■ MUKU-DATA 妙高 8/31
8月最後の日曜日、真夜中の2時過ぎに起きて3時出発
5時過ぎにこの辺で丁度朝日が昇ってきた。
朝は空気もまだ冷たく乾いていて気持ちいい。
外資系不動産投資運用会社PCGによる大規模リゾート開発等で
話題の妙高市だが、周辺を車で散策していると
トレーラーハウスなど設置されていたり
新たな商業施設?別荘?など点々と工事が進行している様子がうかがえる。
妙高市とは関係はないけれど、昨日県外から弊社へ一枚板を見に来られた
設計事務所さんは
山が好きで全国各地の絶景ポイントチェックしているという。
一番いい形で山とその風景が見える場所に建物を配置して窓を切り取るらしい。
毎日、絶景と美味しい空気を全身で感じられるの暮らしは
さぞ快適だろうし心身にとってもいいだろう。そんな生活、憧れる。
日曜日はドライブ仲間?の先輩にコースも運転もお任せ(スミマセン、アリガトウゴザイマス)
妙高までは高速で、その後は全て下道で
妙高から志賀高原、草津、嬬恋、奥四万湖、中之条、みなかみ、17号で三国峠を越え湯沢、魚沼と550キロのドライブだった。
ライダー仲間はよく志賀高原って言っているけど
標高が高く、生えている樹木も普段見る山とは違って、、、
白樺やあれらの松群はエゾ松か?
気温も20℃ちょい位でとても気持ちが良かった。
時々行くから良いんだろうけど、(実際にここでの生活は大変?)
こんな場所に小さな木の家、
時々、行って泊まれる場所があったら最高だよね。。
別荘なんていうと何だか高級で手が届かない・・って思ってしまうが
工夫次第では安く作れるんだろし、タイニーハウスでいいんだよね。
金がなきゃ諦めるか??骨組みだけ立てて貰ってDIYで頑張って手に入れるか?
人生も後半戦、・・・仕事以外での身の回りのことで
常に色々とは考えなきゃいけない事も多くあるけど
身近なところにこんな大自然、景色を見る事ができるなんて
なんて贅沢でありがたい事だろうと思う。





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■ MUKU-DATA 楓耳付きカウンター 窓周りと上り框の納まり
木材倉庫から旅立っていった材木たちのその後が
どういうふうに使われたか?というのはとても興味があるし
一枚板テーブルであれば、完成したお宅へお届けする事が多いので
テーブルを設置した後の室内との関係は目にする機会もあるが
工事中に建物に取り付けられる例えばカウンター材などは
実際にどういう感じになったんだろう・・?と気になることも多い。
以前はできるだけ、それが取り付けれた現場を見に行っていたのだが
ここのところ、なかなか現場に行けていない。
現在建築部で施工を請け負っている金子勉建築設計事務所さんの「松野尾の平屋」の
写真が現場監督の長野から送られてきた。
あの楓がこんなふうになったんだぁ~!
うわぁ~ なんか良い感じ~
材面を仕上げずに帯鋸目が残る粗木のまま使う事がある金子さんだが
ひとむかし前であれば、材はキレイに仕上げるもの
当たり前に仕上げてきた大工さんやそれを見てきた材木屋からすると
本当にこれでいいの?と少し心配になる事もあるが
最近はお付き合いのある工務店さんの設計士さんの中でも
「帯鋸目が残るこのままで」と言われる方もいるので
きっと素材感、ラフな感じ、光の反射など考慮されて
あえて仕上げないラフ挽き感を残しているかと思う。
ラフ挽きのまま使った場合、はじめは木にざらついた質感を感じるかと思うが
10年、20年、30年と経過すると共に
頻繁に使う箇所ほど緩い艶が出てくる事だろう。
まさにそこに住む人仕様に変化、深化した無垢材の姿がある事かと思う。
粗木の材がそこで住む人と共に育っていくという感じか・・
そういった流れも悪くはないと思う。
逆に一般的な仕上げた材に関しても、使いながら傷もでき味となり深みが増す。
木は時間を経ながら摩擦されその場にしか出せない質感、艶感へと変化し続けていく。
上記の写真、面白い納まりだなぁ・・と何度も見ながら考えていた。
建築は納まりの集合体
部材と部材の取り合いをどう納めていくかが、現場の腕の見せどころ。
窓際の窓台を兼ねたカウンター&ベンチにも使う楓の耳付き一枚板
間口は確か二間半(4.55m)で内法必要寸法は4.2m程度必要だったかとは思うが、
上り框までの必要長さは3.8mほどで足りるので後は納まりは現場で考えると
いう事で長さは少し足りないけれども、この楓を選ばれたかと思う。
(寒い頃、木材倉庫で施主さん金子さん長野であれこれと長い時間検討していた)
素材探しの頃、なかなか白っぽい木で4.5m~5m材の乾燥した材が出て来なくて
暫く探してはいたのだが、
仮に5m材の楓の乾燥材が見つかったとしても
予算的には合わない金額になったかと思う。
(確か当初はアッシュの耳無し4.5m材があったのでそれを使う予定だった)
工業製品ではない自然素材である一枚板ではこのケースはよくあること。
この楓、融かしてこねてもう50cmほど伸びたらいいのに・・
探してもその長さが出てこない時は出てこない。
そこで重要になるのが足りない長さをどう納めるか?
昔の木造建築ほど、大工の納まりの工夫や知恵を見る事ができその納め方に感動する事が多い。
ここの場合は耳付き框材の長さは十分足りていたので
窓際まで伸ばして納めて良かったんだろうが
それじゃあ、カウンターとの縁が途中で切れたみたいでいまいちイケていない気がする。
どういう経緯でこの納まりになったのか詳細は知らないが
現場で窓周りとカウンターと框材の取り合いを良く見ながら
判断したのかと思う。机上だけではきっとこの納まりはできないかと思う。
昔は木材は高価なものだったので、大切に無駄なく
足りない部分は工夫して知恵を出し合いながら各所を納めていった。
(私が材木屋になるずっと前の話)
足りなきゃ、逆手にとってそれ以上に良く見えるように考えればいい。
仮に長さが十分にあったとしたら、この部分をどう納めていただろう。。
(なかなか各所の取り合いが多くカウンター端部をどう納めるか悩みそう)
長さの足りた分、その金額に見合う分の納まりになっただろうか・・
この写真を見ながらそんな事を考えていた。
無垢材、一枚板類は、こちらの思い通りに使い勝手のいい建材とはいかない。
その材に合せて臨機応変に納まりを考え、変更できるところは変更しながら
その素材が持っている良さを引き出してあげること。
金子さんが設計する建物には、いいの?このままで??っていう
木の使い方が多々あるのだが
完成された室内を見ると
その木がそのラフな姿のままでなければ出せない味わい、
その木が持っているその木だけの良さが最大限活かされていると感じる。





4月下旬に完成見学会をやるそうです。
金子さんが作る「木の建築、木の室内」を是非体感されては如何でしょうか。。
☞ 金子勉建築設計事務所「松野尾の平屋」
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■ MUKU-DATA 八日通り 池田塔 木彫刻工房
瑞泉寺へ向かう八日通りには彫刻工房をはじめとして色々なお店があるのだが
普段から材木屋として住宅に関わる中で
どういった住まいやそこでの暮らし方が自分らしく気持ち良く生活できるんだろう・・
という事は自然と考えること。
そんな中でここ数年、小さな家、小さなお店、無理のない等身大の普通の生活が
一つのテーマになっている。
卒業して、就職して、結婚して、家を建てて、子供を授かり、一人前に育てていく。。
というのが50代の私らの一般的な考え方だったし、親に願われながら
そういった事を疑わずに過ごしてきたのだけれど
それは戦後からの昭和の理想と一般的な幸せ論で、
そんな追いつけ追い越せ時代はとうの昔に過ぎて終わっているのかもしれない。
家の間取りはLDKに風呂、トイレ、寝室、子供部屋2つ
メーカーに決められた間取りの中で、そこに合せて生活していく事は
まぁ楽っていえば楽かもしれないが(考えなくてもいいので)
本当か? ほんとにそれが一番快適か?って考えると疑問が湧いてくる。
自分の周りには何故か一人暮らしの人が多いし
子供を持たない夫婦も多い。
っていうか、ちゃんと思い浮かべてみると7~8割がそういった人たちばかり。。
それぞれに皆さん人生を楽しみながら大切に生きている。
そんな事を思いながら、どういった間取りの住まいが
快適で自分らしく生活できるんだろうか・・
自分だったらこういった場所や家がいいなぁと想像している中の一つが
小さな家だったり小さな店舗併用住宅であったりがある。
利賀芸術公園にあった小さな宿泊群は、あぁこの大きさで十分十分って思ったし
瑞泉寺へ向かう八日通りの『塔』彫刻工房は
通りからストレスなくお店にいざなわれ、土間スペースをギャラリーとして
自ら製作した作品を展示販売していた。
ギャラリーと工房はFIXで仕切られ、お互いのちょうどいい距離感が保たれていた。
そうそう、この自然な感じ・・
通りには古道具屋さんもあって、お店の雰囲気は良かったが
ガラガラガラと古いガラス戸を開けてそこに立った時の店主との微妙な距離感は
少し息苦しい感じがした。(自分はそういった事が人よりも気になるようだ)
何だろうなぁ・・この差は・・
間取り、お互いのスペース、距離感って大事ですよね。
そういった感覚的な事って人それぞれに違うから
はじめから間取りをガッチリ決めてしまわない方がいいのかもしれないよね。
小さな家や小さなお店
こういった家やお店を普段ぼんやりと想像していたので
とても参考になりました。




■ MUKU-DATA 小屋
リフォーム現場の敷地内に古い小屋が建っている。
梁組みから昭和初期か?それ以前か・・
かつては農業をやっていてお米の保管庫として使われていたらしい。
古い土蔵や小屋に入ると何かしらの気配を感じる。
怖い時もあるし、何か良い空気が流れている事もある。
捨てられずに保管されている道具類を見ていると
かつてこれらの道具が使われ作業していた様子が浮かんでくる。
あ、あるじゃないですかぁ・・! 舟。。
昔活躍した木舟は、小屋の床板だったり、外壁の補修だったり、
再利用されながら使われている事が多い。
そして解体時にこうした舟板も建物と一緒に廃棄処分されていったのだろう。。
竹林には良い空気が流れている。
こういった緑に囲まれた場所に小さな家。。
家までいかなくて小屋ほどのものを建てて
質素に静かに暮らせれば・・・ という憧れがどこかにある。
小雨が降っていたので緑が美しい。
常緑ヤマボウシといっていた。
今朝、緑の花で調べたら常緑山法師の中でも
ヒマラヤヤマボウシ、マウンテンムーンっていう品種かもしれない。












■ MUKU-DATA 万世橋交番(東京江戸たてもの園 E8)
一月に行った東京江戸たてもの園は銅板を多用した看板建築や前川國男邸をはじめてとした建築家の建物などどれも見どころ満載だったのだが
(じっくりと見学するなら1日は必要、半日しか時間が取れなかったので
足早に一応全ては見学させていただいた)
そんな中でも万世橋交番は、その佇まいが可愛らしくて印象に残っている。
縦長の8角形で、レンガ造り 外装のタイルも良いし、入り口の敷石もいい感じ
玄関の霧除け屋根はむくり屋根に銅板?で和建築風味がある。
内装の木部は白のペンキで塗りつぶされていたが
この時代の洋風は白く塗りつぶされた内装が多いように思う。
小さい建物なんだけど上質なんだよねぇ・・
このレンガ、タイル、石などの材を全て木造にして再現したくなってくる。
つい先日、工務店さんの設計士さんと話をしている中で
子供たちも大きくなってきて騒がしいので
一人で静かになれる小さな部屋が欲しい・・増築しようかなぁと言っていた。
わかる、わかる。。
小さくてもいいんで休む場所、自分だけの籠る部屋があれば・・・という気持ち。
木の床、薪ストーブ、スピーカーに本棚、そしてお酒・・
カウンターもしくは小さな木のテーブル・・・
ちょっとは贅沢したいけど、お金はないから
自分でできるところはDIYしようか・・
あのスピーカーだけは無理しても買おうか・・?嫁さんに怒られるか・・
できる範囲のちょっとした贅沢は安らぎと前に向く気持ちを高めてくれるかと思う。
夢は広がる。








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■ MUKU-DATA 数寄屋風雷 新潟市西蒲区六分
和風の平屋をリフォームしていたFさんのお宅にお邪魔してきた。
どこに何の木をどういった感じで使うか?の相談は殆どしていない。
Fさんオリジナルの木の使い方、
書、庭、盆栽、水石、それらを中心として
そこで何の材を使って、それらがどう見えるのか?をご自身で考えて
木材倉庫あった材木たちを使っていただいた。
意表をついたのは床柱として作られた松のシャレ木(枯れた木)の
立っている位置だった。
床柱として使うのかと思いきや、床柱の部分には槐の中曲りの面皮付き
在庫として工務店さんが持っていたものらしい。
じゃあ、その松はどこへ使うの?と思っていたが
8畳間に片寄せして
雪見障子からの庭の位置と、ここに飾る書を見る際に邪魔にならない位置を
現場で大工さんと何度もずらしながら位置決めしたらしい。
まさに木にFさんの才が加わりオリジナルの「材」となったものかと思う。
床框は黒檀、床板(とこいた)には神代杉が使われ水石が設えてあった。
部分的に使われている黒檀や黒柿の縞模様と書の墨の曲線が呼応する。
虫食いや割れた木、穴の空いた木など気にせずに使われているが
そこに置かれた書も喜怒哀楽、そのままの飾らない姿は
どこか通じるものがあり、心にグサリと刺さってくる。
置かれてある書を眺めていると、野太くかすれた墨が大木の樹皮に見えてくる。
深い森の中に一人でいるような感覚になってくる。
邪心を捨て無になれた時、人は木に近づけるのかもしれない。。。
木の使い方は人それぞれでいいのかと思う。
その人なりに一生懸命に考えた使い方、選ばれて取り付けられた位置は
決して設計士さんや工務店さんでは出てこない使い方、見え方となり面白い。
その人特有の「材」となりそこで異彩を放ち存在する。


















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■ MUKU-DATA 大工さんの現場 新潟市西蒲区
大工さんがフルリノベーションしている現場を見せてもらった。
(ところで最近耳にするリノベーションって?改革って何?と思って調べたら
リフォームはマイナスの状態をゼロに戻す機能回復に対して、
リノベーションはプラスα新たな機能や価値を向上させるとある。
へぇ・・ でもリフォームと謳っている工事業者さんもゼロ+αは当たり前のようになされているので、個人的にはどちらでもいいやって感じで
言葉より工事内容の質が問題なのはいうまでもなく。。。わたしら世代だと改築、改装工事かな・・
)
材木屋なので、どうしても使われている材、数十年経過した躯体の材料の状態に
目がいくが、基本的にはどこも通気が良ければ30年、50年と経過しても
躯体はまだまだ全然傷んでいない。
材料が痛んでいる事が多いのは
タイルで作られた浴室廻り(浴室~隣接する洗面脱衣)と
タイルが貼られている玄関廻り
この辺は通気が取れないので白アリにやられている事が目につく。
床下通気が悪いところや、常に湿気のある床下などは床下地の大引き、根太、下地合板等が傷んでいることもある。
他は過去に屋根の雨漏りがあって長く放置していると母屋・タルキ辺りが
少々傷んでいることもあるが大勢に影響は少ない。
(その個所のみ取り替えれば済むこと)
大工さんがフルリノベーションしているここの現場も
全てを取り払い躯体が露わになり、2Fは取り除き平屋へと改築中で
40~50年経過したと言っていたが構造である土台、柱、梁、桁と何も問題がないことがわかる。
時々目にする家屋の解体現場で油圧ショベルに挟まれ
表面は経年変化で黒ずんでいる材でも引き千切られる際のバキバキと響く音、
折られた部分のまだ何も傷んでいない材木の中身の色など見ながら
勿体ないなぁ・・と思うしどこか心が痛む。
『意匠(いしょう)』という木造建築のデザインで使われる言葉は
「匠(大工)」が「意図する(考えた)」という意味からきているらしい。
私が材木屋になった頃は、(30年ほど前は)
新築する際、改築する際「大工にお願いする」という選択肢がまだ皆さんの中にあったが
しばらくしてから、手を動かして自ら作れる大工さんにお願いする人、
大工さんが一括請け負い、元請けとなる事が極端に減ってしまった。。
ところが最近、若い30代の大工さんで
新築~改築、家具工事等を含め、お客様の要望を的確にくみとりながら
自らの手を動かしセンス良く形にしていく若い大工さんが何人か目につくようになっている。
技術が高い人もいるし、センスで勝負している人もいるし、
どちらも持っているいる人もいる。
塗装もするし、建具も家具、木の小物なども作るといった
何でも一人で行うスーパー大工さんみたいな人もいる。
そんな大工さんたちの活躍できる場がもっと増えていけば、
この業界もっと面白くなるだろうなぁ・・と思いつつ願っている。


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当初、目隠し代わりに外収納を兼ねて20フィートコンテナの設置も検討していましたが、
取りあえず板塀で外からの視線を遮る事になりました。
塀の長さは10m近くと長く、この塀の設置で全体の表情が随分と変わりました。
作りはシンプルで、Lアングルのドブメッキにタルキを抱かせて支柱を設置して
150x20mm の板を20mm透かしで等間隔で表面から釘(真鍮スクリュー)で
打ち付けたのみです。
緑なんかあったりしたら、更にまた全体の表情が変わるのでしょうね。
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晴れ間が出たと思ったら急に雪が降り出したりと、、、
冬の新潟の現場は常にこんな感じです。
板金屋さんに大工さん、寒い中、お疲れ様です。

上棟後の今日の現場です。
屋根部分の軒先はタルキの表しですので屋根を作るのに少し時間を要します。
間口4間(7280mm) 左右の軒の出は910mmづつですので左右のタルキ鼻先からの総長さは9100mmです。
3寸5分勾配です。(基本設計 そりっど:後藤尚樹)
キレイな屋根ラインが現れてきたかと思います。