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■ MUKU-DATA 数寄屋風雷 新潟市西蒲区六分
和風の平屋をリフォームしていたFさんのお宅にお邪魔してきた。
どこに何の木をどういった感じで使うか?の相談は殆どしていない。
Fさんオリジナルの木の使い方、
書、庭、盆栽、水石、それらを中心として
そこで何の材を使って、それらがどう見えるのか?をご自身で考えて
木材倉庫あった材木たちを使っていただいた。
意表をついたのは床柱として作られた松のシャレ木(枯れた木)の
立っている位置だった。
床柱として使うのかと思いきや、床柱の部分には槐の中曲りの面皮付き
在庫として工務店さんが持っていたものらしい。
じゃあ、その松はどこへ使うの?と思っていたが
8畳間に片寄せして
雪見障子からの庭の位置と、ここに飾る書を見る際に邪魔にならない位置を
現場で大工さんと何度もずらしながら位置決めしたらしい。
まさに木にFさんの才が加わりオリジナルの「材」となったものかと思う。
床框は黒檀、床板(とこいた)には神代杉が使われ水石が設えてあった。
部分的に使われている黒檀や黒柿の縞模様と書の墨の曲線が呼応する。
虫食いや割れた木、穴の空いた木など気にせずに使われているが
そこに置かれた書も喜怒哀楽、そのままの飾らない姿は
どこか通じるものがあり、心にグサリと刺さってくる。
置かれてある書を眺めていると、野太くかすれた墨が大木の樹皮に見えてくる。
深い森の中に一人でいるような感覚になってくる。
邪心を捨て無になれた時、人は木に近づけるのかもしれない。。。
木の使い方は人それぞれでいいのかと思う。
その人なりに一生懸命に考えた使い方、選ばれて取り付けられた位置は
決して設計士さんや工務店さんでは出てこない使い方、見え方となり面白い。
その人特有の「材」となりそこで異彩を放ち存在する。


















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■ MUKU-DATA 杉(高野山)2150 780-910-870 t95mm 脚:鉄脚
黒の縁のある畳に、杉の一枚板の座卓
ありそうで、今は意外と少ないのかもしれない。
何故かとても新鮮に見える。
座卓の脚は平鋼 t12×150mmを長方形で作ったシンプルなもの
黒皮にクリア塗装
鉄の塊がズッシリとして重い。
肝心な鉄脚が陰で見えていないが、脚の存在が薄まることで天板が引き立って見える。
常に杢のある材を多く見ているからであろうか・・・
シンプルで端正な佇まいはとても好感がもてる。
杉は高野山の杉で奈良の銘木市場にあった丸太を挽いたと聞いている。
何故かこの杉は通常の杉とは違い屋久杉のような甘い香りが強く漂う。
一部枝が出ていた部分の出っ張りはそのまま残した。
厚みも通常は杉の一枚板は65mm前後の仕上がりが多いが
これは90mm程度で仕上がっているのでズシリとした存在感がある。
あとは樹齢、樹齢もまぁまぁいっている方で(150年~180年弱程度かと思われる)
どこか風格も感じられる。
シンプルな黒縁畳に上記のようなこの杉の要素が加わり
より端正で風格を感じるように見えているのかと思う。
樹齢の若い木であれば、このような見え方ではなく
また違った軽やかさみたいな雰囲気になったのかと思う。




