
■ MUKU-DATA スポルテッド樺の木取り 木材倉庫にて 7/4
材木屋で一枚板を購入するメリットは何だろう・・・?
材木屋の私たちだからこそできて、ここへ訪れていただいたお客様が
満足できることって一体なんだろう・・か?
昨日、遠方よりご来店いただいたお客様は
オフィスに置く為のジャストフィットする食器棚を計画されているようで
なかなか既製品で、丁度いいサイズがないので
特注で家具を製作する事にしたらしい。
木も好きなお客様で、このような形とサイズが必要だと
ある程度の図面を書いておられた。
フレームはスチール、引出しの面材と背面、側面が見えるオープンなので
その部分にはルーバー調で木を張りたいらしい。
一枚板の天板、引出、背面側面のルーバー材と
木にも拘りがある方なので好みの材を選ばれていた。
オフィスには来店者も多くクリエイティブな仕事なので
見せる家具、何これ!?っていったところかと思う。
選んだ材はスポルテッド樺(う~んマニアック!)
これらの共木の材を使ってそれぞれの部分に使う木部の部材を木取りされた。
スポルテッド材が響くようで、スポ樺の仕上げた際の顔は面白い。
樺の白地に炎のように揺らぐ薄い茶色の木目
そこに部分的に黒の細い線が描かれてある。
白地、薄茶、黒線の3色が材面に表れてくる。
どうやらその点を重視した木取りをされているようだった。
出来上がりを想像して、スポルテッド樺の
どこの部分を使って引出の面材にするか?
人が考えた既製品とは違い、材料とその材のどの部分をどこに使うか?
使い方で完成したものの見え方も違ってくるかと思う。
サイズは勿論の事、どの木のどこの部分を活かして木取りして使うか?
人それぞれに木取りの仕方、センスの違いも出て
この作業、作る過程での先ず木材を選ぶことから始めるという事が
最大の楽しみの一つかもしれない。
労力もかかるし、既製品より当然高くつくだろうけど
1から考えて、選んで木取りして、作るその過程自体が
今の時代、なかなか経験する事のできない楽しみかと思う。
好きでなきゃ、できないよね。。
家具までとはいかなくても、一枚板の天板に限っても
好きな長さのミリ単位、
長さ1.8mのテーブル、使いたい板が仮に2.5mあったとして
2.2mまで設置が可能であるとするならば
1.8mの2.2mでは、明らかに2.2m材の方がうわ~ってなるし
コストパフォーマンス的には効果が表れてくる。
塗装はウレタンではなく、木の質感が最大限に楽しめて自ら手入れもし易い
オイル塗装にするのか?
水回りで頻繁に汚れるので、ウレタンにするか?
色灼けし難いセラウッドにしようか?
耳は残そうか?ストレートカットにしようか?
脚はスチール、いやいやそこは拘りたいので特注の脚を木工所にお願いしよう!
一枚板の天板1つ仕上げるだけでも、
多くの選択肢があるから、出来上がったものを購入するのとは
全然違った過程を、是非楽しんでいただけたらと思う。
先ずは何でもお声がけいただければと思います。










