MUKU-DATA  ウォールナット  長岡市

大きく根元から割れたウォルナット、
蝶チギリを2か所埋め込み、木裏からはこれ以上裂けないように2か所ボルト締めをしていたものです。
木材倉庫の事務所で使っていたものですが、
工務店さんと倉庫に木を見に来ていただき、このウォールナットを囲みお茶を飲んでいた際に
どうもご主人はこの木の全体な感じがお気に召された様子。
材種、色、大きさ、曲線と直線、バランス・・・・
割れなど気になるどころか、割れがある事の方がむしろこの木のキャラを更に強めていて
いい感じに見えていたのかもしれない。
長さをカットして使う為、どこをどう切るか皆で現物を見ながら相談した。
少し斜めにカットしたのは、曲線・直線・出っ張りなど微妙な角度が交差する部分に
ご主人が反応していた為。
ここを残してこうカットという具合に現物に白鉛筆で線を引いた。
カットする事で裏側から締めてあるボルト部分が一ヶ所なくなるので
木工鎹を木口面から打付けした。
装飾的意味合いも含め平鎹も一ヶ所表面割れの部分に打ち込んだ。
脚は平鋼50x12mmのアジャスター付き鉄脚
相反する鉄と木が微妙にお互いの素材を引き立て合う。
室内はラジアーターパインの無垢の床材で統一され造作材も同材種
壁は白でまとめられ全体的に温かみのある明るめの室内。
キッチン脇の一面だけ、バイブレーション加工したステンレスパネルが貼ってある。
統一された室内にウォルナット+鉄を設置した事で
ピシっと全体が締まったような空気になったのを感じた。

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