■ MUKU-DATA 栃（橡 トチ）一枚板 天然乾燥材 プレナー済
国産材の一枚板の定番の一つ栃（橡）
欅同様に昔からテーブル天板の定番として使われてきた。
漆で仕上げる事もあるし、最近は純白の栃も少なくなり赤身の偽芯の入った栃も多い。
赤身が入っている方が表情もあり良いと感じる方も少なくはない。
（10年ほど前までは偽芯のある栃の評価は低かったのだが価値観は変わっていく）
白い材は、カビなど要注意で、伐採期、丸太の保管、製材時期と製材後の養生など
とかく気を使っていたが、
今はカビはブルーステイン、腐朽菌の走る黒筋模様はスポルテッド材、虫食いはアンブロシアと
一部、純白よりも人気のある一枚もある。
かつて良しとされた銘木屋的価値観から、
もっと自由に自然にその姿をそのまま捉える感性の方も居たりして価値観は多様化している。
良い事だと思う。
数年養生して乾かしておいた材を削り立て掛けた。
同じ栃でも、当然だがそれぞれの顔がある。
触り心地も良くて手から優しさが伝わってくる。
栃は人に優しい質感だと思う。
昔から一枚板天板として、この木が長く支持され
使われてきた理由が分かる気がする。
