■ MUKU-DATA  栃一枚板 耳の樹皮を剥がす

昨年末に縁があった栃の手入れがまだ終わらず、樹皮は剥がしています。
桟積みして天然乾燥を行う前に、なるべく辺材についてある樹皮を剥がし、
必要に応じて割れ止めを施す作業がある。
これを怠ると辺材が虫にやられたり、割れたりする可能性が高くなる。
やったからといって虫や割れがでない保証もないのだが、
やらないよりはやった方が後悔はないので、必ず行う事にしている。

杢目が複雑であればあるほど辺材部分の樹皮も凸凹と入り組んでいて、
簡単に剥がせない事も多い。(クラロの瘤なんかも苦労した)
この大きな栃に関してはわずか数センチづつ進む作業。
耳と言われる樹皮部分の表情もこの一枚にとっては大切な姿の一つだから
丁寧に剥がしている。
高圧洗浄機で杉の樹皮を剥がしたりするが、こういったぴったりとへばりついた樹皮なんかもも剥がせるのだろうか・・?
弊社には強力な高圧洗浄機がないので鑿など使い数センチづつ進めている。