■ MUKU-DATA 落柿舎(らくししゃ) ( 1/ 4 2026 )
正月休み、あてもなく関西方面へ
近江八幡まできたから京都へ
過去行った事のなかったところを行こうかと思い何となく嵯峨野へ












■ MUKU-DATA 簀戸(すど)
簀戸といえば、子供の時の夏の午後、実家の畳間に寝っ転がって
昼寝していた事を思い出す。
初夏に板戸から簀戸に入替えられた薄暗い部屋を風が通り抜けていく。
簀戸の向こうには新緑の葉がサラサラと揺れて・・・
あの頃は、まだエアコンなんて使っていなかった時代で
夜は蚊帳を吊って・・ 何だか楽しかったなぁ・・
自然な涼風が心地よかった。
今は使っていない親戚の診療所を解体する事になって、
そこで保管されていた簀戸や板戸を廃棄するのは勿体ないので
何かに使ってくれないか?と言われて、、
特に当てもないのだけど、私自身も同じくこういったものが
バキバキと壊されて焼却処分されるのはいたたまれない気持ちになってくるし
そこはその前の時代は材木屋をやっていたらしく、、
やはり木を大事にして木で作られてものを捨てずに大切に保管されてきたんだなぁ・・と思うと、
増々こうした職人さんが手作りしたもの、まだ使えるものを
簡単に廃棄処分できない気持ちになってくる。
今どきの住宅で簀戸なんて頼まれる事はないんだけど
こうして引き受けてきた扉を眺めていると
意外といいんじゃないかなぁ・・機能を兼ねてどこか使えるような場所はないだろうか・・と使える場所を考えたりしてしまう。
全て自然素材、杉柾の框は秋田杉だろうか・・?新潟産の杉だったのか?
上と中間に竹を使い、簀戸は葦(よし)
そして下段の一枚板の腰板は神代杉ではなかろうか?
少し穴の開いた蓮の板を使っている。
色んな自然素材を使いながら、違和感なく上品にまとめて作ってあって
建具屋さんのセンスを感じる。職人さんって凄いなぁって思う。
当時材木屋だった施主と簀戸を作るにあたってあれこれと毎晩お酒を飲みながら
何の材料でどう作ろうかとアドレナリン出まくっていたのかもしれないねぇ。。
家づくりって本来、そういったアイディアを出しあい楽しみながらやっていたんだろうなぁ・・普請道楽って言葉があるように
うちはこういうのが好みかな・・
あそこの住宅の簀戸って知ってる?あれって何の材料使っているんだろう?とか
今の時代、なかなか皆さん時間に追われている事が多いので
既製品や画一的な材料になってしまうのは分からない訳ではないけれど
少しだけでもいいから、何かそういった事を取り入れたいよね。。
一枚板の板戸も良いものだと思う。
昭和の初めころ?大正の頃?一枚板のいわゆる床天ってあったのかなぁ・・
同じ材木屋でもうちとは違って流石の材木屋さんだったのかもしれない
4畳半のお風呂に使っていた舟底天井も残っていたけど
良い造作だったから、やっぱりそれなりだったんだろうなぁと想像できる。
引き受けてきたこれらの扉を何かに使ってあげたいと思う。
木や木で作られたものって使ってあげてなんぼだもんね、
使う事で更に輝きだしてくるし。。
日本の良いものは受け継いで次へ繋げていかなきゃだな。。











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■ MUKU-DATA 三井八郎右衛門邸
文化財となっている木造建築はなるべく見るようにしている。
特に和室の床の間廻りや茶室などは
そこで使われる1本、1枚の材木に対しての
設計者や大工棟梁の創意工夫が見られて、何故にここにこの材を持ってきたか?
と読み解く楽しみなどもあって気持ちが上がる。
そこで使われている材、何故その材をつかったか?全体の見え方、
各所の詳細の納まり・・・
そして自分だったらどんな材をそこへ添えようかと。。
いまどきだったらこれらの造作をどうアレンジして取り付けたら良く見えるだろうか・・
建築の材木を扱っている材木屋は自然とそこへ視線が向かっていく。













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■ MUKU-DATA 銀閣寺 ( 2023 1/2 )
子供の頃、銀閣寺に連れてこられたことがあって人の波に押されて
ただ流されて終わった記憶があるが、
何度か京都を訪れ、金閣、銀閣を見ていなかったので
あの巨大なプリンの形のある銀閣も行ってきた。
時刻は夕方だったので思っていたほど人もおらず(それでも多いが)
へぇ・・これが銀閣ねぇ・・という感じで見学させていただいた。
京都へ足が向いてしまうのは
職業柄、そこで使われている材木や庭園に生えている樹木
そういった部分を見ながら色々と考えることがあるからで。。
庭の事がもっと分かれば感動もあるのだろうが・・・
床に使われている材は多分桧かと思われるが
よくもこれだけの柾目を揃えられるよね・・中杢の通った共木かなぁ・・等
子供の頃、なんであんな巨大なプリンのような形の砂盛りがいいのかなぁ・・?と
思っていたが向月台と銀沙灘は銀閣寺の象徴でこれはやっぱりぶっ飛んでるな・・と思った。
なかなかこういった思考や発想には至らないないよなぁ・・と思う。












■ MUKU-DATA 鳥海山神代杉 床天 2.1m 巾約600~800 t12mm
19年前に市で出た鳥海山神代杉たち、
縁あって弊社で迎い入れることになりました。
(19年前ってワシ、何歳だったんだろう・・)
これは購入した方がずっと市場に置いていたもので15年ほど前から
使わないのであれば譲って欲しいと時々お話していたもので。。。
ようやく縁がきたというものなのです。
この大きさのものを業界では床天(とこてん)というのですが
板戸の材に使われることが多いです。(戸板と言います)
いまいちサイズが600mm程度で戸板とはいかないのかもしれないのですが・・
貴重なものですしきっと何かに使えるだろうかと思いまして。。。
板戸にするには柾目の框材がないのでは・・・?となりますが、、
大丈夫です。
いざとなれば再割して目細の柾目が取れる秘密兵器を持っていますので。。
戸板にするのがいいのかどうか・・は別にしても
この大きさで目細の杢目が出てきますのでそれらを十二分に活かせる場所に
使いたい物かと思います。
19年来の埃を落し状態を確認して倉庫に保管しました。
戸板7枚、厚板4枚です。
戸板は巾のある2枚が木口から割れが出ていました。
厚板は節もあり上質な物とは言えませんが、もう十分すぎるほど使える状態ですので
仕上げてデビューさせようと思います。
こんな埃の被った汚く見える板、安く叩いて買ってきたんだろう・・?と。。
いえいえ、そんな甘くはありませんし、木なんて基本的には古ければ古いほど
価値もありますし、
なにしろこう言ったものを持っている人はその価値を分かってくれる人に使ってもらいたいのが常です。
バカみたいな単価ばかり言っていると話も回ってこなくなりますしね。。
それなりの相場です。
古いものほど杢目の良い材があるものです。











■ MUKU-DATA 清水坂松原通り 材種:杉 ( 8/13 )
折角京都に来たんだからと夜の清水寺周辺を散策した。
まだ9時頃だと記憶しているが、ひっそりとしていたが
きっと日中はこの通りも多くの人で埋め尽くされていたのだろう。
人のいない清水坂を上っていく途中で目に付くのは多くの木の看板
写真は数枚しか撮らなかったが8割がたお店の看板は木で作られたもの・・
岐阜など他県の繁華街を歩いていても木の看板は目につくが
新潟市内は意外と少ないのは残念・・
材は欅が使われている事が多いが、
栗、栃、桧、杢のある杉材なんかも目にする。
閉店された店先の夜の看板は、入った事もないそのお店のことを想像させる。
看板は端的にそのお店を伝えるシンボル、、とも言えるかと思う。
それぞれ独自に趣味嗜好を凝らした店先の看板は見ているとワクワクする。
玄関アプローチと板戸、そして杉の杢のある看板・・
長く設置されているのか、風雨に曝され浮造りがかかったように
木目に凹凸が出ているのは歴史を感じさせてくれる。





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■ MUKU-DATA 小屋の吊り戸 杉板貼り 2400×1365 2枚
杉板、6尺、75×04(ナナゴのヨンブ 225×12mm )の赤白の板
ここは材にコストをかける部分ではなかったので一般的な75-04を使用。
軒先タルキ表しの瓦屋根の下に化粧で使う、通称「ケラバ板」っていうもの。
他に用途としては畳の下地板、外壁板、などにも使用する。
四分板は節のある並材が主で、各メーカー(製材所)によって、
抜け節が多いところ、樹齢のある大きめの丸太を挽いているところなど
価格を含めて差があり、特徴がある。
四分板であれば、このメーカーだと決めているメーカーがあるが、
最近はヤル気がないのか?高齢なのか?以前のように頻繁には出てこなくなった。
それはさておき、
この四分板をボロボロに錆びた小屋の扉に張られたトタンを剥がし、張替えした。
H2400mm / 3分割、左側から張り始め、15mm程度重ねて右に逃げるように張った。
有効巾210mm 1365÷210= 6.5 なので、扉の合わせ目は丁度 210/2 = 105mmと
半分づつとなるので合わせ目部分は105mm巾 他は210mm巾で追いかけた。
板の配置に関しては特に難しいことではなくそれだけの話で、
大工さんはなるべく赤身を使おうと試みるも、徐々に赤が少なくなって
さてどうしよう・・と板の配置から考えながらまとめたであろうことが想像できる。
張る際にはちょっと考えたんだけど、足りなかった・・っていうアンバランスさが、
逆にこの建具の面白みを出しているように白黒にするとよくわかる。
本来2.4mで通ってある木目が 1/3に分断され、写真を眺めていると2段目の杉板が
デジタルで貼りつけた?みたいに見えてくる。
上段、下段が同じ木で、中段だけ赤白の違った木を張ったらもっと激しくデジタルみたいに見えたかもしれない。
上中下と同じ2.4mの木を一コマづつ右へずらして張ったら、どう見えたんだろう?
元裏逆はどうなったか?
この画像を白黒にして眺める事で気づく事が多くあり、
色々と試してみたくなってきた。
数年経過して全てシルバーグレーになったら、どうみえるのか?




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■ MUKU-DATA 板戸 カシュー塗り
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■ MUKU-DATA 国上寺 板戸絵 イケメン偉人空想絵巻
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■ MUKU-DATA 三渓園 臨春閣 りんしゅんかく