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■ MUKU-DATA 左:栗端材 / 右:桜端材
今週、一枚の写真と共に
この家具の仕上げってどうやって材面を作っているんですかねぇ・・って
メールをいただく。
HPで確認したら東京のド真ん中で内装関係の設計デザインをやっている会社さんだった。
あのチーク材のザラザラした質感、
何本か弊社にもネシアチークの在庫があるんだけど
その質感と同じ感じだった。
きっと現地で製材機の帯鋸を使った製材ではなく
チェンソーで丸太を板や角材に挽き割っているものかと思われる。
部分的にディスクグラインダーで削った跡もあった。
それは更に良く見せる為に現地ではなくそれを国内で作った人が+αで手を加えたものかと思われる。
ザラザラした質感のみだと少しだらしないように見えるので
きっと一部手を加えてキリッとさせたのだろうと想像する。
日本には技術に裏打ちされた木の材面にナグリ加工や斫り加工などを施す
加工技術があるが
それとは違う、ただ単に材にする為にチェンソーで伐った
意図しない切断面かと思う。
今は機械加工で式台やフローリングなどを斫るスプーンカット加工など
様々な加工が可能となっている。
機械で加工された斫り跡よりは技術を持って一気に手で斫る跡の方が
人の息使いまでその材面から見て取れて断然いいのだが・・
今回はもっと作為の無いただ単に材にする為にチェンソーでカットした
無作為の跡にどこか心が引っかかるらしい。
それが何故かは深くは追求したことはないが何となく共感できるし
自分自身も木材倉庫の内装の一部にその材を使用している。
昨日は夕方、県内の工務店さんの設計者さんが木材倉庫へ
材料探しに来られた。
求めていたのは小さな材だったけど
最後の最後で妥協したくなかったとの事で
多くの現場は待ったなしで急ピッチで動いている中小さな部材探しに
時間を割くのはなかなかできずに決断が必要かと思う。
そこは、まっ、いいか・・って多くの設計者や現場監督は妥協するか
人任せになりそうな部分かと思う。
選ばれたの桜の片耳付きの少しキラキラした材
求めたのはキラキラ材面でもないし、虫穴のないキレイな片耳でもない。
耳とは反対側のが割れてしまってガサガサになっている割肌面を見せて使うという。
なるほどねぇ・・ そこね!
事務所にダルマストーブがあった頃、冬は良く薪割りをしたもんだが
あのスコーンと割れた割肌である。
なんだろう・・?
みなさん、作為的な加工にはもうあきあきしているのかもしれないし
できるだけ自然なまま
そんな木のテクスチャーを室内の一部に取り込んで効果を出そうと考えている。
もう一つ、ちょっとしたタルキの端材なんだけど
これも設計者さんが選んだものだが
赤黒いのはレッドシダー、白っぽいのは杉
現場にあるタルキの端材ではその雰囲気はでないという。
話を聞いていて思ったが、無意識に樹齢のいった材をセレクトしている。
間伐材で作られる構造材や下地材には高樹齢の材は今は殆ど使われている事はないので
選んでいるのは古材ではなくて新材で、何が違うというと
樹齢がどれも100年以上の端材ですよってお話した。
意識せずに雰囲気で選んでいたものが高樹齢の端材だったので
その事をお伝えして、今後樹齢も意識してみたら面白いと思いますよと
お伝えできた。
樹齢の力は、無意識な人の心に確実に響くものだと思っている。
例えば杉の150mm角を
樹齢50年程度の木と樹齢200年の木を用意して見てもらえば
好みは別として、素材力の違いは一目瞭然明らかかと思う。
木の微妙で繊細なテクスチャー
その部分を意識しながら内装を設計して選んでいる方が何人かいることが
何だか嬉しくなってくる。
そういった微妙な木の質感にまで拘りぬいて
材の提供者としてお応えできるようにならねばと・・
あぁぁ・・・益々、迷木街道まっしぐらだ・・・
がんばりまぁ~すっ!






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■ MUKU-DATA 会水庵
建築とそこで使われている材木、材種、納まり、使われ方、見え方・・
を見るのはライフワークの一つ。
そこに書かれた文字がいくら良くても扁額に使われている材とバランスが良くないと
一気に冷めてしまう。
花器などを敷く敷板も同じように思う事が多々ある。
書や陶磁器の事は詳しくはないが、木の事はある程度知っている。
たまたま見かけた茶室、会水庵、
扁額で使われている材種は良く分からなかったが(古い松材か・・?)
矢羽根模様に斫られ木地と緑青色の文字の色とバランスがいいなぁ・・と
眺めていた。
木地があり、書く人がいて、彫る人がいる。




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■ MUKU-DATA 根曲がり杉 化粧タイコ梁 下端の仕上げ
お客様と建築家、現場監督とのやりとりの中で
化粧タイコ梁の仕上げについて少し不安があると、電話で話している中で
建築部の長野から相談され
お客様の要望されているイメージ写真を見せてもらった。
凄く繊細で微妙なところの話をされている事がわかったので、
これは写真添付のメールだけではそのニュアンスは伝わらないと思うから
手加工する大工さんに直接話して相談した方がいいと判断して
急遽、長野とプレカット工場の手加工を行う大工さんの元へ足を運ぶ。
職人さんに写真を見ていただきながらイメージを伝えるのは、
簡単なようでなかなか難しい。
経験上、何度も失敗しているし、それは伝える側の伝え方がいつも悪いんだと
都度反省はしてきた。
(技術のない自分にとっては、技術を持っている職人に対しては常にリスペクトしている。だから言い方、伝え方、微妙で繊細な加工については
十二分に理解していただく必要があるし、図面や写真を投げて
あとはヨロシクでは作る方だって困るだろう。
職人は誰しも、最大限ベストな状態の加工して喜んでいただきたく
仕事に向き合っている人たちが殆どなんだから・・)
大工さんは私の材木人生にとっての教師の一人でもあるし、
ある程度、大工さんの気持ちは分かっているほうだと思っているので
長野と二人でその辺のニュアンスを丁寧に説明するも、、
いまいち冴えない心配そうな顔だったので
長さのカットできる部分をその場で実際に削ってもらった。
そうそう、OKOK、ここはこの程度で大丈夫、
このラインは直角で、、
この甘皮は少し位なら残してもいい。
根曲がりのここの凸凹ラインを設計士さんもお客さんも気に入っているようだから
ここの部分は削らなくてこのままで行きましょう。
てな具合で・・・ (自分ができないくせに嫌なヤツだよね、大工さんスミマセン)
昔はタイコの化粧梁は多くあって、弊社の下小屋で大工さんはいつも刻みを行っていて、電気鉋でタイコ梁を削る姿は目にしていたが
このような電動斫り機っていうのは見たことがなかった。
ここら辺の大工さんはこの斫り機を持っている人はいなかったかと思う。
斫り機はある程度の重さがあるので肩に紐をかけて(草刈り機みたいな感じで)
手前に引きながら微妙な力加減で削っていく。
あんまり簡単に大工さんが削る姿を見て、
自分もやってみたくなり、道具を借りてやってみる。
イカン、削り過ぎて凹みが大きくなり過ぎる。
大工さんに聞くと、繊細にやらなきゃいけないらしく
腕を2回ポンポンと叩き、ここの違いとドヤ顔されたが・・・
そりゃ、そうだ。
長野さんもやってみぃと、建築部長野にもやってもらうが、
間違いなく私よりは上手かったので、少し悔しい。
詳細な仕上げを伝えると共に、電動斫り機を実際に使わせてもらうという
貴重な体験もさせていただいた。
実際に少しでも自らの手を動かすことで
今度は化粧梁の見え方も少し違った目で見る事ができるだろう。
そして大工さんや職人さんに対しても伝え方は、より正確になっていく事だろう。
なんせ、現場で実際に作っているのは我々ではなく
それぞれに技術をもった職人さんたちなんだから。。






以上、上記の写真は大工さん
本当に腕の良い大工さんでプレカットできない手加工の部分は
何度か相談にのっていただきながら仕上げてきた。

赤い丸で囲った部分が、私・・・
重力がかかり過ぎて凹みが大き過ぎる。
お客様のイメージはこれではない。。。


上記2枚は建築部の長野
ワシより上手い・・・ くく、、、

緑部分:大工さん、青:長野さん、赤:ワシ・・・・
プレカットが普及した今でも部分的には大工技術が必要な箇所は多くある。
特に木の家に関しては木には当然癖もあるし、個体差もある。
そして何よりも大工技術により完成時の見え方は微妙に違ってくる。
この家、どこか分からないけど何か良いんだよねぇ~ ってのは
実はその差は大工技術によるところが多い事を知っている。
そこにはお客さんに喜んでいただきたいっていう職人の魂が宿っている事が多い。
追記:12/23 2023 実際に取り付けられた根曲がりの鞘落し梁
壁を貼り空間の中で、どういった見え方になるのか楽しみです。
金子勉建築設計事務所 様 曲がり梁を使って特徴ある空間を実現する
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■ MUKU-DATA 黒檀丸太 φ120mm 3m SOLD OUT 新潟市M様
古い黒檀丸太を入手した。かなり埃まみれになっている。
黒檀はなかなか売れないが(高いから?)適度なものがあれば割れていようが収集している。
これは小丸太に少しだけ手が加えられて途中で止めてある。
黒檀の瘤丸洗い出し(丸彫り)を行うとして断念したのか・・?
帯鋸目や斫った痕も残りなかなか風味を出しているかと思う。
纏った埃は40年か?50年か?
銘木屋の倉庫の隅で身を潜めていたのだろう。。
これ、佇まいが面白そうだから飾り柱や床柱にすると面白そうだなぁ・・と
塵を水洗いしながら品定めしていた。
肉の出ている部分は部分的に黒檀の縞模様が顔を出している。
荒々しい帯鋸目や斫りの痕は残しつつ少し磨くと面白そうな1本になりそうだ。






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■ MUKU-DATA インドローズの原木 Indian rosewood
以前に新木場の銘木屋さんから譲ってもらったインドローズの原木です。
原木と言ってもφ150mm程度のものですので
これから部材取りができる大きさではありません。
何故に六角面にして部分的に斫っているのか・・?
材の色や状態を確認する為だったのか現地で何かの柱材として使った際の余りなのか・・ 定かではありません。
ん、そうだ譲ってくれた本人に電話してみよう・・・
(ブログ作業中断)
確認しました。昭和30年代頃までは、現地では製材機はなく
丸太のままでの輸入は白太部分に虫が入っていたり、材積も大きく正確な検地ができない為に、現地にて白太部分を斫らせていたそうです。
日本に持ち込まれたこの状態の唐木類を製材し仕上げて床柱等に再加工していたようです。
という事は、例えば4m材程度で入ってきたインドローズの原木を3m材の床柱にしてその残り材がこの当時現地で白太を斫り輸入された写真の原木ということかと思います。
なるほどなぁ・・・
で話に続きがあって、銘木匠曰く、若い頃京都の料理屋さんへ行った際にチーク材を使った落し掛け(床の間廻り部材)があって、そこに皮肌を残しつつ部分的に斫られたそれを目にして、とても感銘を受けたとの事。
意図しない自然の斫り加減は、人の心に響く事があるようです。
時々当時の斫られたままの原木が残っていて、斫り加減の良いものは例えば数寄屋建築に取入れたりされていたようで、
本鉄刀木でのいい形、大きさ、斫り具合の良いものがあったなぁ・・と懐かしんでおられました。
このインドローズも、どうもなんだかどこか佇まいが気になる1本だと眺めています。
気になったので数年前に分けてもらったのですが、
この材に対しての捉え方、感性は同じだったのかぁ・・ なーんだぁ・・って
思いました。
ところで、この短材、何に向けるのがいいと思いますか?




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■ MUKU-DATA ロックファー ビンテージ 3000x約500mm
昨夜、鎌倉倉庫で打ち合わせ。
あーでもない、こーでもないと。。。
照明による陰影で、斫り、使い尽くされた跡がより鮮明に表れていました。
わずかに残る黒い木地の色、重さ、産地などからすると、多分ロックファーかと思われます。
(古材は古材でもやっぱり材種には拘りたい)
これ表情がいいから、カウンターなどにしたら、かっこいいんだろうなぁ・・
ガタガタしてグラスが倒れる?
板の手前1/3、20cmほど平らに削って仕上げたら、
尚、いんじゃね?
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