■ MUKU-DATA 欅(けやき)2100mm → 1365 600x45mm 洗面カウンターに
つねに顔を洗ったりと多くを使う場所ではなくゲスト用としての洗面カウンターとして使用されるとの事。
まず、材料選び
栃、欅、栗、ブラックチェリーにウォールナットなど
図面と内装仕上げ、使う陶磁器を事前に聞いて、だいたいこんな感じが好みかなぁ・・と想像している。
白い壁にシンプルな空間、Bチェリーあたりが無難かなぁ・・などと。
お施主様と建築家がこられて、いざ材料選び。
まずは耳(木の際)が残っていた方がいいのかどうか
そして色合い
それから何より、その木の持っている全体のバランスとオーラ。
Wナットがいいのに杉に変わる事はよくある事で、
やっぱり全体の醸し出す雰囲気に惹かれる、呼ばれるっていうのは良くある事です。
どうやら素直な木目より動きのある表情がお好みのようでこの欅となった訳です。
ここの部分をこう切ってここに洗面器を置こうとイメージができていらっしゃるようでした。
この手の板は好みが分かれるところですので
あまり個人的な意見などは抑えながら普段は話をさせていただくように心がけているのですが、
今日はちょっと解放されたかな・・
あ、こーいうの好きなのですね!って感じで言ってもいいかな?みたいな。
下手するとドンドンドンドンかけ離れていって、何言ってんの?このオヤジ・・みたいに
なる事も多々あります。
こういうの杢目の強い板が良い悪いではなく素直な木目の通った木も良いわけで、
みんな一枚一枚いいから買って在庫するのでありまして、それぞれに思い入れがあるのです。
で、
やっぱりこの板の最大の魅力はこの辺材部分のギザギザとその際に波打つような杢目かと思います。
あと穴が開いていますがご愛嬌、よりいっそうと力強く生きてきた自然の趣も感じます。
カウンターなど「一枚板で・・」とお任せするのも一つかもしれませんが、
見て触って、あなたを呼んでいる木を探しに行くのもいいのかもしれませんよ。
とても楽しい板選びでした。