MUKU-DATA  棟梁の木拾い書(木材調書)

新たなご縁で、新規の大工さんより木材調書をいただきました。
なかなか目にする機会も減ったものかと思います。
私が材木屋になりたての頃は、(もう20年前)
「見積りしてくれ」ってこのように大工さんが一本一本細かく拾い出した木材調書をいただいたものです。
それぞれの箇所に使用する部材の寸法と数量をまとめたものですので、
当然、伏図を起してどこにどう使うかを一旦は組み上げた事になります。

今は多くは図面のみ(平面・立面)いただき、
PC工場で伏図を起してもらいその後、
タルキ、間柱・・・・と構造材下地材を拾い
内装の床、ボード・・・・と
材木屋が全て木拾いするのが主流になってしまいました。

久々に入母屋造りの木拾いです。
曲りのある隅木なんてもう10年も製材していないのではないでしょうか・・・

例えば NO12 鼻先6尺、3面上小とか
細かな指示

NO51 杉 L小節 茅負 型  
曲りのある茅負で、型板があり、それの取れるサイズが必要の意味。

NO62 玄関破風 10尺 末口8寸、厚さ2寸 耳付き 曲り 2枚

共木で左右対称の曲りのある材が必要との意味です。

このような入母屋木材調書もごく一部のみとなり、近年は滅多に見なくなりましたが、
15~20年前は当たり前のように毎日目にした部材ばかりです。
大工さんは墨付け、刻み、そしてハレの舞台の棟上げと見せ場も沢山ありましたし、
材木屋はその木拾いを見て、どういう材を出すかという腕の見せ所もあった訳です。
よく大工さんに怒られ教えてもらったものです。

久々に棟梁と材の話をはじめ、諸々聞かせていただき有意義な打合せでした。

100円をいかに150円、200円に見せるか?
1000円が1000円のまま、800円になってしまったものも見受けられるが・・・
と。
まったく同感で、材の使い方を良く考えそれ以上に活かせる大工さんが
昔は多くいたものですね。
現代だって入母屋などは少ないですが、
良く見せる為に工夫できる場所は沢山ありますもんね。
100を150、200に見せれるように頑張りましょうね。
高い物使えばいいって訳じゃないのですから・・・

棟梁から本を貸していただきました。

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