MUKU-DATA  栗 巾ハギ用部材取り  

洗面化粧収納の天板用として約1650×720mm 5~7枚ハギ程度で・・

チークでいくか栗でいくか・・
材面の木目は違うが、栗材も経年変化でやけてくるとチークみたいな色まで変色する。
夕方薄暗くなった倉庫の中でフローリングのバラ材をチークだと思い
翌日よく見たら栗だったって事が何度かあるほどに
栗の色は変化する。

最終的にはお互い近い色へと変化していくが、
チークで作ったものと栗で作ったものでは見た目の印象がかなり違う。
巾ハギで天板を作った場合、チークだと上質な高級感あるイメージがある。
現場は上質感というよりは、もう少し緩い感じの雰囲気にしたかったらしく
栗材での選択となった。
材質、材の選定としては正解かと思う。

材種にはどうしてもイメージが付きまとう。
イメージを越える使い方、イメージを塗り替えるほどの良さを出せて
皆さんがその材で同じような使い方をされ頻繁に目にするようになると
新たなイメージが上塗りされる。

材種にはそれぞれに特性があって、適材適所に使われてきた。
純和風の床の間のある和室で唐木はOKだが、
ウォールナットやモンキーポッドを床の間周辺の材として選定しない。
唐木の範疇をこえてブビンガやアサメラなどは辛うじて使われているのに・・

先日も何かの折に触れたが、材には格があるかと思う。
杉と〇〇の組合せ、桧と〇〇の組合せというように・・・

乾燥した丁物から栗の挽き板を製材した。
現場の作ろうとしているイメージは知っているので
チークよりは栗の選択で、いいね❤マーク