■ MUKU-DATA 無鄰菴(むりんあん) 洋館 (2026 1/ 4 )
敷地全体の構成を山縣有朋自身が行ない、作庭は七代目小川治兵衛
庭もよかったけど、職業上どうしても建物とそこで使われる木、
そしてそれを作った大工さんをはじめとした職人さんたちの技術へ目が向かう。
燕庵を模して造られた茶室もよかったが、和の要素が加わった洋館の造作には
気持ちがあがる。




















■ MUKU-DATA 光悦垣 光悦寺 ( 2026 1/4 )
琳派の祖といえば本阿弥光悦
銘木関係や庭の本に良く出てくる光悦垣
鷹峯の芸術村(光悦村)この場で色々と創作していたのかと思いを馳せる。
琳派の周辺













■ MUKU-DATA 楢虫食い茶筅筒 敷板:神代杉(鳥海山)柾目 テーブル:神代栃
約ひと月ほど前だったかなぁ・・
愛知県から木工をされている方が木材倉庫に寄っていただき
神代木等を購入いただいた際に、屋外に投げてある(捨てている訳ではなく何かに使おうと置いているのだが)
楢の虫食いの欠片に反応して、この材料父が喜ぶかと思いますと話していたので
折角遠くから来ていただいているし、どう使われるのかも気になったので持って帰ってもらった。
父が喜ぶと思うので・・・
お父さんも同じ木工家として活躍されているのだが
自分自身も家業を受け継いだ身ではあるが、「父が喜ぶと思うから」なんて考えたこともなかったかもしれない。
なんて親孝行なんだろうって感心する。
数日後、早速お酒と共に箱に入った茶筅筒が送られてきて箱を開けて感動して
直ぐにお父様へお礼の電話をいれた。
子供の頃にハサミで何か切る時、なかなか切ることができずにヤキモキしている横で
父に「バカとハサミは使いよう」と言われて
子供ながらに切れない事とバカと言われているようで余計にイライラしたような記憶がある。
切れない?ハサミも使い方次第では良く切ることができる
あんたの使い方に問題ありという事なのだろうけど・・
虫に喰われた材を構造材、家の躯体に使ったら大問題となるのだが
造作材へ向けると、へぇ~って感心されたり感動を呼ぶ。
特に真行草でいうところの草の崩した数寄屋には時々虫食い板が使われているのを目にする。
黒柿の虫食いの欄間、栗の木虫食いの幕板、
過去一感動したのは数寄屋建築部材を得意とする銘木匠から見せてもらった
栗の虫食いの炉縁である。
虫食いの穴の大きさ、4角の炉縁に見える穴の空き方のバランス
併せて極上黒柿孔雀杢の炉縁も見せてもらったけど
どちらかを選ぶのならば迷わず虫食いの栗のほうだ。
もう少しこの虫食い材を深掘りすると、虫の食われ方、バランス、穴の大きさや空き方
この虫の食われ方いいねぇ~ とか
割れた板の割れ方、全体と割れのバランスこっちの方が割れた感じがいいよねぇ・・とか
スポルテッド、黒柿、ダオ、バストゥーンなども
一枚板の中での縞模様の入り方と全体のバランス
好みの差もあるけどその辺がポイントになってくるのかと思う。
虫が喰っているからダメ、捨て
割れているから、ハイ評価無し、
無傷無欠点に木取りされた「ザ・銘木」もそれはそれで溜息が出るほど
素晴らしいものあるのだが
虫食いだって、割れだって、視点を変えれば良材とは別な力を発揮する事ができる。
良材にはない凄み、素敵さを演出できる材なのである。
切れないと思われているハサミは使いよう・・
実は使う側がバカなだけなのかもしれない。
材を粗末にせずに愛する者だからこそ作れる茶筅筒かと思う。
いいものをいただいた。

これだよ、
これに反応してくれたのは過去一人二人程度
実はこの強烈な楢の虫食い板、大きな材で数枚在庫しているのです。









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■ MUKU-DATA 神代栗 短材、端材 再製材 12/8
何度かここに書いているが2021年7月に丸太から製材した神代栗
天然乾燥養生期間に暴れるだけ暴れ捩れてしまった厚盤
もしかして捩れが大きいと修正挽きが出来なくなるかもと厚いもので120mmに挽いていたのだが
想像を超えた暴れようだった。
また製材時には分かり辛かったが多くのピンホールがあることも分かった。
倉庫奥から出して数週間、どうやって料理しようかと眺めていたが
長さ3.5mほどの材の末の巾の少ない部分1mをカットしてその短材を再製材する事にした。
大きな材は高周波プレスしようと思っている。
何度か神代巾広は高周波プレスしているが、実際に割れの部分が広がってしまうが
ある程度平らになってそのままランニングプレナー加工して仕上げる事ができる。
高周波プレスで割れが大きくなることで反りを戻す力がなくなるのかと思う。(癖が取れる)
1mほどに切った短材を再製材した。
反りが大きいのでそれぞれの板からは、欲を出さずに1本もしくは一枚だけ狙って製材
久々に神代栗の製材をしたけどやっぱりいいよね、神代の製材は。。
少し色抜けしてまた直ぐに色が入っていく。
一般材であえば、廃棄する端材の端々まで取っておいた。
なぜって、例えば20cm角にも満たない薄い9mm程度の板だって
グレーのような黒字に、部分的にい色抜けして栗特有のピンホールが入っていて
こんな小さな切れ端板なのに、いい味出している。
早速、この薄い端材板の上に、白い磁器、先日貰った茶筅筒など置いてみたけど
それらを引き立てる敷板としての黒子役には最適な素材だなぁと感じた。
だから殆どの端材は残しておいた。歩留り95%みたいな感じで。
丁物は小さな床の間の床框や落し掛けなんかにいいかもだし
薄めの端材は幕板に使ったら渋いなぁと思う。
先ほど書いた、陶磁器を置いたり花器の花台や敷板なんかにも名脇役としてそこに置かれたものを
引き立ててくれるだろうし
器作りの素材なんかにもいいかもしれない。。
70mm~90mmの少し厚めの3尺ほどの盤は、土間の敷台(沓脱石的なもの)にも使えるし
例えば畳間の一部に置いたら置き床のように何かを飾る床の間的なものとしていいだろう。
考えだしたら、どんどんあれにもいいかもと創造を刺激してくれる。
割れや無数のピンホールが少し気がかりだったけど
再製材したら、全然それらが気になるどころか
栗らしくて味があって、キレイ過ぎる材より良く見えてきたりするから不思議
いろいろと使えそうな素材かと思う。






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■ MUKU-DATA 東京数寄屋倶楽部
10月の下旬、東京へレジン製作者Wさんと一緒に打合せに行ってきた。
(といっても弊社が請け負い製作する訳ではなく、間に入ってただ紹介させていただいただけで
あとはお好きなように宜しくも無責任なので一応、納品までサポートさせていただくことにした)
打合せの予定時間まで2時間ほどあったので新木場でお世話になっている
ラカッポの村山さんの所に久々に顔を出してきた。
一緒に新潟から行ったレジンのWさんにも自分が世話になって
数寄屋建築や材の事、使い方などその多くを教えていただいた方なので
是非一度会って木の話など聞いて欲しいという気持ちの方がどちらかというと大きかった。
村山さんは私が知る限り、木の養生、手入れに関してはどこよりも手を抜かない。
かつて数寄屋建築材を扱っていた頃、その前の突板屋、天井製造業だったころからの
京都修行時代を経て若い頃からやってきた仕事の話は色々と聞いているので
仕事に対しての姿勢、取り組み、材を見る目、材を扱うこと、全てにおいて
今できる事の精一杯をやってこられた自負もあるだろうと思う。
なかなか、材木などの話も教えたいという気持ちの方が先だって
こちらの話を聞いてくれない事も多いが尤もかと思う。
そんな程度の材木の話なんて、聞いてくれているふりする関係でもないし。。。
だからWさんが実際に今回の打合せに製作したサンプルを見てもらえばと
机の上に置いたら、対応が変わって興味を持っていただいたようだし
Wさんへの見方も一瞬で変わったのを感じた。
さてそこからが、もっと村山氏のギアが数段上がり
数寄屋建築のこと、木取りの事、木の使い方、あれやこれやと
現物や雑誌が出てきて、、、
あっと言う間に2時間過ぎて、余裕をもっての本日の目的だった初顔合わせ打合せに遅れてしまった
村山さんもそうだしWさんもそうだし、好きなこと、興味のあること
そこに独自のセンスを盛り込んで徹底的に深掘りする。
先月、岐阜銘協での夜にご一緒させていただいた若いこれからを担う次期経営者の方々もそうだが
やはりそれぞれに独自の木の見方、木に対しての考え方を皆さんお持ちのようで
とてもいい刺激をいただいた。
もしかして銘木類、迷木類に関しては、材や見立て方を深掘りするマニアのような人たちが
これからのそのジャンルの業界を担っていくのかもしれないなぁとも感じた。
2時間、はなしっぱなしの村山氏とWさん
その中で私自身が一番感動したのは、使い古された壊れた水車板の敷板だった。
リバーシブル使いができて、表が草の草、裏が草の行あたりか・・
裏面の削った材面に桑かな・・?小さく繊細な蝶チギリが割れた箇所に2カ所打ち込んであったし
釘の刺さっていた痕も残っている。
こういった繊細な木の使い方ができるのって世界の中でも日本だけではなかろうか?
どうなんだろう。
侘び寂び、
ウッドレジンでもその辺を表現できたら、新たな境地が待っているのかもしれない。




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■ MUKU-DATA 虫食い、蔓の跡、深いえくぼ
変木(へんぼく)類も何本か木材倉庫に置いてある。
茶室や数寄屋建築用では厳格に大きさや曲りの位置など決まっているようで
それに見合うような材を探すのは容易ではないと聞く。
弊社でお付き合いのある工務店さんで
真の茶室や数寄屋建築など作っているところはなく
(本物の数寄屋建築、茶室などご検討の方は日本で屈指な専門の工務店さんの紹介は可能ですのでお声がけください)
崩した和室に使いたいとか、店舗で使用したいとか、、なので
それほどサイズや規格など拘らずに、いいなぁってものがあると
時々買って在庫している。
倉庫を整理していたのだけど
10年ほど前に購入した変木類の中の磨き系で
キャラのある3本を出してみた。
杉?桧? 節が赤いから桧かと思うのだけど
なかなか面白い見立てをして作るなぁと思うし
今や変木の製造業者も殆どいないと聞くが
これを作った人に会って話を聞いてみたいとも思う。
上記3本の上から
①虫食い
所々に虫食いの跡が残っているものを模様としている。
虫にやられた丸太なんて・・・ってなりそだけど
部分的に食われている事で景色となっている。
何事も中途半端は良くない。
欠点もとことんあれば利点、美点に変わる。。。 ?
②蔓の跡
山へ入るとヘビ!??って思う事がある蔓が巻き付いた木々
藤の別名は確か絞め殺しの木
巻き付かれた蔓を外して磨き丸太にするなんて、
山から木を伐る製造者のおじさん?いいセンスしてると思わない?
そんなこと、一体だれがこれを柱とかにしよう!って考えたの?



③深いえくぼ
磨き丸太が頻繁に使われていた20年前までは
この磨き、えくぼがあるね・・って評価は下がっていたかと思うが
ここまで深く入り込んでいてバランス良く点々とあると
キャラの立った柱に見えてくる。
当時、磨き丸太が頻繁に使われていた頃
天然絞りとか細かいのものをちりめんっていったり
高いものは30万、50万なんていって桐箱に入れられて販売させていたものもあった。
確かに北山の天然絞り丸太は惚れ惚れするものもあっていいんだけど。。
逆にこういった規格外、
半端な規格外だと比較されて欠点が目立ってしまうが
開き直るほどに、どーだ!オレの顔はこうだ!
って堂々とした生き様のような姿をみると
優等生同様に超不良にも同じ位、それ以上の魅力を感じたりする。
(人間も同じかも)
自然のままの姿、自然が創り出した形、
多くの生物と共生しながら生きてきた木々たち
そして、そのままの形、それを逆手に取って活かそうと考えた
製造者の方のセンス!
木材業界も木の家も今はどうだろう・・・?
随分とギスギスしていて余裕や遊びが少ないように感じるのは私だけか・・?
そんな遊び心を忘れずに自然が創ってくれる木々を
材木として使えるように木と向きあっていこうと思う。






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■ MUKU-DATA 神代木(欅?楡?)朽ちかけの輪切り SOLDOUT
倉庫の庇に一年ほどボロボロのままのこの木を置いていたのだが
悲しいかな・・ この壊れかけの木材の破片に目を向けてくれる人はいなかった。
輪切り自体は厚みがないと壊れやすい。
しかも埋れ木で、ピリピリと小ヒビが入っている。
木工などやっている方が、これの材を使って木取りして何かを作ろうとしても
木取りした後からポロポロと崩れていく事だろう。
材としての用途を果たせない朽ちかけの埋れ木・・
でも、まぁこのまま置いててもなんだし、削り加工に出して見るか・・と。
こういった材、輪切りで壊れやすい材は加工屋さんも嫌がるし
木は輪切り面の鉋掛けは、刃物が引っかかって削り難いし
断片が刃物に飛ばされる事も多い。
輪切りの場合はベルトサンダーで仕上げている所も多いのかと思う。
まぁまぁ、壊れても良いんで削りをお願いして先日仕上がってきた。
やはりどんなボロでも身が出て顔が見えてくると
こんな色と顔をしていたんだねぇと、距離も近づく。
木工部材としては
だけど、雰囲気はあるよね・・
ピリピリ割れ、一部は欠けているものの、
なかなかい汁を出しているように見える。
自分だったら、ありきたりだけど花台かなぁ・・
盆栽の台とかねぇ・・
陶磁器など置くのにも名脇役として役割を果たせそう。。
で、一枚一枚チェックして採寸して値段を付けて置いていたら
その日の午後、木材倉庫に来店いただいた30代の若い人たちに
これ4つ全部くださいと言われたのは、意外・・、
(いや意外でもないかぁ・・・
か)
こういったものもどこか若い人の気持ちに刺さるんだなぁと嬉しかった。
最近白髪も多くなり髪も薄くなっていくいっぽうなのだが・・
帰り際、若者たちの一人が車の後部座席の窓を開けて
「おやじさん、長生きしてくださいね~~ 、バイバ~イ~、また~」って感じで
風のように去っていったけど、
オレ、80くらいに見えた?
ボロで朽ちかけても、この神代の断片みたいでありたいとも思いつつ
苦笑い。ありがとう!若者たち!











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■ MUKU-DATA 瑞峯院 独座庭
孤篷庵へは行った事がなかったので向かうも、やはり非公開
多くの塔頭は特別公開期間以外は非公開となっているが、
西の端まで行った事で今宮門前通りに面した高桐院脇の瓦土塀を見れたのはよかった。 大徳寺境内図
いづれも何度か見てはいるが大仙院と瑞峯院を拝観してきた。
瑞峯院は玄関を入ってすぐの廊下板にブビンガ巾広一枚板が3枚使われていて
はじめてみた時はびっくりした。
寺院にブビンガかぁ・・なかなか・・ それもありかぁ・・
重森三玲(独座庭、閑眠庭)の作庭した庭が有名なようだが
どうしてもそこで使われる材へ目がいってしまうのは職業柄しょうがない。
以前は特別に平成待庵など見せていただいた事があるが
方丈の天井の巾の違った柾目板も、これはこれでいいものだなぁと
新たな気づきがあった。
長く大切に使い込まれてきた木材は、やはり美しい。





















■ MUKU-DATA 材種不明 天然乾燥材
渋い色してるし、雰囲気のある一枚なんですよねぇ。。
工務店さんの先代の頃からある板らしく譲ってもらったのですが
工務店さんも私自身も材種がわからないんですよね・・・
佇まいからすると日本人ぽくみえるんだけど・・
そういった一枚から放たれる空気感で
なんとなく、これは日本、こっちは海外って感覚的に感じるんですよね。。
材種がわからない木は売り難い。。その通りなんだけども・・
一部色抜けしている部分があることや、右上の樹皮部分の様子から
神代木の特徴を持っている。
部分的に出ている黒い金筋は、桑材の特徴でもあるよね。。
でも桑ってこんなだっけ・・・?
色はもっちょっと明るいよね・・、いや、古い桑はこんな色してるよね。。
神代桑って事はないよね?
なんだろうなぁ・・・
まぁそれはひとまず置いといて、
この板、凄く雰囲気ある一枚だと思っていつも眺めている。
どこかに使いたいな・・ どこが一番映えるだろう・・?
いつもそんな感じで一枚、一本と眺めている。
シミュレーション、トレーニングだよね。
材木屋の癖、というか。。
自分だったらこの渋さのオーラを放っているこの一枚は
和テイストの室内のどこかに取り付けたい。
敷き込み床(床の間)もありだし、
飾り棚の棚板なんかにも良いかと思う。
和は和でも純和風というよりは崩した和、傾いた和というか・・
何故って、地味で渋さがあるから。
そこに置いたものが映えそうで。。。
メインは飾る物、陶磁器、花器、香炉、何でもいいよね
それを引き立てる脇役がそこに敷かれた板
板が目立ってはいけない、あくまでも地味であって欲しい。
地味は地味でも、ある程度の格や佇まいは大切かと思っている。
表は良いけど、裏地は・・・では、なんだか表っ面だけで興醒めしてしまう。
そんな感じの名脇役の板や柱って
探すとありそうでないんだよね。。
それっぽいものはどこか作為を感じて、軽々しく見えてくる。
そのままの姿、隠さずに堂々と、静かにそこにある。
あなたの出番は、まだ先のようです。
材種不明 天然乾燥材 1730 500~590 t48mm





■ MUKU-DATA 黒檀丸太 3m φ120mm
前後の記憶は曖昧だが、
確か細かな仕様を決める前の設計段階からで建築家と材木が好きなお客様で
木材倉庫に来ていただき、材を見ながらどう使おうか?って
具体的な仕様を決めていったかと思う。
でなきゃ、見積書の床柱の欄にこの黒檀丸太と記載しているはずがないから。。。
床柱に絡む幕板は楓両耳付きの一部墨流し(スポルテッド模様が入っている)
この丸太に出会ったのは
かつては床柱を製造していた工場の片隅にあったもの。
埃が被り何の材種かも店主も定かではなかったほど古く枯れた材だった。
きっと40年ほど前に作られていた瘤洗い出しの床柱の丸用として
取寄せておいたものなのだろう。。。
(このままの状態で製造しなかったのは何か難があったのか?時代が変わりつつあった為なのか・・・)
埃を払って良く見れば黒檀ではないか!
黒檀と言えば正角にしてキレイに仕上げて磨き、当時は床柱の中では最高峰の材
入母屋造りの2間続きの和室には黒檀、紫檀そして鉄刀木はステイタスの象徴として
使われていた。
丸の洗い出しとして加工されなかった黒檀丸太・・
40年も陽の目を見ることなく片隅に佇んでいた丸太・・
これ雰囲気あっていいんじゃないのかなぁ・・と
他の唐木類と共に仕入れておいたものだった。
図面上の和室は、竿縁に無垢天と結構本格的な造作になっていたが
建築家のフィルターを通して現代風にアレンジして崩してあった。
真行草で言えば、、草。。か ・・
草の中での草の真、草の行、草の草で見るなら
使われる材や造作からしたら草の真っていったところか・・・
(数寄屋建築を得意とする藤森工務店さんにご教授いただきたいところだが・・)
埃が被ったままで何の木かわからないままだとタダの汚い丸太?にしか見えないのもなんなので(わからないままでもいいって言えばいいんだけども・・)
厭らしくない程度に「僕、黒檀なんだよ」って部分的に顔をのぞかせる為に
建築家の監修の元、お客様と弊社社員との共同作業で一部磨きをかけて
それと分かるように仕立て上げた。
この微妙な磨き加減はきっと難しかったと思う。
多く身を出し過ぎればオラオラ系黒檀様になってしまう。
仕立てあげられた黒檀を見て、なかなか良い感じの佇まいに変身したなぁと思った。
先日、建築家さんがこの黒檀を確認しに来た際に
袖壁からの光の入り方、影の出来方などを中心に現物を見ながら
詳細の納まりを検討していた。
窓の位置や大きさ加減で光の入れ方など検討する事はあるのかとは思うが
納まりをずらしながらの光の取り込み方を見るっていうのは・・・あったっけ?
茶室、数寄屋では使う材の寸法や納まりまで厳しい決まりがある中で
材の立つ位置を動かし微調整しながら納まりを決めるって
面白いなぁ・・と眺めていた。
今風の面白い和室になるのかと思う。
そっくりとその通りに作る本家取りってあるけど、それはそれでやってみたいけど
現代の感性で作る和室ってものいいんじゃないかなぁと思ってる。












