製材の石川さんの手があかないので、
急ぎのウォールナット平割り材を数本、巾決めした。
自分、製材できるんか?
できますとも。
台車の製材機は慣れてはいないが、小割用のテーブルは昔は良く製材もしていたのですよ。
杉、ツガ、スプルス、イゲム、ペルポック、ラワン、アガチス、レッドシダー、・・・・
タモもあったし、あの白い柔らかい木なんでしたっけ・・
色々と造作材の巾決めをしました。
アガチスは相当数、製材しましたが、アテがあると反りで泣かされ
随分と見る目も養いました。
最近は滅多にやっていなかったんだけど、
急ぎだったので久々にウォールナットを製材しました。
北米広葉樹、どれも難しいのですが、特にホワイトオークは反りが強いので
小さな巾木取りなんかは、超歩留まり低下です。
鋸を入れると弓のように反ってきます。
杢目と杢目が結合されてその板の状態が保たれている感じです。
さて、ウォールナット
節があって、白太のあるものがいい。
用途は窓枠の下にだけ入れる窓台と、袖壁の笠木部分。
6/4inch 約t38mm 現地挽き ウォールナット梱包より、
必要な材を選別
このまま製材するとグニャグニャのままで厚みが決まってしまうので、
万能機の手押しで矩、Lにピシっと矩を出します。
反った方向の腹の部分を押したいところですが、
背から落とすと、その後の反りも止まりやすいように思います。
矩を出すと、万能機をかけた部分は平らで、
何もしていない側面はクネクネして厚みが違うのがわかるかと思います。
この時点で、一番薄い部分はt30mm程度、厚い部分は36mm程度、
現場で使う最終仕上げは、t25mmですので、
30mmにして大工さんにお渡しすればいいのです。
このまま万能機で削って30mmまで落としていいのですが、
手間もかかるし、大鋸屑も多く出るので、
ここで、やっと製材です。
平らにした面を定規に当てて、厚み30mm指定で
鋸に通して、厚みを一定にします。
これでようやく、求められた注文挽きの巾決め製材の完了となります。
杉や桧、米ヒバ、ツガ、レッドシダーなどは、
この万能機の手押し作業はほぼ必要ないのですが、
広葉樹や癖の強い木は、挽くのにも単に製材すればいいのではなく
前段階でのL矩を出す作業があり手間がかかりますね。
特に今回のように、節の部分と言われると
そこから曲がっていることも多いので、
t38mm原板が最終での現場仕上げは t25mm
なかなか・・ って感じです。