MUKU-DATA  栗 ウッドデッキ  1800x130x36mm

ウッドデッキ材に塗装をしたらいいかどうか聞かれたのですが、
おぉ・・材種は栗ではないですかぁ

施工後約10年、製材所で栗の丸太から製材し、挽きっぱなし(乾燥なし、仕上げの削りなし)で
敷き詰めたとのこと。

栗は昔から丈夫で耐久性があると聞く。
昔は住宅の土台に使われていて、私がこの業界に入った頃は
かろうじて市場で時々栗の土台を目にしていた。
栗、青森ひば、米ヒバ、杉赤芯、唐松の注入、これらが土台として使われていました。

製材、乾燥、プレナー仕上げ、1.8m 90x20mm程度の仕上がった栗のデッキ材は何度か納めたことは
ありますが、
その後、そこの現場の様子を見れる機会もなく、
昔から言われるように果たして栗材の耐久性は如何に?

この10年経過した栗のデッキ材を良く観察していると
塗装されたキシラデコールはほぼ剥がれ落ちています。
栗の材自体は、辺材付近も全く朽ちていません。
製材時に白太部分を抜いて挽いたのでしょうか・・

問題は、デッキの根太を受ける梁材。
こちらは杉材なのですが、朽ち始めています。

これは、この梁の部分に根太彫りがされてありますので、
その部分に雨など入り、溜まって、乾きにくい状態にあります。
杉の白太のある辺材部分は腐り易く脆い材ではありますが、
杉材だったから朽ちたのか?
乾きにくいから朽ちたのか?

どちらかと言えば乾きにくいから朽ちるのが早かった、
仮にこの梁部分に栗やヒバを使っても
朽ちなかったとは断言はできないように思います。

この栗のデッキ材が10年経っても、何の問題もなく
この状態にあるのは、乾き易いというのが最大の理由かと思います。

先日見た、河川敷の屋外テーブル・ベンチもそうですが(➡ 屋外テーブル・ベンチ
屋外で使うものは、水はけを良く考えてシンプルに作ることが
大切だとあらためて実感できます。
次に、
耐久性のある材の選択ということになるのかと思います。

梁と根太の間が朽ちかけています(写真左側 梁材は杉)

そこ以外はまったく問題ありません。


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