MUKU-DATA  吉野 割角(芯去り)源平 11尺、10尺 4寸角

柱を仕上げる前に、どこにどの柱を立てるか?
節の加減、色合い、柾目の通り具合、大面(正面から見える部分)柾使いなどなど
60本ほど仕入れた割角の中より、大工さんと現場監督さんに選定していただいた。
L面無節と4面無節では3~4割値段が違うので、適材適所に柱を立てる場所を指示します。
い・ろ・は・に・ ・・・・と1・2・3・ ・・・で記します。
最近は真壁和室も少なくあっても1間なのでこの作業は材木屋が任される事も多くなりましたが、
本来は大工さんの仕事。
あれやこれやと約半日、真剣に番付されていました。

床柱は、杉の蟹杢になりました。
2間続きの真壁和室4寸ですので、5寸ほどの杉前杢程度では床の間印象はぼやけてしまいます。
絞り丸太も候補に上りましたが、サラっとし過ぎているということで、
この6寸ほどの杢々しい杉に落ち着きました。

建って造作を行った際にどのように映るか?
多くの経験に裏打ちされた想像力が必要となる作業ですね。

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