MUKU-DATA  床:ならUNI120x15mm  小上がり框:ホワイトオーク  

暑いです。
昨日は蒸し蒸し、今日は朝からカンカン照りです。
事務所2階のこの仕事場は
折半屋根で薄いグラスウール、エアコン全開でも効果はほとんどありません。
きっと先代は、昔の瓦屋根の庭付きの家でしたので日本の夏をなめていたのでしょう。。

家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬はいかなる所にも住まる。
暑き比(ころ)わろき住居(すまい)は、堪へがたき事なり。
深き水は涼しげなし。浅くて流れたる、遥かにすずし。
こまかなる物を見るに、遣戸は蔀(しとみ)の間よりも明し。
天井の高きは、冬寒く、灯暗し。
造作(ぞうさく)は、用なき所をつくりたる、見るも面白く、
万(よろづ)の用にも立ちてよしとぞ、人の定めあひ侍りし。

徒然草第55段、コピペです。

先日の齋藤仁建築さん施工のS様邸で納めさせていただいたナラとWオーク材について。
いろんな材種がある中で何やかんやいっても、
昔からあるナラの床材はいいものです。
固くて丈夫、使い込むほどに味わいも深みを増し熟成されていく材かと思います。
LDKはナラ材を中心にまとめてあります。
無垢フローリングでナラ材といえば、
原材料のそのほとんどは中国吉林省産、ロシア産が多いようです。
またナラ、ナラと言われているものとほとんど見分けがつかないものに
ホワイトオーク材があります。北米産です。
フローリングでもOPC(一枚物)になると、
ナラではなく、ホワイトオーク材を良く目にします。

造作材(入口枠、窓枠、框材、端材で収納の引手)はホワイトオーク材です。
そしてお施主様が選ばれた家具類もナラ材で統一されてあります。

窓枠や入口枠など無垢材から既製品に代わって久しいですが、
見付の薄いものが好まれたり、枠なしで納めたりする納まりも目につく中、
ガッチリと見付28mmほどで枠のラインが出てくるのも、
何だか新鮮な気もします。

建物の部材もその時々の納まり、流行り、主流などはあるのですが、
何が、一体どうなんでしょうね。。

鎌倉時代から既に、
造作は用事もないようなところを作るのが楽しいと既に言っているのですから、
何でもありっていうことで。。。

(※画像UPロードは未だスムーズにいかず、
今日はたまたま時間をおいて数枚できたので
更新です。)

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