MUKU-DATA  大工さんの作業場 タイコ梁の小屋組み

今日は大工さんとの打合せに亀田へ行ってきました。
材木屋になって間もなくからお付き合いさせていただいていますのでもう20年近くになるかと思います。
娘さんの御自宅を新築されるらしく、あれこれと打合せ。
以前買っていただいた一位(イチイ)や木蘗(キハダ)、花梨(カリン)などの床柱が10本ほど倉庫に眠っていて
それ使ったらどうですかねぇ っていう話など・・・
和室6帖一間はあるのですが大壁和室で残念ながら在庫の8寸角、1尺角などの
床柱を使用する適所はないようでした。
あれだけ大きな一位や木蘗は最近はあまり目にしなくなりました。

久しぶりに作業場をのぞかせてもらって、
あぁこの大きな梁、運ぶの大変だったなぁ・・って思ったり、
しかし、ガッチリと組んであるよなぁって改めて感心したりして眺めていました。

2本見える梁の下に流れている大きな材が下引き(シタビキ)、
小屋束を横で支えている材が天秤(テンビン)。
下引き、上引き、天秤、など当時は当り前のように入れていた部材です。
今はプレカット加工で特別に指示をしなければこのような小屋組みはあまり見られなくなりました。

大きな材料でガッチリと組まれている屋根、やっぱり、いいですよね。

小屋の片隅に整理整頓された大工道具が置かれてありました。
あるじゃないですかぁ
手斧(ちょうな)に斧に皮むきに・・・・

「こんげの使う仕事もねぇっけ、きれいに片付いてんだわや」って
大工さん苦笑いしながらボソっと呟いていました。

技術があるのに、もったいないというか・・
なんだかなぁ・・  なんとかならないかなぁ  って気持ちに
またなってしまいました。。。

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