MUKU-DATA  楓 巾広一枚板 1600 1040~1420 t80mm 天然乾燥材

一枚板を扱っている中で、時々柾目~追い柾目の板に出会う事がある。
柾目は丸太を板挽きした時にの芯から離れて両サイドに現れるのだけど、
大体は柾目×3倍前後がその木の直径となる。
樹木として生を受けて、子供の頃にゆっくりと成長をした丸太は
板目の巾は狭くなるし、子供の頃に年々早く太った木は板に製材した際に
板目巾が広くなるのかと思う。
余談だが、先代には殆ど木の事を教えてもらった事はないが(口下手で見て覚えろタイプだったのかと思う)
丸太を仕入れる際に注意している事は、子供頃の成長がゆっくりな事
芯から始まる年輪巾で子供頃にゆっくりと成長して目が詰まっている事が良いという
自論を持っていた。
まぁ確かにこれから大自然の中で長く天に向かって育ち生きていくには
幼少期に急がずにじっくりと成長を積み重ねて芯をしっかりとする事の方が
長い目でみたらいい事なのだろう。

この楓の板は根っ子付近の丸太かと思われる。
片側に曲りがあって腹側の方が大きく成長している。
巾は元の広いところで1400mmもある巨木である。
乾燥20年以上と書かれてあるが、巾広の国産楓に出会う事は滅多にない。

一枚板の割れなどは、最近はあまりに気にされない人も多く
私自身もその木の良さを最大限活かしてあげたい気持ちは常にあるのだが、
どうも、この木を見ていると
板目の芯から割れた部分を切り離して
少し曲りのある片耳を活かしつつ柾目使いにしたら凄く映えるのではなかろうか?
と上記写真のように、赤い線から半分に解体したくなってくる。
一枚板から部材取りしてどうこうというのはあまり考えない方なのだけど
この楓に関しては購入時点から、
よし、この木はここで製材して、
この柾目~追い柾目で縮み杢の出ている部分を使うと
凄く良くなるのではなかろうか?と見ている。
楓の柾目で巾600mm以上、少し曲りもあって縮み杢も入っている。
そんな材木が家のどこかにさりげなく使われていたら・・と想像してみる。
一見、分かり難いかもしれないが、
見る人が見ればそれはただ事ではないよねと思うだろうし
普通に見えて実は普通じゃない。
何より柾目の持つ力、この楓の持っている生命力が室内の空気感を変えるほどの
力を発揮してくれるのではなかろうか?とも思えてくる。

どう料理されたいのか再度、楓にじっくりと聞いてみようと思う。