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■ MUKU-DATA 迷木DEEPコーナー 新発田屋倉庫内
大工さんや木工屋さんが作り易く丸太を製材して
それぞれの作るものに必要な分増しされたサイズを製材するのが材木屋、製材所の仕事
なので、木から製材して、その先の前工程で使える材とするから「材木」というのかと思う。
(弊社みたいな小さな製材所はどんどん廃業していって、今は既製品を上手く使いながらの
モノ作りが実際は多いのですが・・)
それで、材、作る人が使い易く製材された材木、、以外で
この切れ端どうしよう・・?
すげぇいい味出してんだけど、木工部材にもならないよね・・って
ジャンル分けできない木がどんどんと溜まってきた。
もしかして他所であれば捨てられる、材としての用途をなさないので廃棄されてしまう
木の断片たちかもしれない。。
変な形の木、これ何に使うの?
用途が定まらなければ使いようもなく、でも何か凄いものを纏っているって木
え、木でそんなのあるんだぁ~ 何に使えるかわからないけど
知らなかったし面白そうだから持っておくかぁ・・
過去から少しづつ行き場が定まらずに溜まってきた
そんななんて言ったらいいのか分からない木たちのコーナーを設けてみました。
栃の根っ子にできる幻の瘤、
孔雀杢の黒柿なのに薪割りされて燃やされる寸前にレスキューしたもの
水車板、木の皮、湖から流木ハンターが引き上げた湖木、埋れ木端材など
これら何に使えばいいの??
って木の素材たち参上です。









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■ MUKU-DATA 八幡堀 舟板を外壁に ( 1/ 4 )
正月休みに京都へ行く途中に立ち寄った琵琶湖まで続く5kmほどの八幡堀
下調べなしで立ち寄ったが風情ある町並みと景観だった。
蔵の外壁の一部にはかつての舟を解体して部材取りした舟板を外壁として使ってある家も数件あった。
さすが、琵琶湖に続く街(舟板といえば琵琶湖、霞ケ浦など)
木の下見板、外壁は街の風情を演出する。
使われる釘も和釘の替折釘(かいおれくぎ)
黒くざらついた材面は焼杉にして張ったのだろうか・・・




舟が留まっていたので見てきたが、残念ながら木舟ではなかったが・・









木の下見板、舟板の再利用、石積み・・・ 堀・・
夜明けと共の早朝、ひと気もなく堀沿いを散策する。
そんな中で一番印象に残る下見板がこれだった。。

節のある巾広の板
共木の木もあるし、1本の木からカットした部位が違うのかどうか木目の違っているものもある。
樹齢のいった木なので節も大きめ
節は丸ではなく斜めに流れている。それが独特の模様となって迫ってくる。
無造作に貼ったのか、意識したのか?
バラバラなのにある一定のリズムを感じる。 張った大工さんのセンスか?

近づいてみると、材面は凸凹して、これはきっと名栗加工が施されている。
更に部分的に焦げた跡が残っているので表面を焼いた焼杉だったのかと思われる。
なぐって焼いて・・・
現状の材面からはそのような手仕事の跡が見て取れる。
まぁ焼くのは分かるが、その前工程で何故に名栗加工をしたんだろう・・・?
そしてこの節のある材の使い方
シビレてしまった。





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■ MUKU-DATA 東京数寄屋倶楽部
10月の下旬、東京へレジン製作者Wさんと一緒に打合せに行ってきた。
(といっても弊社が請け負い製作する訳ではなく、間に入ってただ紹介させていただいただけで
あとはお好きなように宜しくも無責任なので一応、納品までサポートさせていただくことにした)
打合せの予定時間まで2時間ほどあったので新木場でお世話になっている
ラカッポの村山さんの所に久々に顔を出してきた。
一緒に新潟から行ったレジンのWさんにも自分が世話になって
数寄屋建築や材の事、使い方などその多くを教えていただいた方なので
是非一度会って木の話など聞いて欲しいという気持ちの方がどちらかというと大きかった。
村山さんは私が知る限り、木の養生、手入れに関してはどこよりも手を抜かない。
かつて数寄屋建築材を扱っていた頃、その前の突板屋、天井製造業だったころからの
京都修行時代を経て若い頃からやってきた仕事の話は色々と聞いているので
仕事に対しての姿勢、取り組み、材を見る目、材を扱うこと、全てにおいて
今できる事の精一杯をやってこられた自負もあるだろうと思う。
なかなか、材木などの話も教えたいという気持ちの方が先だって
こちらの話を聞いてくれない事も多いが尤もかと思う。
そんな程度の材木の話なんて、聞いてくれているふりする関係でもないし。。。
だからWさんが実際に今回の打合せに製作したサンプルを見てもらえばと
机の上に置いたら、対応が変わって興味を持っていただいたようだし
Wさんへの見方も一瞬で変わったのを感じた。
さてそこからが、もっと村山氏のギアが数段上がり
数寄屋建築のこと、木取りの事、木の使い方、あれやこれやと
現物や雑誌が出てきて、、、
あっと言う間に2時間過ぎて、余裕をもっての本日の目的だった初顔合わせ打合せに遅れてしまった
村山さんもそうだしWさんもそうだし、好きなこと、興味のあること
そこに独自のセンスを盛り込んで徹底的に深掘りする。
先月、岐阜銘協での夜にご一緒させていただいた若いこれからを担う次期経営者の方々もそうだが
やはりそれぞれに独自の木の見方、木に対しての考え方を皆さんお持ちのようで
とてもいい刺激をいただいた。
もしかして銘木類、迷木類に関しては、材や見立て方を深掘りするマニアのような人たちが
これからのそのジャンルの業界を担っていくのかもしれないなぁとも感じた。
2時間、はなしっぱなしの村山氏とWさん
その中で私自身が一番感動したのは、使い古された壊れた水車板の敷板だった。
リバーシブル使いができて、表が草の草、裏が草の行あたりか・・
裏面の削った材面に桑かな・・?小さく繊細な蝶チギリが割れた箇所に2カ所打ち込んであったし
釘の刺さっていた痕も残っている。
こういった繊細な木の使い方ができるのって世界の中でも日本だけではなかろうか?
どうなんだろう。
侘び寂び、
ウッドレジンでもその辺を表現できたら、新たな境地が待っているのかもしれない。




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■ MUKU-DATA 八幡の大ケヤキ(中山の大ケヤキ) 南会津郡下郷町中山 10/19
そろそろ紅葉シーズンかねぇ・・と
紅葉情報マップによると安達太良山が見頃との事で福島方面へ車を走らせる。
休日の日帰りロードトリップが始まる。
R115を走ると右手に赤や黄色に染まった安達太良山が目に入ってくる。秋だ~!
目的のないプチロードトリップ、
安達太良山→猪苗代湖へ向かう途中の中ノ沢温泉手前の宝来堂製菓さんでもらった
揚げたての天ぷら饅頭、美味しかったなぁ・・
なんせ外が寒く気温はその時12℃ほどだった。
猪苗代湖から奥会津方面へ
細い山道を選んでゆっくり景色を楽しみながらのドライブ
安達太良山は紅葉だったがその他は紅葉まではあと2週間ほどかな・・
久々に大内宿でも行こうかと思ったが駐車場前で渋滞していたのでパス
あ、欅だ!
近五おじさんと車を停めて見学
大きな木に出会えると幸せを感じる。
樹皮に手をあててパワーを貰う。



あ、今度は水車!
看板には「木地」文字、人の気配があったので立ち寄った。
この辺りは昔から木地職人が多くいたらしい。
ラジオから大きめの音で流れる演歌、
この辺も熊が出るらしく、先週もすぐ近くで熊が捕獲されたらしい。
ロクロを回して作っている器
元々は大工さんらしく倅さんが後継ぎしたので自分は15年ほど前からロクロでの器作りにハマっていると
会津弁で楽しそうに話していた。
いいなぁ~ 自分もやりたい。




R252を走り冬期間閉鎖される六十里越峠を越えて帰ることに(今期閉鎖は11/4日から)
只見町と下田村(新潟三条市)が繋がる八十里越(国道289号)の開通は来年か再来年かと
開通間近ではあるが、
もう何十年も前から言われているけどいよいよ繋がると
三条と只見の距離が一気に近くなるね。
→ まぼろしの街道 八十里越街道
→ 「八十里越」が拓く「新・ストーリー」発見事業実行委員会
その只見側からの入り口にある旧長谷部家住宅(叶津番所跡)
いつも通り過ぎていたのではじめて見学させてもらった。
ガイドさん曰く200数十年前の建物って言ってたなぁ・・
古材がいい味出してた。
表しになっている小屋組みには手斧斫りの手仕事の跡が残っていて気持ちが揚がる。
この手の建物の床はだいたい、杉、欅、松などが多いが
珍しく栃が使わていた。
栃の床で言えば井波別院瑞泉寺の回廊に巾広の栃の一枚板が使われているけど
こういった建物の床に栃が使われているのはあまり目にする事はなかった。





R252付近でもうひとつ気になっていていつも通り過ぎていた所
ただみ・ブナと川のミュージアム(只見町ブナセンター)
こちらも今回は寄ってきた。
木の実の標本とかいいよねぇ
もっと木のことを知りたいと思う。。






連日の熊被害の報道・・
お昼に奥会津の食堂へ入っても地元の人たちの熊の話題
すれ違う車の殆どない山道を走りつつ熊の話をしながら
出てきたらどうする?
とかね・・
奥山の狭い道を走っていると、数十メートル先に黒い影
ブレーキ
今、なんか居たよね!??
うん、居た
あれ熊だよね??
近五おじさんと一瞬固まる。。。
それが熊かカモシカか何なのかを確認する為にスマホでズームで写真を撮り拡大
・・・・・・・
なんだよぉ・・ って


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■ MUKU-DATA 舵:樫? 歯車:欅 SOLD OUT 東京都 M様
舟や水車の古材は機会あるごとに趣のある特殊なものに限定して
少しづつ集めている。
古舟の舵は多分樫の木で作られたものかと思う。
水車の歯車部分は欅材
以前、この舵を使い茶室の袖壁の押さえ(見切り)に使われている写真を見たことがあった。
なんて素敵な使い方なんだろうとその使い方の発想に驚いたものだ。
この枯れた欅材の水車の歯車部材に関しては大きさはφ 540mm
花台などに向けるとずいぶんと雰囲気や趣が出てよろしいのではなかろうか・・?と思っていた。
ただ単に古いだけでは味わいや深みは出てこない。
長くそれが使われていた事で、そのものにしか出せない味があるのかと思う。






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■ MUKU-DATA 茶道具 結界 材:水車板 煤竹 黒柿
先日、材を整理していたら水車古材の側板(輪板)を使い
縁は煤竹と板を受ける下の受け材に黒柿を使ってある結界が出てきたので
引っぱり出して眺めていた。
両端の脚も煤竹でできてあり、片付ける際に取外しができるような細工が施されてあった。
かつて数寄屋建築材を扱っていた銘木匠がオーダーして作られたものなので
ご本人にこの結界の事を電話して聞いてみたら
現物を見てないので記憶は曖昧だったが(師匠、ラインが出来るようになってください)
風炉先や結界、炉縁などは茶道工芸をやっていた風里谷藤五さんという方に
製作をお願いしていたのできっとその方に作ってもらったものかと思うと話していた。
過去に何枚か水車板や舟板は販売させていいただいているが
実際にそれらを使って自ら何かを作ってもらう経験をやった事がない。
舟板や水車板などの枯れた古材を見ていると、
ほぼその存在自体で完成されたものを感じる。
例えば敷板の花台として使うのではあれば舟板でも水車板でも
花器とそこに活けた花を引立たせるのに十分な名脇役としての役割を果たすだろう。
またそれらは室内に置いてあるだけで絵になって見えてくる。
では実際に自ら水車側板を使い写真と同じ結界を作ろうしたとしても
きっと同じようなものができる自信がない。
結界のメインの材である水車板の木取りが絶妙かと思う。
水車や舟板を内装材として使ったお店へ連れていってもらった事があるが
素材自体が全体で見て浮かずに違和感なく室内へ溶け込ませる事は
とても難しい素材なのだろうと感じたし
経験と場数を踏まないとそれらの素材を調和させるのは
難易度の高い素材のようにも思える。
この結界は見ればみるほど、
水車板のいい部分を木取りして煤竹のフレーム内に落しこんでいるなぁ・・と思う。
側板にあいたホゾ穴のリズム感、長く使われ浮造りされた凹凸、材の色あい、
両端の削った部分の絶妙さ、そして節までもが絵になって
物語と風景が見えてくるような感じになってくる。
一枚の板からどの部分を使ってどう見せるか?
貴重な材を生かすも殺すも木取りする人の目、センスにかかっているんだなぁと
あらためて肝に銘じる。



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■ MUKU-DATA 弊社木材倉庫 12/25
木材選定作業
施主さん、建築家(設計士)、現場監督、そして木材担当の自分
昨日は10:00~ 工事が始まった現場で実際の使う材木を見ていただき
選ぶ作業をおこなった。
前日の夜に現場監督から平面図、展開図のメールが届き
必要部材の片耳付きのカウンター飾り棚や窓台は4.2mの長さが必要だと知り
なかなか4mを越える材となると限定されてしまうなぁ・・と
早めに倉庫へ行って4.2m以上の材が直ぐに見れるように段取りをしていた。
時々4mを越える材、5m、6m材の要望をいただくが5m材、6m材、8m、10mも
何枚かは在庫はあることはあるのだが、巾が800~1000mmほどあって
400mm~600mm程度のカウンター材を取るのはコスト面で適材とは言えない。
無垢一枚板が図面に書かれたサイズにジャストフィットするのは毎度毎度のことではあるが難しいものである。
(時々、ピッタリと当てはまる材がある時は気分爽快、テトリスみたいに
ハマる喜びみたいなことは稀にはあるのだが)
長尺材がない時に、長さを繋ぐこともあるのだが
その継手部分の細工、繋ぎ方の見え方で何かいい加工ができれば、
カッコイイ継手の細工があれば、長尺じゃなくてもいいよ、
その継手ならむしろ一枚通さなくてあえてその継手を作って欲しいというような
良く見えるカウンター材の長さの継手を考える事は課題の一つでもある。
まぁ長さ方向の継手の方法は今後の課題として置いておいて・・
平面図に書かれてある一枚板カウンター材を実際に施主さんに見ていただく事
設計者からのアドバイス、現場監督からの施工上の問題点、
そして材としての特性やコスト面のことなど材木屋の視点
それぞれの視点を総合的に判断して、一枚を選定する。
この作業は何度も材木屋の立場として行っているが
毎度毎度、それぞれの立場にたった視点や感性があるので勉強になる楽しい作業でもある。
何よりもその一枚にお金を払う施主さんの感性を一番大事にしたい。
これ使ってみたい!ぱっと見これが好き!
究極はほぼここに尽きるのが、いままでやってきた今現在の結論でもある。
それについてトータル管理する設計者からのアドバイス、施工上問題はないか
現場監督からのアドバイスなどが加味される。
材木屋的には、立て掛けてある材を横にして実際に使う目線に置いてあげたり
例えばオイルを塗るとこういった色具合になりますよと
塗れ雑巾で材面を濡らしてあげたり黒衣的な役割なのかと思う。
倉庫の中でも離れた場所にある一枚板天板用の板
大きさも材種も値段も違っているのだが、
横にして2枚並べて欲しいと設計者からの指示で
実際には正直重いので大変は大変なのだが、
離れた場所に立っているAとBでは、その場で見てていてもどちらも良く見え
施主さんに迷いが生じてしまう。
実際に2枚をテーブルの高さの台に載せて並べてみるのが一番分かりやすく
違いが見えてくるのかと思う。
たいした事のない作業かもしれないが、比較するのは一番いい。
毎日それらの木を見ている自分自身も2枚を並べて見ることで
新たな気づきがあったりする。
簡単なようでいて、やっていない作業の一つかもしれない。
施主さん思いのナイスな指示だったんだと思うし、
実際に見て比べる事で随分とその違いを見ていただけたのは良かったと思う。
現場で使う材木を、実際に見て触れて比べて選ぶ作業
半日時間を要するが、これから何十年の暮らす大切な住まいだからこそ
そういった作業に時間を割いて欲しいし木材倉庫を活用していただければと思う。
10:00~13:00 施主さんと選定作業、
13:00~14:30 建築家、現場監督、自分
14:30~16:30 現場監督、自分
昼飯も取らずに充実した濃い一日でした。




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■ MUKU-DATA 新発田屋木材倉庫
だいぶ前、と言ってもこの業界へ入って間もなくなので20年、25年前から
顔は知ってるし、何かの機会で雑談程度はした事はあったが
仕事としての接点がなかった設計事務所さんが昨日木材倉庫へ材を探しに
来ていただいた。
作る側の工務店さんも一緒に来られ、
選定した材が取付けの際に問題ないかどうかと見てもらう事も兼ねているらしい。
工務店さんも昔からその設計事務所の仕事をしている事は知っていたので
阿吽の呼吸で良いチームワークを感じた。
開口一番、これ花梨だよね、良いねぇ~
特にこの部分良いよねぇ~ って
ダメージが同居した傷んだ部分を撫でながら話していた。
もちろん、私自身も同じ気持ちで
その傷んでいる部分がこの花梨の特徴で、この一枚全体をつくる大切な個性だと思っていたので、凄く嬉しいのは嬉しいんだけど
心ん中の本質を見透かされているようで、何だか恥ずかしくて素直に喜べなかった。。。
(特に構えていたわけではないけど、ゴングと同時に即、ボディーにカウンターパンチをくらったような感じかなぁ・・)
ストレートな感覚、気持ちは、スーッと心の奥に入ってくる。
建築の事、庭の事、作る際の職人さんたちに対しての想い、木の事などなど
ずっと話していて、肝心な木材を見ていただくのは10分程度の時間しかなく
また、再度、材木を見に来る事になった。
殆どの話がリラックスして素直に頷ける事ばかりで良い時間でした。

磨きのない素地の良母(リョウボ)の曲がりあるものが良いとの事


舟の櫂(カイ)、
古材の櫂を棚に置いているのだけど、これに反応いただいたのは
木材倉庫をオープンして初めてのような気がする。
ある部材に使えるのでは?と見立てていた。



舟繋がりで、舵の古材も見て貰った。
袖壁の見切り材に使うといいと師匠から聞いていた事をお話した。

枌板(ヘギイタ)の話からネズコ(黒部)の天井

天井繋がりで、神代杉(鳥海山)柾目 天井板
これはなかなか出てこないものかと思う。
3坪だけ出ていたので、買っておいたもの。
ここぞという場所に是非使っていただき、長く後世へと残していって欲しい。



名栗の柱や棒、
この細い栗材、どこかに使いたいなぁ・・・
取って付けたようではなく、何気なくサラリと・・・
個性のある材でそれを使う事で室内が良くなるのではあれば・・
常に設計変更をしているらしい。
この事は常々私自身も感じている事ではあるが、
自然素材を取り入れる際(木でも石でも)
固まりかけている図面に柔軟さを残しておかないと上手くいかない事が多い。
その図面に書かれてある、そのサイズと材種を絶対に探す。。。となると
どういう事が起きるかというと
使うサイズより大きな材木を手当てして、そこから必要サイズを切り出していく作業になってしまう。
結果、自然素材感は損なわれ、尚且つコストも高くついてしまう。
自然木、自然な形の木や石を上手く使っている設計士さんは
皆さん図面に余白、変更できる柔軟さを残している。
かりに絶対にその寸法で指定材種で図面通りには出来上がっても
その室内が住む人にとって果たして本当に居心地いい空間かどうか・・・?
人が暮らす家を人が相談しながら作っている事なので
家の心地良さは作る過程での人対人対人の関係で結果に大きく作用する。
人に対する柔軟さ、自然素材に対しての柔軟さ、
そういった事がトータルで上手く進むことで、
そこで住む人にとっての最高な心地いい室内が出来上がっていくのかと思う。
達成する為に努力を惜しんではいけないと思う。


これが開口一番、ボディーを食らった花梨
一部ダメージがありスカスカになっている。
全部がキレイだったらそれはそれでいいのかもしれないが
一部の傷んだ部分がある事がこの花梨の板全体を見た時の
個性となっているのかと思う。
ここいいねぇって声を出して言われたのは初めてのような気がして
嬉しかった。
もう一つ、この花梨の特徴を付け加えるとすると
右上の穴、これは花梨やチークに見られる穴なのだが
山から木を伐り里へ降ろす際に、これらの丸太を像に引っ張ってもらい
搬出したと聞いたことがある。
何だかそんな話を聞くとその過酷な作業風景がこの一枚から思い起こされ
花梨やチーク材にあるこの像で引っ張る為の穴が貴重なものに思えてくる。


全ての欠点を取り除き、木取りされた材木も必要な箇所は沢山ある。
格式ある室内に、例えば抜け節が1つあったとしたら
それを見た時に???何故と頭を悩ませてしまう。。。
適材適所、部屋にはそれぞれに格があり作る際にある程度のルールしきたりもある。(真・行・草)
自然素材、個性ある材は草、かと思うし
今の住宅は行・草が多いのではなかろうか。。
草の中での草の真、草の行、草の草があると思うが
やはり「草」の材は面白いものが多い。
曲りのある材、細い材、一部朽ちかけた材、
材木をそこへおいた際の、空間との関係性
そういった事を凄く考えている人たちだったし、
もう生まれ持っての天性のような気もした。
木材を一本立てた時の見え方、空間との関係、
室内から庇を過ぎて屋外へ
屋外との関係、庭、そこに植えられた樹木、置かれた石
建築は奥が深いなぁ・・とため息が出てくるし、
まぁそこで使われる一本、一枚に対しても
木材自体の個体そのものは当然ながら、それを置いた際の空間との関係を
掘り下げないといけないなぁ・・と感じた。
それは何気なく毎日やっている事ではあるんだけど(材木屋としての癖)
より具体的に意識してやることでその材木の個体と空間の関係を
もっと良く見せる事ができるのかと思う。
(何を言っているか良く分からない内容になっているのかと思うけど
ここに書きながら思考をまとめているのでお許しを
3坪の中での見え方、10坪中での見え方、窓の位置、その先の屋外との関係性
そういったより具体的な想定をして、そこへ木を置いてみる事
空間トレーニング的な事)

■ MUKU-DATA 小屋
リフォーム現場の敷地内に古い小屋が建っている。
梁組みから昭和初期か?それ以前か・・
かつては農業をやっていてお米の保管庫として使われていたらしい。
古い土蔵や小屋に入ると何かしらの気配を感じる。
怖い時もあるし、何か良い空気が流れている事もある。
捨てられずに保管されている道具類を見ていると
かつてこれらの道具が使われ作業していた様子が浮かんでくる。
あ、あるじゃないですかぁ・・! 舟。。
昔活躍した木舟は、小屋の床板だったり、外壁の補修だったり、
再利用されながら使われている事が多い。
そして解体時にこうした舟板も建物と一緒に廃棄処分されていったのだろう。。
竹林には良い空気が流れている。
こういった緑に囲まれた場所に小さな家。。
家までいかなくて小屋ほどのものを建てて
質素に静かに暮らせれば・・・ という憧れがどこかにある。
小雨が降っていたので緑が美しい。
常緑ヤマボウシといっていた。
今朝、緑の花で調べたら常緑山法師の中でも
ヒマラヤヤマボウシ、マウンテンムーンっていう品種かもしれない。












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■ MUKU-DATA 栃2.6m 一枚板テーブル 新潟市 O様
お店に置く一枚板テーブルを木材倉庫へ見に来ていただき
倉庫の中での3枚が候補にあがった。
ダオ(ニューギニアウォルナット)、欅、そして栃
お客様はお店の雰囲気と一枚板天板を置いた際の感じを
かなり詳細にイメージできているように思えたが
一枚板は実際に置いてみないと分からない事も多い。
すんなりと空間に溶け込み馴染むこともあれば、
更に室内の空気感を一変させてしまう事もある。
ちょっとした違和感があったりすると心地良かったりする。
第一候補は栃、
倉庫の中からこの栃がいいのでは!と直感で選ばれたようにお見受けしている。
そしてダオ、更にケヤキと迷われていた。
室内と全体の雰囲気を想像されていたのかと思う。
今回、ここのお店は弊社建築部で工事も請け負っていたので
現場担当の長野と実際にこの3枚を持って行き現場に設置してみて
最終判断をしていただく事になった。
現場で比較対象するものがなければダオはダオでよかっただろうし
欅はケヤキでいいねとなっていたかと思うが
圧倒的にこの栃が良く見える結果となった。(皆さん同意見)
他の2枚よりも大きさがあった事もそうだが
自然な曲線や全体の雰囲気がこれからお店をスタートさせて
思い描いている空間にどこかマッチしていたのかと思う。
この栃、表面の傷みがある板で、スポルテッドはあるし、クマンバチの穴も多いし
見ての通り割れも生じている。
業界側から見れば、かなりハードル高めの栃に思えるが(通好み)
こういった板の方を選んでいただけるというのは
木を愛する者としては何だか嬉しくなってくる。






番外編
どうせ持って行くならと村上鮭猟で使われていた舟板も
何気に一緒に持って行ったけど響いていただけなかった模様・・・
杉柾板はカウンターとして検討いただく為にこちらも現場で実際にみていただいた。

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