MUKU-DATA  桧 造作材 上小節~無節 

時々、桧の造作材のご注文をいただくので少量は造作材が取れる役物を置いている。
普段、工場では杉丸太を中心に製材しているので杉以外の丸太を製材すると
挽かれた材がそこになくても、香りで何を挽いたかわかることもある。
特に桧、丸太からの製材になると工場から離れた事務所の2階で仕事をしていても
あの香りが漂ってくる。

桧の中でも木曽檜は特別で別物扱いとなる。
杉の中では秋田天杉が別扱いのように
木曾檜も樹齢がいった目細の材で通常の桧の大きさに育つまでに倍近い年月を要すると聞く。
役物(節のないもの)の桧柱材では通常良く目にするのは芯持ち材で背割れの入ったものが多い。
古い材だが芯去り(割角)の3m-125mm角の役物の案内がきたので買っておいた。
等級は下の方の役物が多いが何かの造作材を木取りするのは良さそうです。

昨日、リフォーム現場で使用する材木の打合せを現場でおこなった際
二間続きの和室の柱には秋田天然杉、しかも極上の目が通ったものが使われていた。
柾目部分にそっと触れてみる。
樹齢云百年の柾目の質感は何かが違うように感じる。
そして今朝、改めて木曽檜の柾目部分を眺めながら
やはり良い木だなぁと実感した。

(今回木取り製材した造作材は木曽檜ではないのですが)






木曾檜 芯去り 役物