MUKU-DATA  西方建築さん 新潟市南区真木83  虹梁:欅  懸魚:檜

西方さんのところへ行ってきました。
しばらく前から黙々と作業場で作っていた虹梁と懸魚が出来上がっていました。

昨年は地域の神社を作られていましたが、これはまた別のご神具など保管する建物だそうです。
西方さんは宮大工さん専門ではないので、
この虹梁を作られるにあたり、本やインターネットで調べ、あちこちの神社・仏閣を実際に見て
その形、作りを呑み込みながら作られたそうです。

まだ30代、黙々と作っている姿には胸を打たれます。
作業場には凛とした空気が流れています。
木と真剣に向き合う大工さん、手を休める事なく丁寧に作り上げていく姿勢。。

建築とは何か? ・・・

改めて考えさせられます。。

大工さんが丁寧に作った室内は、そこに流れる特別な空気感を感じ取る事ができます。
家以外でも、身の回りのもの、人の手によって作られたものには
『気』といいますか、『魂』のような目に見えないものが注ぎ込まれている事でしょう。
むしろ若い人たちの方が敏感にそういったものを感じ取っているのかもしれません。
目には見えない大切なものを失わないように
人間としての本質を求められているようにも感じます。

そこにスポットが当たらずとも、毎日毎日、コツコツと材に向き合い、
自分自身に向き合い自問自答を続けながら
作り続けている若い人たちが多くいるって事、
少しでも多くの皆さんに知っていただければなぁって思います。

何故だか胸が張り裂けそうになるんですよ。

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