MUKU-DATA  四条木製ビル(第15長谷ビル)  2024 12/31

年末の29日~30日にかけてほぼ寝ずに(車内で2時間程度仮眠)動いていたので
さすがにクラクラしてきてホテルの予約サイトを見ていたら
四条通に面した立地で全国チェーンの1万円以下でのホテルが見つかったので
一泊して身体を休めた。
よく知らない街でのひと気の少ない早朝の街の様子は歩いていて新鮮だ。
夜は四条通のアーケードに人の波が途絶える事がなかったのだが・・・

知らない街を歩くとき、全身でその街を感じ取ろうとしている。
ちょっとしたショーウィンドーのディスプレイや建物の外観、
街を歩く外国人・・
全てが新鮮に感じる。
路面店にガラス越しに飾られたものを置く台が木の角材だったりすると
何の木だろう?大きさ、使い方、職業柄、木へ意識は集中する。
欅の芯持ちの角材で節もあり芯持ちなので当然割れもある。
特別な使い方ではなくどこかで使われていそうだけど、
京都だから良く見えるのか?使い方が上手いのか?
自分だったらこう使おう・・ 
これが杉や桧だったらどう見えたのか?
この欅が芯去り材の無節だったらどう見えていただろう・・
節あり、割れ、捩れ、と最大の木の特性である個性は
今や完全に認められ多くの場所で積極的に使われるようになった。
いいことだと思う。

ふと先へ進むと・・
ん?? ぅんん?! あれはビルに木の下見板張り押縁ではないか!
我らが田舎に今も多くの残っている下見板張り
横張で縦に押縁、板張りの外壁として過去に先人たちが培ってきた
最強で合理的な施工方法かと思われる。
コンクリートと下見板の組合せも悪くないし
縦張りの羽目板施工であれば、このような見え方はしなかっただろう。


帰宅してから調べてみたら2008年竣工、
一級建築士事務所 河井事務所 河井敏明さんっていう方が設計され
2009年京都デザイン賞大賞、2015建築設計学会賞などある程度話題になっていた
ビルである事を今更ながら知った。

2008年竣工という事は16年ほど経過した事になるが
下見板はまだまだ全然傷んでいないように見える。
各階の下見板の上にはプレキャストコンクリートの600mm程度の深めの庇が
取付けてある事で劣化を防いでいるのかと思われる。
木は濡れても中や裏まで乾いてくれる環境、施工であれば30年、40年と
耐えうる素材かと思う。
長めの庇があれば、尚良しという事。

下見板が張られたビルを見て少し気持ちも上がった。

新建築:四条木製ビル




欅芯持ち材 節あり、割れあり