
材木や大工技術など見るのはここは大当たりだった。
事前知識がなかった分、この聴松閣には度肝を抜かれた。
まず玄関の大きな一枚板の荒々しい扉から始まり、一歩内部へ足を踏み入れれば
なんじゃぁ~この階段は!?の手斧ハツリだらけの階段手摺廻り
行く部屋、行く部屋とそこかしこにハツリの意匠が施されている。
名栗加工は好きな仕上げではあるが名栗加工フェチではないけれど、、
一体どうしたっていうんだろう・・
余程ここを建てたオーナーがハツリが好きだったのか?
(オーナー 松坂屋初代社長 伊藤次郎衛門祐民 昭和12年竣工)
中途半端は良くないというけど、
ここまで全てにおいて名栗加工(チョウナハツリ)がされていると
狂気じみた執念のようなものを感じて言葉が出てこずニヤニヤしてくる。
ハツリ痕マニアではないので良く知らないが
全国にはこれ以上のハツリ加工された建物は他にあるのだろうか?














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■ MUKU-DATA 西方建築 様(新潟市南区真木)
朝一の配達の帰りに西方さん宅の近くをトラックで走っていたら
あの後ろ姿は親方だなぁ・・と速度を緩め窓を開け
「おはようございまぁす!」と挨拶
「おう、ちょっと寄ってけ!」
「・・・・」
「お茶一杯くらいいいだろ?」と、、 んだんだ。
(9:30AMまで事務所へ戻り、午前中はあれを終えて、午後からは・・と
一日のスケジュールを遊びなく組んでしまう癖はいつからそうなったんだろう・・?
昔はもっと時間にゆとりがあって、ゆっくりと時間は過ぎていたが、
いつしか時間に追われて仕事をしている。
お茶の一杯も躊躇してしまう自分もなんだかなぁ・・と思ってしまう)
久々だったので作業場でお茶をいただき世間話
うわぁ~ 珍しい光景だなぁ・・ 懐かしい光景か・・
タイコに落とした大きな梁が並び大工道具やら板図とか手刻みの現場
今から25年ほど前までは(プレカット加工が出てくる前は)
これが当たり前の光景だった。
休憩中はダルマストーブを囲み、お茶を飲み
会話が弾むこともあれば、休憩中殆ど会話もなく薪の燃える音だけの時もあった。
ほんと多くの大工さんに可愛がっていただいた。
厳しく教えていただいた方も多いし、今は亡き方々も多い。
温かいお茶とダルマストーブ、親方の話を聞きながら
住宅、材木、今までのこと、、と思い返していた。




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■ MUKU-DATA 岩室の平屋 金子勉建築設計事務所 様
週末、金子さんの設計した「岩室の平屋」へお邪魔してきた。
ここは随所に木を使っていただいたお宅で、
工事中、金子さんは何度も木材倉庫へ足を運んで材の選定をされていた。
事前に図面をいただき、この部分の材を今回は選びたいと連絡をいただく。
自分なりにAorB、Cもあり得るな・・・
金子さんの事だから念の為D、E辺りまで準備していることもあったのだけど、
A,B,Cは勿論、D,Eまでイメージするものとは違うって事もあり
建築の中で見えてくる材に関して自分なりに更に降り下げて考える事ができた貴重な経験だった。
イメージする、その材がそこに使われた時に
どう見えるのか?どう室内に影響を及ぼすのか?
邪魔にならないのか?主張させたい部分なのか?質感が欲しいのか?
木と室内の関係性は底がみえず答えが出ないし、明確な法則もない。
期待通りの時もあるし、えっ?って意外にすんなり納まることもあるし、
思っていたほど効果が薄いなぁ・・と感じる事もある。
材を提供する者としてはその辺を更に深掘りして経験を積み
木と人、木と室内空間の心地良い関係性を提案できるようにならなければ・・
と思う。
ここ岩室の平屋で選ばれて使われた材木たちは
今まで多くの木を使って木の家を建ててきた建築家:金子勉さんと
この材は建築の中でどう使おうか?と考え続けている材木屋の立場としての自身の
(勝手に言わせていただけるのなら)
「建築の中で使われる材木」の現時点での一つの結果と言える。
あくまでも材木屋目線ではあるが、材木が取り付けれら各部分はそれぞれに
見どころ満載なので、
何度かお邪魔して写真を撮らせていただくも、
どこをどう切り取っていいのか・・・何枚か写真を撮っているが
材木と空間の関係性がブレてしまい、
その良さを写し取ることがなかなかできずにいる。
今回もチャレンジするも、やはり途中で止めてしまった。
金子さんに事前に連絡すれば、きっと快く対応してくれると思うので
ご興味ある方はご連絡して体感することをお勧めいたします。





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■ MUKU-DATA 杉:化粧梁・化粧タルキ
一部梁が表しになる室内の上棟時の様子です。
バイクガレージを兼ねた土間玄関部分の天井です。
梁は杉のタイコ梁(鞘落とし)、2本の下に下引1本を入れてあります。
屋根タルキは軒先の出が900mm以上あるので120×45mmタルキを使用。
屋根は瓦屋根ですので野地板は合板ではなく杉の小幅板を敷きこんであります。
軒先の化粧軒裏は七五の四分、225×12mmのケラバ板ってものを
15mm重ねで敷き込んでいきます。
軒先のケラバ板は最近は化粧にする場合、
羽目板や相ジャクリ加工板などの使用を多く目にしますが、
この現場は昔ながらの重ねて納めるやり方です。
陰影ができて少し違った見え方になるのかと思います。
(大勢に影響はないのですが・・・)
木の家って何だかホッとしますね、職業的なものでしょうか・・・?
現場で打合せをしていても気持ちがホッとしてきます。


上棟前の大工さんの作業場で、化粧屋根タルキを削り仕上げる作業
カンナ屑が舞い、杉の香りが漂い・・昔は当たり前のように目にした光景です。


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