■ MUKU-DATA ボックスエルダーメイプル(非売品)
ここ数年、ほんと他所の木材サイトを見なくなってしまったので
今、どのような材が地下で動いているのか・・?など
疎くなってしまった・・(・と言えるのか?それが悪いのかどうかもわからないが)
あまりの情報量の多さに疲れてしまうから見ないのかもしれないし、
自然な気持ちでそうなっている。(何か強く決めている訳ではなく気づけばという感じで)
過去に材木の事をネットで調べたり、建築の木材の事を調べたりする中で
必ず行きつくサイトが数件あって、今でもお気に入りに入れてある。
そんなお気に入りのサイトの一つから数年前にこのボックスエルダーメイプルを購入した。
(どういう訳はこちらから出向いた訳ではないがそれらの数軒とは今ではお付き合いさせていただいている)
このBEMを見た時、なんじゃこの赤い縞模様は・・!?って感じと
ブックマッチで木取りされたそこに見える杢目の景色がどこか心を揺さぶった。
建築で使う材木業界とは違った木の見せ方があり
それをどう使うと更に良く見えるのか?見え方は我々より10倍も考えられているのかと思う。
木取り勝負、見せ方見え方勝負、である。
住宅で使う材木に関しても、かつては木の使い方、見せ方は
良く考えられていた事は古い木造住宅を観ると見えてくる。
大工さんはこうしたかった、こう見せて奥行きを作り方かったんだなぁ・・等
あまりにもラクをし過ぎて便利で簡単な方向へ向かった事で
面白みのない画一的なものが結果として多くなってしまった。
木の使い方、見せ方は、可能性はまだ無限にあるのかと思っている。
若い大工さん等に話している事で
例えば、レッドシダーの羽目板を貼りたいのは初歩の初歩、
貼りたきゃ即、使って貼ってみるといい。
そうしたい気持ちや欲求は直ぐに満たされ、それは大した事がなかった事に気づき
そして次への工夫へと向かえばいいのかと思っている。
大工なら大工にしかできないもっと自由で技術を絡めた
木の使い方、見せ方ができるのかと思う。
他業界から木の使い方で学べる事は多くある。
昨夜久々にこのボックスエルダーメイプルを取り出して眺めながら
そんな事を思っていた。
ギター部材用に木取りされたブックマッチの材だけど
ギターは弾けないし、ギター用に購入した訳でもなく。。
これ、木の魂の炎をこのまま壁に飾っておこうと思っていたもの🔥