MUKU-DATA  アサメラ必要部材を木取りする

キッチン巾ハギのカウンター材の提案から注文を受けて木取り製材を行った。
キッチンのL型、コ型のカウンター及び天板で何か良い材料はないですかねぇ・・
から始まり、丁度アサメラの古い厚盤を昨年入手していたので
ここから木取りして必要部材を取ることにした。
毎回、アサメラでと言われても
これはスポット品でたまたま厚盤があったのでできた事で
その時の材の在庫状況で、提案できる材も変わってくる。
キッチンカウンターの巾ハギで、
アサメラ自体提案するのも通常流通品ではないので
難しいといえば、難しい。たまたま在庫があったのでできた事で
次回もまたアサメラでとなれば、できない事はないかもしれないが
果たして適材があるかどうか?
ご予算以内でできるかどうか?等の問題は出てくるかと思う。
この色合いが気に入ったので、是非アサメラでと言われたとしても
可能性としてはチーク材の木取りの方が流通は多いので簡単かと思う。
ただアサメラよりも単価は高くつくだろう。。
その点、材種指定をせずに、何か良いものないですかねぇ?は
きっと金額の事の意味合いも多く含んでいる言葉なので
全体の室内の雰囲気や床の色など聞いた上で、今できるベターなものを
ご提案させていただくことにしている。

たまたま厚盤を持っていたとはいうものの
梱包から適材を選別して歩留りを考慮、材の状態(節、割れなどの傷)を
確認しながら、この盤から必要な部材をどう製材して
残った材を何へ向ける事がいいのかを検討する。
6本の厚盤から必要部材を6枚
6枚の必要部材の材積よりも、それを製材して余った分の材積が多いのも
何だかなぁ・・とも思うが、
この残りの部材を何用に木取りするか?
どこへ使うのがいいのか?など
余った部材を売り切って、初めて利益が出てくるので
必要部材を確保する事が先ずは一番ではあるが、
残りの在庫として倉庫に残す部材を何用の材にするかも同じ位重要で
木取り時と製材時は何通りかのパターンの材を想定しながらの作業となる。

残り部材の活用だが、薄めの棚板と、厚盤のままの(90~100mm程度)の
土間等に置く沓脱石的な置台等へ向けた。
巾400mmの板に関しては積極的に薄めの30mm厚の材の製材は普段はしないし、
1m弱の置台(式台的なもの)も普段は4m材からわざわざ1mにカットして
用意しておくこともないだろうし
こういった時に一緒に木取りしておく事が、
ストレスなく薄く、短く、使えそうな材の確保ができるのかと思う。

メインの6枚は、巾が400mm弱あったので
3~4枚ハギの予定だったものを2枚ハギで使っていただくことにした。
その辺は工務店さん側も柔軟に対応いただけることでコストを抑えた
ご要望に近い2枚ハギのカウンター材を製作する事が可能になるのかと思う。






倉庫にあるアサメラの盤を取り出して材の状態を確認する。
(製材する前の段取り)






材の状態を確認後、残り材の事を考慮しつつ、
実際に製材した際の材質、材面の状態も確認し、
残り部材を何にするか、どう製材するかの指示が必要なので
一緒に製材しながら、状態を見て向ける材も変えながら作っていく。




工務店さんから注文いただいた必要な2.6mの2枚ハギキッチンカウンター用6枚






必要部材を取って余った方の材
余った方の材が多いのも、何だかなぁ・・とは思うが
あれ用の棚板にはいいだろうなぁ・・
土間の置台には適材だろうなぁ・・と眺めている。