MUKU-DATA  木の箱  製作:新発田屋

会社に端材が溜り、散らかっていて整理したかったので
ホームセンターでプラ箱でも買ってこようかぁ・・と思って話していたら、
製材の石川さんが杉の板で、可愛らしい木箱を作ってくれた。
あっ、これ何だか懐かしくて可愛らしい!
なんだろ?この感じ・・
作成図面などなく、なんの気なしに作ってもらった木の箱だが、
何かに響いてくる。
何人かに見てもらったけど、みんな一応にいいって言ってくれる。
何故?
弊社は製材工場のある材木屋、木工所でもなければ専門の木工職人がいるわけでもない。
良くみれば作りも粗く、手掛け用のくり貫いた穴は少し凸凹している。
杉板だって商品にならない抜け節もあるし、接合部はボンドとエア釘打ち機で留めて
釘穴もあいたまま
でもこのラフさ加減がいいのかなぁ?
奇をてらわずに杉板で素直に単純にただ作る。
そこがいいのかな?
世の中、全ての商品は何らかのことを狙ってデザインされた商品ばかりの中、
たいして考えもせず、ここに有るもので丈夫に作るってだけっていうのが
何か響くのかもしれない。。
その昔、私が小学生の頃、父がトラックに木箱を山盛りにして配達へ行く様子を思い出した。
確か、農協かなにかに果物箱を届けにいくとか言っていた。
冬場建築材の仕事が無くなった製材所の仕事として木箱作りをしていたのだろう。
これはうちだけではなく近所の製材所も同じように
木の箱、木のパレットなど作っていたらしい。
製材所の仕事の一つして昔は普通にやっていたこと。
製材所的原点回帰として40年ぶりに今の時代素朴な木の箱作りもありなのかもしれない。
これ欲しい方、いつでも作りますよ、
好きなサイズを教えていただければそのサイズで。
作りはラフですけどね。

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