■ MUKU-DATA 雨撥ねかえり対策 腰板
連日の雨で湿度もかなり高い日が続く。
一昨日PBに塗った塗り壁の一部が剥離したと連絡をいただき、
急遽左官屋さんを捕まえて状況を確認しに現場へ
剥がれた塗り壁は、かなり湿っていたので
室内の湿気を吸い取ってそれで持ちこたえられずに剥がれたのではなかろか・・・という結論となった。
塗り壁は調湿効果はあるのだろうが
PBに下塗りして仕上げ、その程度で剥がれてしまう事も
問題があるのではなかろうか?とは左官屋さんと相談するも
過去に同じやり方で剥がれた事はなかったし、今も同じような施工現場が何件かあるようで・・・
じゃぁやっぱり湿度高めが原因かなぁと思ったりしている。
剥がれた下地のPB部分は乾いているのでやはり外壁部からの湿気ではなく
室内湿度の影響が疑われる。
剥がれた壁を触ってみると、確かに湿り気が強い。
室内の中でも部屋の隅の方で、湿気を呼び易い場所なのだろうか・・?
先の地震の揺れで、少し剥離していた可能性もあろうだろう。。
同じやり方では、また同じように剥がれてしまうといけないので
別な塗り壁材で仕上げる事にして大工さんにお願いして下地に合板を張ってきた。
古民家なので他にも隙間部分がありそこに四分一を打ってきた。
玄関部分周辺の屋根には雨樋がなく
連日の雨で犬走に落ちた雨が撥ね返して玄関袖壁部分を濡らしていた。
真壁で荒壁のまま、土台も常に湿っている状態だったので
きっとこのままでは、じきに土台も腐ってしまうだろうと・・
気になったので
ついでといっては何だが、折角大工さんを連れてきて中の工事は2時間程度で終えたので
この袖壁部分には腰板を張ってもらう事にした。
材料は、以前に工事した際に余った材料や捨てずに取っておいた端材など
ここの納屋にあったのでその材料を使って処置をした。
杉皮も少し残っていはいたが、お客さんと相談して
ここは杉板の方が見た目も全体のバランスもいいだろうという事になった。
現状、杉板は日焼けして一部色が変わっているのだけど
これは大した事はなく数か月すれば全体の色も焼けて分かり辛くなり
一冬越して来年の今ごろになれば全く馴染んで自然な腰壁となるであろう。
なんたって腰壁と土台の雨水除けが最大の目的なのだし。。。
じゃぁ、この材料を使って、横張で、とお願いして
作業を見ていたが
手際よく仕事を進めていく大工さんを見ていると気持ちがいい。
凄いなぁと思う。
「大工さん上手いねぇ~ 良い感じだねぇ~ 」
「木だけらけどな」と言っていた。
「木だけだけど」のその言葉には過去多くの大工仕事したきた経験を感じて
心強くなってくる。
この部分の工事、また初めから出直して材料を先ず用意して
そして日を改めでまた工事にくるとなるとコストは倍かかってしまうことになる。
たいした事ではないちょっとした事ではあるが(実はこの工事は早く処置しておかないと土台が絡んでいるので後々大がかりな事になっていく)
別な仕事のついでとは言え、
言われた部分以外で今後問題が起こりそうな箇所を
コストをかけずに適切な処置ができた事に満足している。
熟練の経験値が豊富な大工さんと来たからこそ、
ついでにできた仕事と言える。






■ MUKU-DATA 漆喰壁補修 本間左官さん
先の能登半島地震で真壁造りの塗り壁部分の多くが剥離する家が目立った。
左官屋さんは商売をはじめて以来の大忙しと言っていた。
子供の頃の思い出の詰まった母の実家も、同じように真壁の隅部分が剥離している部分が多かった。
築、何十年っていってたかなぁ・・
昭和の初めの頃と言っていたような気がする。
当時はあったであろう雁木に面して格子戸のお店、入り口を入ると土間が続き
建物の奥には土蔵と工場がある。
奥からばぁちゃんが出てきて「よーきたな、よーきたな、」と冷たいジュースやカルピスを出してくれた。
補修は取りあえず既存壁が落ちない程度で止めた。
全てキレイに直したらキリがない。。
しかし、真壁漆喰の家って、
何だろう・・・ この空気感。。 優しい光・・
障子、白壁、黒ずんだ木材・・ 全て調和が取れている。
人が生活してきた時間がそう感じさせるのか・・?
今回の地震で真壁の塗り壁の隅部分はことごとく剥離しているお宅が多かったから
今後はもし塗り壁を行うのであれば大壁に漆喰か・・?
木があってこそ漆喰壁も映えてくるように思うから、に付柱?
何だかとってつけたようだなぁ・・
いい方法はないだろうか・・?

本間さんの本業は左官だけど、全国的には鴨網猟でちょっとした有名人
最近は暖冬で鴨が少ないと言っていた。。


母の実家は鍛冶屋で鎌を作っていた。
欄間にこうして鎌の刃を並べて彫るのは大工さんのアイディアだったのか?
建具屋さんの遊び心か・・?
こんな余裕や遊び心が欲しい。。
なにげなく資料として写真を撮ったのだが
陰影と優しい光が室内に降り注ぐ。
こんな場所に静かにぼーっとしていたいなぁ・・

■ MUKU-DATA 蔵 L面 杉板 縦張り+押し縁 N様
縦張り板:杉 赤 18x180x4000mm
押縁 :杉 赤 18x45x4000mm
塗装 :ノンロット クリア
蔵の事で相談を受ける事が時々ある。
蔵を新築から作らせていただいた経験はないが、年配の大工さんや左官屋さんで
蔵を作った経験のある職人さんからかろうじて話を聞いたことがある程度。
今は殆どなくなってしまったが
上棟後、無事に建て前が済んだ事とこれからの工事の安全を願い、
上棟を祝う酒席が設けられる事が多かった。
大工の棟梁は最上座、材木屋、左官屋がこれに続いた。
20代の頃、まだ材木の事も建築の事も分からぬまま上座付近に座らされ
酌をされるままに飲み続けて青二才がバツの悪い思いで
その場の居心地は決して良いものではなかった。
土蔵作りになると最上座は左官屋が座るんだという事を蔵を作った事のある
左官屋さんから聞いてへぇ~って思った。
そりゃそうだわな・・
この分厚い土で覆われた蔵って何度も塗り重ねら
トータルで何日、そこの現場に出入りする事になるんだろう・・・?
蔵の相談の多くは雨の浸入、
何度も壁の補修をするも壁のどこかから雨が滲みこんでくる。
そこの現場は結局4方を木下見で塞いだ。
今回もやはり雨と漆喰壁の剥離を防ぐ事が目的で
西面と遮る建物がない南面の雨で蔵の漆喰壁が痛んで雨の浸入があるので
西と南の2面L形に、木の下見板で囲う事になった。
傷んだ箇所の破風板や軒先水切りも交換、急遽、屋根瓦も葺き替えする事になって
仕事を進める上での順序が逆になってしまったが
傷んだ部分のタルキ、野地板、軒先ケラバ板など部分的補修も行い、
がっちりとした蔵の囲いをすることができた。
車で田舎道を走っていると、蔵はまだ良く目にする。
その殆どは何かしらの外壁部分の補修をおこなっていることが多い。
それぞれに創意工夫で補修されていることが見て取れる。
今回のL型の囲い方の方法はそれほどコストをかけずに堅牢に組み上がり
上手く行ったのではなかろうかと思っている。
















The post 外壁の補修 職人さんたち first appeared on 新発田屋 木材倉庫.
]]>
■ MUKU-DATA 外壁の補修工事
こちらのお宅は築40年ほどの木造住宅で外壁の殆どは木の下見板が張ってあり
玄関廻りの一部だけ木摺り下地のモルタル仕上げとなっています。
数十年前に入ったクラックを心配して
施主さん自らコーキングでシールしていたのですが、
躯体内部の浸水等の心配もあり直して欲しいとの事で
左官屋さん、塗装屋さんへ工事をお願いしました。
木の外壁部分の補修は約10年ほど前に行っており、
桧の縦張りで本実が貼ってあるのですが、目地部分の隙間が気になり
ガリバリュウム鋼板、タイル調窯業系サイディング等を検討されていたのですが
今の佇まいを損ねたくないとの事で、目地部分の隙間に縦押し縁を打ち付けて
和の外観をそのまま残して補修してあります。
今回は木部以外の工事で、小規模な補修工事ですが
各々のプロの職人さんたちにの仕事を見させていただきながら
なるほどねぇ・・と思う事がたくさんありました。
皆さんお忙しいであろう中で時間を割いていただき
どうしたら違和感なく良くなるかと補修している姿には心打たれます。
とかくありがちな、色が変わるからとか、補修痕が出てしまうからと
木以外のモルタル部分は全てやり替え・・のパターン・・
そうではなく、必要な箇所に必要な最小限の処置をする。
以前にもここで何度か書いていたかと思いますが、
木下見の家で、劣化した木の部分を数枚だけ張り替えてあり
その数枚だけが真新しい状態なので直ぐに補修したと分かる家を時々目にしますが
そんな一部分のみ補修された木の外壁を見て感じるのは
あぁ・・ここにお住いの方は無駄な事はせずに物を大切にされているんだなぁ・・と
お会いした事もないのにそこに暮らす方のお人柄まで見えてくるような気持ちになります。
まだ痛んでいなくて残せる部分は残して補修して使う。
家以外でも似たような場面、同じような事が言えるのではないかなぁと
思ったりします。
今、流行りのSDなんちゃらって
まずは身近なそういったことからなのではなかろうか・・・と。
こうした部分補修が可能というのも、
プロの職人さんの技術と更に良くしたいという気持ちがあってこそ
成り立っている事とも言えるでしょう。

コーキングされてあった部分を剥がして
モルタル補修を行う。




数日期間をおき、昨日塗装屋さんが吹き付け塗装
施主さんはモルタルの補修痕が出ても問題ないと言っていただいていたが
塗装屋さんは吹き付けてなるべく補修痕が出ない仕上げ方法を選択
方法に関しては施主さんも塗装屋さんにお任せとなった。

下地シーラー処理を行い、、、

吹き付け開始
吹き付け方も、一定ではなく仕上がった際になるべく違和感なく見えるように
まだらに必要箇所を見ながら調整して吹き付けていた。




吹き付け直後は既存と同じ色で凄いなぁと感心していたが
乾くと色が少し濃くなるそうで
30分ほどして少し乾いてきたら
再度、既存の色と新たに吹き付けた色を見ながら
白の塗料を入れながら色を薄く調合し
再度2度目の吹き付けで仕上げるという作業でした。

夕方、乾いた状態を確認しにいきましたが
何も知らずに意識していなければ殆どの人はこの補修に気づかないんだろうなぁ・・
という感じになっていました。



The post 外壁の補修 職人さんたち first appeared on 新発田屋 木材倉庫.
]]>
■ MUKU-DATA 土壁の古民家
材木屋になりたての頃(1991年~頃)は、
大工さんは冬場に春に建てる家の構造材を刻み加工して、
春、一斉に上棟が始まる。
上棟後は屋根屋さん、そして左官屋さんの木舞掻きの後に荒壁塗りが行われる。
その期間、大工さんは一旦現場を離れ、
サッシを取付ける為の外部の鴨居敷居加工、霧除け加工、造作材加工など行われ
荒壁塗りを終え少し乾き始めるとまた現場を入ってくるという流れだったかと思う。
2000年近くになって構造材の刻み加工はプレカットに変わりはじめ、
いつの間に土壁造りの家も目にする機会がなくなった。
ある程度の年代になってから(コンビニ弁当やスーパーの総菜が食べれなくなった頃と同時に)
土壁造りの室内での居心地の良さを全身で感じるように変わってくる。
塗り壁、畳、障子、そして木材、それから大工技術、・・・
自然素材と心を込めて人の手で作られたものは、
ほんとうに身体に優しく人に馴染むものだと感じる。






■ MUKU-DATA 漆喰壁 梁:栗材 天井:栗挽き板 幕板:ブラックチェリー
村樫石灰工業株式会社様 しっくいとは
■ MUKU-DATA 木材倉庫 秋葉区鎌倉 外壁:木摺り下地モルタル施工中
一昨日ようやく新潟は梅雨明けしてここ数日暑い日が続いています。
お盆前で、業者の皆さんはお忙しいようで、鎌倉の木材倉庫の工事は進みませんが、
急いでいる訳ではありませんのでこちらは一向に構いません。
7月に内部をやってくれていた石塚建築さんは次の現場へ行き、
8月からは中山建築さんに来てもらう予定でしたが、リフォームの現場へ数日行くことになりました。
一昨日、急遽本間左官さんがきてラスで下地処理をして壁を塗り始めました。
木摺下地を終えたのは4月頃だったと思いますので、下地の板もカラカラに乾いて、
クラックが入り難いのかもしれません。
本間さん曰く、倉庫の直ぐ脇に電車が通っていますので、
振動で壁が割れるかもしれないとは言っていましたが、
モルタルの割れも、さほど気にはしておらず、それもまた良し程度に思っています。
現在67歳、現役左官職人:本間孝三さんです。
蔵や土蔵は過去10棟程度、実績があるそうです。
本職は、猟師ではなく左官業です。
以前書いたブログのせいで→(鴨網猟)
鴨左官
と言われるようになったと
嘆いていました。
ゴメンナサイ?
The post 鴨網猟 本間孝三さん first appeared on 新発田屋 木材倉庫.
]]>
■ MUKU-DATA 猟師:本間孝三さん 本業は左官屋さん
本間左官さんが毛をむしりさばきたての鴨を持ってきてくれた。
そーだ、そういえば本間さん網で鴨を捕っていると言っていたね。
で、どうやって捕まえるの?と説明を聞くもよく理解できなかったので、
直ぐ近所だったし(秋葉区某所)、見に行ってきました。(お仕事中なのにすみません・・)
田んぼに水を張って、(狸や狐が寄り付かないように水のあるところに鴨は来るらしい)
餌を撒き(撒き餌はお米:落ち穂を食べにくる)
柵に入った呼び鴨に安心して
日暮れから夜明けの間に鴨が田に来るらしい。
仕掛け網は約18m x 8m
バネの力で固定していた網を解除してサッと網を掛けてしまう方法らしい。
ちょっと調べると、無双網:穂打ちっていうみたい ちょいと拝借してこちら →網猟の種類
20過ぎから先輩に付いて回り狩猟免許を取ってもう25年になるらしい。
当建築部でお世話になっていて、竹を割ったような真っ直ぐな印象の本間左官さん。
ハッキリ、サッパリしてて職人気質、仕事も丁寧でキッチリ。
真夜中にジッと一人、鴨が下りてくるのを待っていたのですね。
なーるほど、そーかそーか。
そんな狩猟本間さんの別な一面と
昼間の左官仕上げで一生懸命に鏝を均している姿が繋がった。
なんか、いいなぁって感じます。
本間さんのホテル 今夜はここに泊まっているらしい
(自作との事、もしやこれぞ越後極小数寄屋建築では?母屋1帖に庇0.5帖)

そんな猟師?
いや、左官のプロ本間左官店の本間孝三さんはこんな方です。
ジャーン
本間さん、
今年も宜しくお願いします。
The post 鴨網猟 本間孝三さん first appeared on 新発田屋 木材倉庫.
]]>

■ MUKU-DATA (株)新発田屋の小屋を只今改装中 新潟市秋葉区小須戸
大工さんに依頼してタナクリームを施工中。みずから左官材料を扱ってみると(本来左官屋さんもしくは塗装屋さん)
なかなか簡単にはいかずに、この塗り物の特徴がよくわかります。
餅は餅屋とわかってはいるんですが・・・ね・・・ タナクリーム