MUKU-DATA  手前に立掛けてある2枚:栗、奥で横になっている材は主にアフリカ材の長尺物

依頼されたウェンジの天板を引取りにSOLiDへ
まず最初の作業は長尺材からの切り出し作業。

が、しかーし、なんと割れがあるではないですかぁ・・・・
この耳部分に薄っすらと割れが走っていたので、その部分をドンドンと叩いて引き剥がしたら
こんな状態になってしまいました。
ほかの部分にも割れてきそうな形跡が・・・・

依頼された内容は、自然な形の少しだけ耳残し。
このウェンジをいろいろと検討してみたが、まだ割れていない耳の部分もあるのですが
いづれ割れて剥がれてきそうな感じがしましたので
急遽、先方様へ連絡して
当初どちらにするか迷っておられたブビンガに材種変更をしていただきました。

このウェンジはある程度乾燥してあった材を3、4年前にこの倉庫へ持ってきました。
当初は状態は良かったのですが、小口割れがはじまり、
今回は耳部分の割れ、他の部分での薄っすらと走る割れなど新たに生じてきています。
無垢材は常にこんな感じで泣かされます。
もう慣れてはいますが、やっぱり少々残念な気持ちは残ります。
気持ちを改め、さてこのウェンジどう使おうかと。
耳を取って白太部分を抜いて、黒一色の超クールなピン角だなぁ・・・
なんて自分に言い聞かせていました。
そんな角ばった黒い塊の天板が似合う場の機会を待つ事とします。

変更させていただいたブビンガの板です。
白太とのコントラストがとてもキレイで仕上げたら渋めの赤の杢目が一層際立つ事でしょう。

木裏の状態も確認して、OK。

7m材を3.7mにカット

最近、事務所で缶詰状態だったので
ハスクバーナーでの切断、スッキリしました。
(チェンソーで切断、残酷といえば残酷なのですが・・・)

余談ですが、前何かの記事で読んだのですが、
樵は生えている状態の立木を斧やチェンソーで
切断する際、いたたまれないそうです。
猟で銃一撃ならあっという間ですが、少しづつ切り刻んでいく作業は、木の叫び声が聞こえる
みたいな事が書いてありました。

縁あってここへ来て、また次の所へいくこのブビンガ材、
色々な想いで加工させていただこうと思います。
(現在ブビンガは伐採禁止で、日本への原木入荷は無いとの事です)

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