■ MUKU-DATA  黒柿 巾広 一枚板 テーブル天板用

仕入れは2022年の11月、
話によればある程度水中乾燥させてから製材した板だと聞いているが
製材直後から少し割れも入っていたので、、
どうしようかと躊躇していたが、結果的に縁あってこの2枚を迎え入れた。

この11月で3年経過するが、
倉庫へ来てから部分的に割れ止めを塗って
桟積みはせずに毎日観察し易い場所に木裏で立て掛けて天然乾燥をおこなった。

乾燥が進むと共に、木表側にUの字にゆるく反り始め(通常の木と同じ反り)
割れの部分も更に広がりを見せてきた。

どのタイミングで少し手を加えて、なるべくこのままの状態をキープしつつ
最終仕上げまでもっていくか
都度、眺めては何となく・・ どうしよう・・・と思いながら3年が経過した。

高周波プレスは反りの大きな神代木を中心に
他の木も何度か行い、数種類の共木の板を1枚は高周波後にプレナー、
もう一枚は高周波無しでプレナーと何度か試しながら様子を見ているが
それは、明らかに高周波なしで木の癖を取り除きながらプレナー掛けした方が
後々の反りは確実に少なく済む。

木の癖を抜くというのはそれだけ厚みが無くなる事で
結果薄い巾広は反り易くもなり、どちらとも判断しがたいこともある。
やはりそれぞれの木の癖を見極め、それに最適な処置を施していく事が
ベターであって一つの答えはない。

弊社の一枚板類は天然乾燥期間が他社様より比較的長いように思うが
高周波プレスをする場合は、一枚板がまだ完全に乾いていない方がいいという話も
約半年ほど前、実際に加工を行っている業者さんから聞いた。
なるほどなぁ・・それも一理あるよね・・

黒柿のこの一枚板、製材後3年弱
割れている部分は更に割れは広がってしまうかとは思うけど
このタイミングで一回、高周波プレス加工に出そうと決めた。

高周波プレス後に一旦軽く削るかどうかは
加工屋さんにプレス時のこの木の状態がどうだったか詳細を聞いてから
判断しようと思っている。

こんな大きな柿の木って本当にあるの??!って思う。
近所に目にする柿の木がずっと20cm~25cm程度だし
時々目にする大きなぁ・・って思う柿でも、せいぜい40cm位だと思う。
この木にどんな柿の実がなっていたのだろうか・・・
この木が立っていた時の様子を想像するが、、
いまいちピンとこないくらいデカいなぁ・・と思う。

因みに左端の黒い一枚板は神代楢の巾広
こちらは完全に割れが広がる覚悟で、これも一旦高周波プレスして
様子を見る事にした。

いづれの木も安くはないので、なかなか決めれずにいたのだが、
今だ!エイ!!って感じのタイミングで少し手を入れる事にした。