■ MUKU-DATA 反りの大きな神代栗一枚板 高周波プレス加工へ 
  SOLDOUT 11/29 東京都 G様

先月、機会があったので反りの強い神代栗と神代栃、他にY字クラロ等5~6枚を
初めて高周波プレス加工に出してみた。
神代栗、神代栃は反りが強かったので一枚板としての使用は諦め、
部材取り用と考えていたものである。
Y字クラロ2種類、クラロ、Bウォルナットはそれぞれに共木があったので
共木の中の一枚づつを高周波プレス加工する事にした。
これはプレスした板としない板で後々どう変化していくか様子を見たいからで
プレス後に仕上げ加工をして材動きの差がどの程度なのか興味津々でもある。

それぞれの板の状態に応じてプレスする時間や速度等詳細設定があるらしく
この神代栗を最後までプレスするのに1時間ちょい時間を要した。
まぁ、一枚板としての使用は諦めていた材なので
場合によってはプレス中に割れてしまう事もあるとの説明には承諾の上
プレスしてもらった。

数分して数センチ下がりを段階的に繰り返していく。
プレスする間に変化は少ないのでその過程を見ているのは少し退屈でもあった。
(約1時間、数センチ、数ミリづつ押し下げていくので変化は少ない)

最終段階のプレスを終え、上からの圧力を解くと
やはり少しだけまた反り戻るが(流石にこの神代栗は反りが大きかったので)
それで終わる訳ではなく、高周波の熱で温め終えてから
今度は一般のプレスで約半日(一晩)圧をかけて押す作業が必要らしい。
(熱のあるホットプレスに対してコールドプレスという言葉を使っていた)
コールドプレスを終える次の日の朝までそこに居る訳にはいかないので
後はプレス後の削り終えた状態でどのようになっているのか?
楽しみに待っているという状況です。


正直、半信半疑だったし、
反りは木の特徴の一つでもあるので癖を取り除きつづ上手く仕上げていく方が
なんとなく自然体でいいのでは派 だったのですが
一度も高周波プレス加工をしたこともなく結論を出すのも何だし、、
こんなに反った板が直せたら、画期的ではあるよなぁ・・
みたいな気持ちもあって。。。

神代栗がプレスされる過程を見ていたのですが
これがどの反った木でもある程度の平面に戻せるとしたならば
今後の天然乾燥方法など、やり方を変える必要があったりと・・・
現物を目の前にして結構衝撃的で色んな事を考えさせられました。





プレス直後は、かなりホット🥵