MUKU-DATA  瘤犬 材種不明

木材倉庫の番犬「ケヤキちゃん」が嫁いで行って久しいですが、
新たに「瘤犬」(血統も品種も不明)が舞込んできました。

木の一部に出来る瘤が磨かれたものですが、
昔の人はこういった変な木や瘤を収集して磨き床の間などに飾っておいたものです。
昭和の30年、40年頃がその最後の頃かと思われます。

こういった瘤から製材されるものは面白い杢が表れ、
一部木工関係の方に重宝されてきた木の宝石、原石のようなものです。
瘤杢で良くあるものは花梨、楓(メイプル)、クラロウォルナット、樟・・
この辺でしょうか・・
桑の瘤だったり、チークや神代の瘤だったり
あまり目にしない瘤杢板は高価なものとして取引されています。
小さな木工品、例えばペンであったり、ランディングネットであったり、を
製作される方々には瘤の杢目が細かいほどありがたがられるようです。
作る物の用途によって木目の細かさや表情への要望は違ってきます。

今回の写真の瘤犬?ですが、
これは製材しても貴重な杢目は出ないような瘤かと思います。
製材するよりも、この気持ち悪い、、でも見て触りたくなるような愛嬌・・?
見方によっては、脳にも見えるし、芋にも見える。
どこで子犬拾ってきたんだ?なんて言われたり・・
キモかわいい置物として、たまに撫でたり、眺めながら酒の肴にしたり、
ドライブの際に助手席に乗せて連れてったり・・
そんな人生を共にする・・? 使い方が宜しいのかと思います。。

葡萄はどうしたんだ?って聞かれたけど、
時代がのったとまではいかないが磨き上げた変形葡萄は
木材倉庫に飾って皆さんに見ていただいています。→ 葡萄日記

変な木、自然から作られたものには、このように無性に横に置いて
愛でていたいカワイイものが時々現れてきます。
本当にカワイイ!んじゃなくて、どこか気持ち悪い・・ってのを持ち合わせているんですよね。。 

瘤犬以外のキモ皮たち