MUKU-DATA  栗 80mm角 面取り 化粧柱 芯去り


昨日は新潟建築卒業設計展Session2024の審査に来られた
建築設計関係の方に木材倉庫へご来店いただいた。
建築をされている方でも多くの方は
木材がまだ調理される前の自然近い状態の耳が付いたまま、
曲りのある材、乾燥過程で自然に捩れて割れた材木たちを見ると
いいねといっていただける。

建築の中でこれらの真の姿の材木が取り込まれる事が少ないのは
多くの設計者・建築現場の方々は加工されて部材として使える状態の
木の部材は知っていても
半加工の調理される前のこれらの木の事は知らない人が多いかと思う。
自分で調理する(木取り)難しさ、楽しさを知っていただくには
先ず加工される前の素材がどのようなものがあるのかを
もっと知って欲しいと思っている。
特に木の家、木の内装を作られる方は。。。と。

上記の写真は材木をバランスよく使われている工務店さんから
発注を受けた栗の化粧柱
(既に仕上げを終えてラップされてあったので栗の表情が良く分からなくなっているが)
要望: 栗 2.3m 80mm角 面取りは大きめの15mmで

倉庫内の材木たちを物色して、このサイズを木取りできる適材を探す。
アサメラや色のある木で適材があるも、濃すぎてパス
丁度いいサイズ感の楓があったが、白過ぎてパス。
結局 4m材の栗芯去り 180×120mm程度の框材から木取りをした。
やりとりをする中で
木の事を知っているなぁ・・ 栗の経年変化を想定して
化粧柱にする材や質感なども考慮して大きめな面取り指定をされている事が分かる。

たかが建築の中の1つの部材であっても
要所要所はきっちりと材種と形を選定することで
他所とはなんか違うんだよねぇ・・という木の室内が出来上がるのかと思う。