■ MUKU-DATA 桜一枚板テーブル 天然両耳付き 2000 800~960 t60mm 新潟市 S/I 様
マンションでの新たな暮らしのスタートと共に大きめの桜の一枚板テーブルをご購入いただいた。
この桜が木材倉庫にきたのが2022年の5月
ちょうど4年が経った頃にランニングプレナーで材面を削り倉庫に立掛けたばかりだった。
倉庫にある全ての木の事は覚えている。
天然乾燥させる前に樹皮を剥がして防虫処理を行い割れ止めを塗って桟を入れてから寝かせる。
この桜、K氏が天然のままの耳を残す為に何日もかけて樹皮を丁寧に剥ぎ取っていた桜
なかなか大変そうだなぁ・・でも、両耳がキレイな曲線を持っているので
時間がかかってもいいから丁寧に樹皮を剥がしてねとお願いした桜である。
両耳付きの一枚板を求められる方が、ここのところ多いけど
辺材部分を完璧に残すには意外と難しい。
強力な高圧洗浄機があれば、もしかしてこの桜の樹皮をあっという間に剥がすことができたのかもしれないし
いや、これかなりガッチリとへばり付いていたから
高圧洗浄でも無理だったのかもしれない。
電気斫り機でガリガリと剥がすところもあれば、
何もせずに時間の経過を待って剥がしやすくなった時に剥ぎ取るところもあるが
この場合はどんな木でもほぼ虫にやられてしまう。
両耳付きの一枚板とうたっていても意外と耳部分を作っている一枚板が実は多い。
天然ではなく天然風なのだけど・・
その作り方にも職人さんたちのセンスや好みが表れる。
この板、物凄く杢がいいのに何故かいまいちなんだけど何故だろう・・?っていうのは
案外、両耳が人造だったりしている。
その逆もあって木目はいまいちでも何となくいい雰囲気を持ってるよね~ ってのは
絶妙な曲線の縁、天然のままの耳を持っている一枚板だからこそ醸し出す雰囲気ってのもある。
そうはいっても桜は虫の大好物だし、胡桃(ウォールナット)も欅も好んで虫たちは入る。
欅に関していえば、白太部分は昔は巾に換算されず、
赤身何寸で、巾のサイズを言っていた時もあった。
4年前にK氏がコツコツを樹皮を剥がしていたなぁ・・
あぁ・・ これが今、活きてくる。
木材倉庫で木を選んでいただく際にある程度、木の事を知っている方だったので
余計なことは敢えて話はしなかった。
(お客さんの事も少しは知っているので、内心この桜がなんとなくいいのではなかろうか・・
とは思っていたけどそれをはじめから口には出さずにいた)
多くの一枚板の中から、候補として選んでもらった3枚の中で
この桜の木が入っていた。
新居に納品したその日、食事に誘われた。
完成して初めて使う桜のテーブルの特等席で、お酒をいただく。
何だか恐縮する。
会話しながら自然と何度も天然の耳を撫でていた。














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■ MUKU-DATA 左:栓、右:板屋楓 天然乾燥材 プレナー加工済み
左:栓(セン) 3000 570-850-920 t58mm
右:板屋楓(イタヤカエデ) 2500 840-700-760 t80mm
約5年ほど前に弊社に来た2枚で、乾燥過程でだいぶ反りが大きくなってしまったので
どうしようかなぁ・・と手をつけずにおいた2枚
細かく部材用として割ってしまうのも何だか勿体ないし
反った部分を製材機で修正挽きして、その後プレナー加工をした。
いづれの板も樹皮部分が残っている。
栓は入り組んで取れ難いし、楓は来た当初樹皮を外そうとしたがなかなか取れず
そのまま乾燥させることにした。
5年経った今でも、楓の樹皮はガッチリとくっついている。
虫がいる気配はないがもしかしたら剥がしてみると虫がいるのかもしれない。
栓の木は枝分かれの部分の樹皮が少し残っているし
楓も凸凹した丸太だったんでしょう。。 部分的に窪んだ部分に樹皮が残る。
反対面はほぼほぼ平らなので
通常は平ら面を使い、森を感じたい時は樹皮面を向けるってのもありかもしれない。
長さは3mと2.5mとあるので長めに使える場所なら2.2m、2.3mと通常より長めに使うと
更に木の良さを感じる事ができ費用対効果は高い。
1.6m、1.8mと通常サイズ使いでいいのならば
長さを好きな場所でカットして残り材は共木のソファテーブルやサイドテーブルにしてもいいし
自分ならカネ折でL型にしてそのまま木目が通った板脚として
もう一方は鉄脚など使って仕上げてみたいと思う。
銘木に裏表なしという言葉が盆栽にはあるけど
一枚板や木材としての銘木業界では、欠点と言われる部分を全て人が取り除き
良い部分のみを材として仕上げているので
欠点無しの銘木となる。それはそれで素晴らしいものだし、それなりの金額なるのも頷ける。
長い年月、誰しも見せたくない傷はあるものだ。
それを隠さずにそのまま堂々とした裏表の姿に
どこか惹かれるかもしれない。
細切れにせずにこのままの姿で仕上げ良かったと思う。



















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■ MUKU-DATA 栃 挽き材
この栃の木を製材する際に立ち会った。(→栃丸太製材)
大きな栃の木から巾広の一枚板を数枚製材して
芯腐れのある赤身部分(赤というよりは黒に近い色だった)は
何にする宛てもなく製材された。
赤黒い部分の部材が何となく気になったので
分けてもらいしばらく保管された材を昨日整理した。
保管され乾燥する過程で製材時に出ていたあの赤身の生々しさは薄れているものの
削るとまたあの雰囲気になるのかもしれない。
430×380mm角(芯持ち)の大きな塊は存在感が半端ない。
木取りの仕方、普段みない材を製材する事で見え方は違ったものとなる。







