MUKU-DATA  砂壁仕上げ

本来は、この下地中塗り用の砂壁を平らに均して塗り、
漆喰壁など仕上げ壁となるのだが、
ここは中塗りの砂壁が仕上げとなる。
昔の建物を見ると中塗りの砂壁で終わっている古い建物を目にする。
予算的なことで、そこまでしかできなかった・・というのが主な理由らしい。

今は逆に、その自然なままの素朴さがいいらしい。
塗り方は少し鏝の跡をを残して少々粗く。。。
キレイに平らに塗ることを心掛けてきた左官職人には戸惑わせてしまう要望なのかと思う。。

午前の光が東の縁側から入ってきて、、
それにしても柔らかく優しい反射だなぁ・・美しいと思う。

土と砂を混ぜて作るらしい。
土は山の土もあれば、田の土、畑の土もあるらしい。
昔はここら辺でも(南区、西蒲区など)専門の土の販売業者がいたらしいが、
今は殆どいなくなってしまったと話していた。

練った土を少し寝かせると神代のように色が少し黒くなるらしいが、
匂いが臭くて仕事がしずらいと言っていた。
生きてるんだね、土。。

この感じ、この優しい感じのテイストの邪魔にならないような木って
どんな木が合うんだろう・・?
土と木・・
いい感じだね。。