MUKU-DATA 槐(エンジュ)耳付き板 ベンチ検討

先日、お店のベンチを作るという事で施主さんと現場監督さんが
木材倉庫に材木を選びに来ていただいた。
色々と見ていただく中で、この両耳が残っていて形がユニークな槐で
ベンチを作る方向になった。
一枚板の板から直角に折れてそのままベンチの脚にすることになり
もう一方の脚はその一枚続きで脚材にする長さが足りなかったので
スチール脚とする事になった。

材木選びを終え、施主さんが帰られた後に
現場監督さんがその槐の写真を撮ったり詳細の寸法取りをしていた。
随分と熱心だなぁと思っていたが、
その後何日か経って、製作図面と模型のメールがきて
何か問題あれば、意見をくださいとの事だった。

特に問題はないかとは思うけど、
槐の天板の乾燥期間がまだ甘い事で反り等の心配と
直角に折れる板脚部分の補強の問題の懸念があったが、
どちらもその点が考慮されてあった。

直角のL部分の脚に関してだが、木工技術でガッチリと留めるとなると
それを得意とする専門の木工職人さんへ依頼しなくてはいけないので
そこまでコストをかけてまでのベンチにするのかどうか?

その点、送られてきた図面や模型を見ると内側の入隅にL型金具を入れる事で
板脚の補強も兼ねているので、なるほどなぁ・・思った。
その入隅部分に入るL型金具の立ち上がりが32mm程度だったが
これはきっと裏側の金具を目立たせたくないので少なくしているのだろうけど
この部分が一番、使っていると弱りそうなので、
できる事なら50mm~60mm程度に自分だったらするかなぁ・・と思う。

天板を受ける両端のフラットバーが反り止めも兼ねているので
反りの心配もそこで解消されるかと思う。


今回のように一枚板でベンチや家具を作る際は
毎回、板の大きさや形が違っているので
都度その木を見ながら詳細を決めていく必要が出てくる。
やはり多くの経験と失敗の中で精度が上がっていくのかとは思うが
非常に時間と手間がかかる作業になるが、それが楽しいといえば楽しく、
お客さんがイメージしたものを問題なく使えるものにしていく作業は
やりがいもある事かと思う。
1点物は、毎回このような感じで形になっていく。