MUKU-DATA  楽暮 D.I.Yの家 iju  

休日は自然を感じにドライブもしくはツーリング
山あいを走り季節の変化を感じつつ森林浴でリフレッシュしている。
先日もツーリングを兼ね十日町市田野倉集落のD.I.Yの家に立ち寄った。

集落の民家や空き家、、というと古い木造建築で外壁には下見板。。
下見板は長く風雪に曝され経年変化でシルバーグレーに変化して
山間の風景と色に同化したアースカラーとして全体に調和されている。

弊社製材工場では、赤味の外壁材(下見板)は常時製材している建築用材の一つで
ここ数年、木の外壁は一部では根強い需要があり
建物の外観や印象を形作る一つの重要なアイテムとなっているかと思う。

訪れたDIYの家ijuは古い下見板の上から短材の木を張り(補修を兼ねている?)
そこにいろいろな塗装がされてあった。
焦げ茶はまぁありえるだろうが
オレンジ系、黄緑系とパステルな色を使う事で
あの田舎の集落、風景の一つとしての民家のイメージとは随分と違った
ん?何だろう?って見え方になるものだ。

パステルな塗装も数年後にはグレーに変化していくことかと思うが
しばらくの間は随分と楽しそうな感じに見えるものだなと眺めていた。

私たちの建築業界では、滅多に見られない色使い。
多いのは茶系、無塗装、クリアー塗装、始めからグレー着色やウッドロングエコによるグレーの染め漬け等・・
赤、黄色、緑、青、紫・・・原色でパステルな色遣いは特別な要望がない限り
使う事はほぼないのかと思う。

なので、そこがD.I.Yならではの良さかと思う。
建築業界以外の人?がやるとこういった楽しい外壁が生まれてくる。
どこの業界も同じような傾向にあるのかと思うが
リスクを回避して、70~80点位を落としどころにしているのかと思う。
商品、商売としてはなかなか120点は生まれ難い。
尖った事を良かれと思ってやったとしての評価が20点ではクレームとなり
0点ではお代すらいただけない・・?
平均点以上の無難なものを目指す結果、最終的にはどこも似たようなものが落としどころとなっていく。。
悪い事ではないとは思うけど、楽しさは半減してしまうようにも感じる。

業界以外の人たちの発想、、
D.I.Yの面白さは
今まであまり目にすることがなかったアイディアで溢れていると思う。