MUKU-DATA   ABE GUITARS 様
弊社は創業当初より、建築用木材の製材から販売を中心に行っている。
一口に材木屋と言っても、弊社のように建築用資材(の中でも今は造作材が多い)系、
床柱など和室廻りの銘木に強いところ、杭木や枕木に特化しているところ、
楽器系材(これも細かく分類されるが)に強いところと
それぞれに得手不得手がある。
弊社の場合は殆どが建築の中での木材だったので、
普段から材を見たら、これは框材にしよう・・ これはカウンター材にいいかなぁ・・
このキャラ、棚板に使ったらカワイイね。。。
外壁はやっぱこれだよね・・
こう使うと良く見えるね、こう使うと雨仕舞いいね・・・
頭の中が常にそんな事ばっかり考えているように癖がついています。
そんな中で近年、いろんなジャンルの方々から材のお問合せをいただくようになりました。
ビリヤードのキュー、ヴィンテージショットガンの銃床、車のパネル、DIY特殊材・・・
中でも時々、ギター関係の方からのお問合せもあり、
住宅の中での資材以外はほぼ想定外だったので、(日常それ以外の木取りを考えていないので)
果たしてそれが適材かどうか?いまだに悩みながら何度もやりとりして・・
の繰り返しです。
特に刺激を受けるのはギター関係の方の材の木取り方
発想が自由で大胆、基本を押さえつつ新たな材の見せ方をチャレンジされている人たちが多く
建築の中での材木、、
「床の間っていったら〇〇だよね」っていう所からは抜け出せずにいる業界とは打って変わり
楽しみながら材を選び想像し、木取りしていることを感じます。
ギターや家具といったものは、住宅よりも一層、趣味嗜好性が強いと思うので
まぁ更に追求したくなるものではあるのでしょうが・・
あとは建築を作る際に、材を選定する設計者とそれを使い作る大工さんが別というのも要因の一つなのでしょうね。
昔はそれをどう配置して見せるかを大工が選び、削り、取り付ける作業が一貫していたので
建築の中での材の使い方も色々とチャレンジし易かったのかとも思います。
他業界での木の使い方やそれに取り組む姿勢は、
我々建築業界、建築資材業界でも、とても参考になるのかと思います。
以前、弊社よりスポルテッド栃の一枚板をご購入いただいた
山形のABE GUITARSさんのギター工房が紹介されたようで、
インタビューの中で阿部さんの
「木の木目をいかに引き出すか・・・?」
「これまで使われなかった材を使いどのようにアプローチしていくか・・?」
まさにそうだなぁ・・って共感しながら視聴させてもらいました。
ABE GUITARS 様

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