MUKU-DATA  槐(エンジュ)階段廻り手摺部材

建築家から階段廻りで色の濃い木を使いたいとの相談をうけた。
現状、見積り時に工務店さんが見ていた材は桧、
工事が進みお客様との話合いでイメージが固まってくると
やはり桧よりは色のある木の方がいいのではないか?
といった経緯なのかと思う。
色が濃いと言えばこの手のもので比較的木取りしやすい材種はウォールナット、
でもどうやらどちらかというと和テイストの家のようで
ウォルナットでは少しイメージが違うらしい。。。
和の要素を持った色の濃い木となると
この槐以外に何かあっただろうか・・・
黒柿は高価すぎてX、
昭和の時代に床柱として瘤彫りされた前洗いの槐が何本かあったので
そこから製材して木取る事にしました。
昭和40年代、50年代頃の前洗い(こぶ洗い)の槐の床柱です。
これを掘り出すのに相当手間がかかったのかと思いますが、
何故にこの彫りをしたのでしょうね。。。
木の瘤というのは銘木だからその瘤をまねての事なのでしょうか・・
何かの傷を隠す為にこういった彫りをしたのでしょうか・・・
いづれにせよ、これから10年はきっとこれがいいという風潮にはならないでしょうから
もう何十年も使われておらず、曲りもあったりするこの槐の床柱から
必要部材を木取りしました。
折角彫られた瘤の部分だけは、少し厚めに挽いて
凸凹瘤彫りはそれはそれで取っておくことにしました。
例えばベンチの背面に取付け、腰のツボ押し、
床に敷いて足裏のツボマッサージ用、
発想が貧弱なので、ツボを刺激する為の凹凸にしか見えてきません。
(何枚か凸凹部材は取っておくことにしました)
今回の槐の造作材、古い床柱を持っていたからできた事、
また新たに頼まれてももう槐では安い素材がないのでできないかと思います。
小さな製材所の弊社だったから出来た事って自負しております。
(素敵じゃないですかぁ・・槐の階段手摺なんて。
そうあるものではありませんよ。)
何か赤い木、黒い木とご要望があればいつでもお声がけください。
素材があれば出来る事もありますので。。。

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