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■ MUKU-DATA ウッドデッキ:杉赤身 ベンチ:片耳付き杉板
5月も明日で終わりますね、、
木材倉庫にウッドデッキを取付けました。
主な目的は2つで、
倉庫の内部がこれからの季節、暑さで熱がこもるので通気を取りたかったこと
もう1つはここの倉庫にご家族で訪れていただいた際に倉庫脇を走る電車に
子供たちが反応して遠回りして表道路へ飛び出していくのが危なくて
倉庫からデッキを出れれば直ぐに電車がみれるようになること
3年ほど前から作らなきゃなぁ・・と思っていたが
月日が流れるのは早くこのままでは何もせずに終わりそう・・だったので
手が空いた大工さんがいたので一気に作ってもらった。
デッキ材は弊社で製材した杉の赤身の130×45mmラフ挽き
(工務店さんに「シバレッド」とか言われて揶揄されたりしたが・・)
一時、赤身の外壁以外、デッキ材も作ろうかと試作していたがちょっと問題があって止めたもの
(乾燥過程で小ヒビが出てきて、デッキは小ヒビに雨水が溜まり乾燥しないと
腐れが早まってしまうので)
本当は屋外用のキシラデコール等、塗装したかったのですが一気に作ったので
時間がとれずに生地のまま使用。
現在施工後4~5日経過したけど、錆びた倉庫屋根からの雨だれで(雨樋なし)
その部分だけが既に変色しはじめています。
鉄分と杉赤身のタンニンがウッドロングエコのように反応してグレーになったのかと思います。
まぁあえてラフ挽きの無塗装で使った場合の経年変化、経年劣化を観察するには
材木屋としてはそれらの材を販売するにあたっての実践としての知識になるので良しとしている。
ベンチもデッキと同様で経過観察
こっちは白太も入った源平耳付きなので、どう傷んでいくか・・
デッキ材は長くこのまま維持できるとは思っていない。
DIYで部分補修しながら使っていこうと思う。
何もなかった空間に柱を立て、板を張る。
するとそこが居住空間へと変わる。
私自身は建築的なことを専門に学んできた訳ではないので
その感覚は専門に学んできた人たちにとっては当たりまえの事なんだろうけど
例えば柱1本を大地に立てる事で
何もなかった空間が変化する。
面白いなぁと思った。
木材倉庫内もある程度風通しもよくなって
そこに居る材木たちも少しは快適になったのかと思う。








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■ MUKU-DATA 黒柿 製材
先週、何本か黒柿丸太を製材した。
極上杢にはほど遠いけど、価格と木目の見合った黒柿
黒柿の極上の杢といえば国産材の中では一番に高価な材の一つだけど
高価すぎる極上杢の黒柿は、そういった人たちにお任せしよう。
うちが挽く黒柿は個性的な黒柿、白柿でもいい
手の届く黒柿、、といったらいいのか・・?
当然高価過ぎる丸太も購入する事はできないし、(チャンスがあればやる時はやる気はあるが)
製材後の乾燥は神代木と同じく難しい木の一つでもある。
製材した丸太のうち数枚上手く乾燥してくれたとしても
かかった原価分を回収できるかはリスクも大きい。
まぁ手頃な、、 大やけどしない程度な、、
でもどこか個性的な魅力ある黒柿丸太を・・
今はそういった感じで製材している。
尤も木はどれも個性的だし、どれもそれぞれに面白い。
柿の木は高いし、難しい木なので、昔から好きだけど少し距離を置いてみていたが
最近、手頃なものがあると、まぁ挽いてみるかって感じでやっている。
なので弊社が挽く黒柿は
ペンブランク材、指物、ランディングネット等も
細かな杢が要求される材には向いてはいないのかと思う。
もっと大きなもの用
ベンチだったり、カウンター材だったり、2枚ハギ天板だったり、テレビボードだったり
そんな感じのものを想定して黒柿を挽いている。
黒柿の場合、木口を見れば大体はどの程度の杢が出るかは想像し易い
木口が白で中が黒だったって経験はないが、黒が両木口以上に多かったという事はある。
仮に間違って木口は白いのに中身が黒の孔雀模様だった!なんてことが
もしかして数をこなすことで訪れるかもしれない、、
それは、ないか。。









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■ MUKU-DATA 欅巾広厚盤 3200 1000~1700 厚105mm 未乾燥材
元で1700mm巾もあって厚みは105mm・・
見ているだけで気持ちが飲み込まれていきそうな感じになってくる。
リフトで持っていてもズシリと重量を感じる。
持てないよね・・ これ倉庫に立掛けるのムリ・・
足の上落したら粉砕骨折、倒れてきたら死亡
片耳付きの柾目で500mm巾は取れそうだし
個人的に好みの真っ直ぐではなく曲がって流れのある柾目
例えば片耳付きで3mの500mm巾の柾目、厚みは50mmに落として2枚取ってもいい。
もう一方は400mm程度の柾も可能だし
105mm角をなど部材取りもできる。
厚みがあるという事はいろんな用途へ製材して向ける事ができる。
厚盤は芯に近い部分だが
部材取りせずにこのままの厚みと大きさで大きなテーブルに使えたら
それはそれでいいかと思う。
その際は問題は搬入
人力で搬入するには何人必要だろう?
大きな木って人を包み込んでしまうというか飲み込まれるっていうか・・
そうそう、この厚盤のまま保育園の遊戯室に据えたり
座れるし、板の上で遊んでいいし、
老人ホームだっていい。。
バリバリと働くオフィスだっていいし、公共施設にドーンっていうのもイメージできる。
大きな木の周りに人が集う姿
人は木と共に一つとなって優しくなれるように気がする。



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■ MUKU-DATA ベンチ/スツール 材種:杉 設計:木材倉庫のN
しばらく前にS大工さんのところに行ったら
原寸起こして何やら作ろうとしていたので
1.私:何してるん?
2.S大工:いやぁ~Nさんに頼まれてさぁ~
3.私:またNさん、こんげ難しそうなの頼んでんだぁ・・
4.S大工:だっけさぁ~ 原寸作ってからやらねと出来ねわね
5.私:そーらいねぇ~、ごめんねぇ、ありがとねぇ~ 頼むわ
この1分も満たない会話の中での本当の意味合いは
1.また面白そうなもの作ってますね、
手を動かして作ることが好きなS大工さんは現場の合間にベンチを製作
2.これは嫌ではない
3.大工さんが作るには脚が斜めに入っているし難しそうだけど
S大工さんは、それが面倒とは思っておらず、むしろ作るのは好きだし
あのお店で使われる事が想像できるのである程度やりがいもあるだろうと思う
Nが難しそうなものを頼んですみません、何とかS大工さんの技術で
形にしてあげてください。と言いつつ(気持ち良く仕事して欲しいので)
でも内心は決して難しい仕事だとは思っていない。
自分だったらもっと難しい事をお願いするかもしれない。
(それはその大工さん が作れる範囲内で判断はするが)
意味のある脚の角度なので、これでいいと思って見ていた。
4.あの現場とNさんの依頼なら、自分でできる事であれば
一生懸命やるよって意味合いかと
5.期待してますね、お願いします!
お盆前の木材倉庫OPENの準備をしていたらS大工さんから電話
スツール出来たよ!って
きっと原寸まで起こして思い通りに出来たので私にも見せたかったのかと思う。
その時に撮った写真
座面は杉の桁等に使う乾燥材の平角、節のある並材
脚は杉の上小節~無節の本社で天然乾燥している造作材用から
適材を木取りして出したもの。
自分はあんまりこういったもののデザインできないが
丈夫そうなのがいいのと、何だか木で作った同じ形のものが数台あると
可愛く見える。
A A A
結構好き
丈夫で、ノーブランド、アノニマス
とにかく丈夫だとずっと使えるし、とかく木製品に関しては
長く使えば使うほど、味わいも増してその場に馴染み
その場だけ、そこでしか出せない深みが出てくるから丈夫なのはいいなぁって思う。
人の一生より長生きして、次へ受け継いでいって欲しい。
そういった木製品を作っていく事も
木材倉庫の一つの役割なのかなぁ・・って思ったり。。
作りひと知らずの無名な職人が作った丈夫で無骨なもの。。








その日の夕方、木材倉庫のNは
自ら設計して材料の手配し、大工さんに図面と作り方の相談をして
ようやく完成したベンチの写真を撮っていた。
考えていたものが形になるって事は嬉しい事だし
当たり前のことだけど、お客様からそのお金をいただくという事は
お客様にとっても求めていたモノの完成度と満足度が高くなければ
いけないこと。
何でも丁寧に慎重に掘り下げるように見えるNさん
木材倉庫には第2と第4土曜日に時間があれば手伝いに来てくれている。
特注の木の家具等をお考えの方は一度Nにお話していただければと思う。
最近Nさんがはじめた「木材・家具」関連のインスタはこちら
木材倉庫のN

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■ MUKU-DATA 樽口峠より飯豊連峰 8/17
長期のお盆休み9連休も終り、今日から通常営業です。
みなさんリフレッシュできたでしょうか!
私自身はなるべく普段通りの生活をしながら
なかなかできなかった木材倉庫の整理など行いつつ
8/14は桧枝岐方面へ、昨日17日は会津~米沢~小国と
山の空気と緑を見ながらドライブしてきました。
樽口峠という場所は飯豊連峰の大パノラマでした。
そこに1本の大きめの木が立っていましたが
枯れてしまっいるように見えたのですが・・・
何だかとても気になる1本の木でした。。
(さきほど調べたら、これが1本桜なのでしょうか・・?)
14日に行った桧枝岐村は、昨年魚沼方面より入り奥只見湖~尾瀬~桧枝岐と通過して
依頼、なんだかとてもお気に入りの地域になっています。
今回は桧枝岐歌舞伎の舞台も見てきました。
年に数回だけ上演される村の歌舞伎
実は今日18日が鎮守神祭礼奉納歌舞伎(8月18日)上演日なんですよね。。
いつか、見てみたいと思っています。
お盆も過ぎて少し暑さも和らぎ、気付けば一気に蝉や虫の声の大合唱です。
また秋が過ぎて冬がきます。
何気ない日常、山の景色に触れる事ができること、
ありがたく幸せなことだと思います。
8/14 檜枝岐歌舞伎







8/17 樽口峠 1本の木

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■ MUKU-DATA 栃 天然乾燥材 未加工(粗木)
SIZE 2300 440-450-480 t60mm
ちょっと事情があってこの栃は樹皮剥がしも割れ止めに塗らずに
倉庫に立て掛けてあった栃なのですが、
昨日夕方、耳に付いてある樹皮を剥がした。
もう製材後3年以上経過している板なので十分に乾燥しているので
直ぐに使う事ができる。
夕方の開いた半端な時間に、皮を剥がしていたのですが
ちょうど夕日が入り込んでキラキラ度がアップしたので写真に納めておいた。
杢のある木は光の入り方で輝き方も違ってくる。
縮み杢に虎杢、栃らしい純白の杢のある一枚かと思う。
こういった杢のある板は、割れやヒビの入り方にも特徴があり
割れ止めを塗っていなかった為に材面に数カ所、ヒビが入ってしまった。
まぁこの程度で済んだことはラッキーだったかもしれない。
やはり杢のある板はちゃんと杢の部分に割れ止めを塗っておかないとけない。
まだ粗木なのに角度によってこんなに光っている。
カウンター等に使うにはこれ位の杢目が映えるかと思う。
小さな木工品を製作するのに使うのであればもっと細かな木目の方がいいだろう。
木は目細であればいいと分けではなく
使用する用途で杢目の大きさなど選定するのがいいかと思う。
もっと細かな杢であれば材の価格も高くなり指物等にも材を向けることができるが
例えばカウンター材へ使用した際は、細かすぎていまいちパッとしない事があるのも事実。
材質、材のみで選ぶのではなく
適材適所、それぞれに使う場所や用途で選ぶことで
更に空間の質はあがるかと思う。














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■ MUKU-DATA 柿の木
柿の木はよく苔が纏わり付いている。
柿の木は成長がゆっくりだから、近所にある柿の木を見ていても
子供頃となんら変わらないように見える。
この凸凹した柿の木は何十年にもわたり枝を落されてできた凹凸だろうか・・?
古い文化財の庭の梅の古木等にも苔が付いている光景を良く目にする。
この位の柿の木でも樹齢はきっと100年は経過しているのかと思う。
何らかの理由で伐採されて弊社へ縁あって辿り着いた。
黒はあるが、芯は腐りフカフカになっている。
黒柿の材としてより、
この凸凹した異様な形は別のものとして活かした方がいいのかもしれない。
柿の木は伐られたが、苔はまだ生きているのだろうけど、
ごめんだけど、先ずは苔を剥がす作業から。。。
苔が付いたままで材にできれば面白いだろうけど・・
こんな木もありかと思う。






■ MUKU-DATA 槐(エンジュ)ベンチ
国産材で色の濃い木ってあまりないんだけど
ここら辺では「延寿」という当て字からも縁起のいい木、
魔除けの意味合いもある槐(エンジュ)。
床柱として多く使われてきて、実家の床柱も白太のないピン角の槐が立っている。
槐の白太部分は虫が入り易いので辺材の白太を残しての手入れは大変だけど
やはり槐は白太があった方が色のコントラストも出て面白いかと思う。
この槐の木を使って、ベンチの依頼を受け製作したもの(設計・デザインは木材倉庫のN)
必要長さは十分あったので片側の脚の部分はカネ折れとして
もう一方はスチール脚として製作
座面から脚への木目と白太部分が繋がり槐の木の良さを活かしたベンチに
なったかと思う。











杉の節ありカウンターだが多くの皆さんに使われる事で
納品当初よりいい味が出てきているように見える。
木は使われてなんぼ、使えば使うほどそこの空間に馴染んで
そこでしか出せないものへと変化していくかと思う。

上記写真撮影すべて木材倉庫のN
■ MUKU-DATA 左から神代杉、槐、黄檗(キハダ) 生材
最近の一枚板が多く並ぶ市場では木の樹皮部分を剥がし
表面が分かるように電気鉋等で木表面を削った状態のものが多い。
8~9割程度はそのような状態で並べなれるようになった。
以前は、挽きっぱなしの耳の部分には樹皮が残ったままの一枚板も多かった。
辺材の樹皮を剥がすのは一苦労で、伐り時によっては虫も入り易いので
樹皮の部分は電気鉋や電動斫り機など使い削り落とされているものも多い。
出来る事なら、丁寧に樹皮を剥ぎ取り天然のままの耳を残しておいた方が
いい材も多くあるのだが
自身も皮剥がしを時々行っているので丁寧に剥がすのは一苦労・・
場合によっては1枚剥がすのに1日で終わらない板もある。
桜だったり、樫の木だったり、、、手強いものが多い。
丸太から製材、板挽きされた生材は当然乾燥していない。
木は乾燥して初めて使う事ができ材木=材料として使える材木となる。
乾燥過程では割れたり反ったり・・・
木偏に反るで木反=板
全く無傷で割れず、反らずに乾燥してくれる木は
板類に関しては1~2割程度で殆どが乾燥過程で何かしらの癖が現れてくる。
癖はあって当然だが、木を部材として使う側の人間からすると
少し厄介なので、なるべく癖を押えつつ素直に乾いてくれる為に
あれこれと試行錯誤を繰り返す。
あぁ・・この木は癖が強そう・・
ってのは出来る限りの処置を施して数年間寝かせる。
数年経て木材倉庫に並ぶ一枚板はそうした目に見えない過程を経ている。
今日も手入れは続く
これは木裏の部分にも割れ止めを塗ろう。
巾広の一枚板に少し反りが出てきているのでこのまま乾かすと
更に反るであろうから一番下にして上に別な板類を載せ重しとして癖を抜こう。。
この板は桟積みせずに木裏で立て掛けておこう・・
材種別、個体差別の一枚一枚違う特性をもった板類の判断は
経験と勘で仕分けしながら地味な作業を続けている。
気づけばあと数年で還暦だ
本当の意味で木を知り扱う事は一代では完結出来ないなぁ・・



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■ MUKU-DATA 楓耳付きカウンター 窓周りと上り框の納まり
木材倉庫から旅立っていった材木たちのその後が
どういうふうに使われたか?というのはとても興味があるし
一枚板テーブルであれば、完成したお宅へお届けする事が多いので
テーブルを設置した後の室内との関係は目にする機会もあるが
工事中に建物に取り付けられる例えばカウンター材などは
実際にどういう感じになったんだろう・・?と気になることも多い。
以前はできるだけ、それが取り付けれた現場を見に行っていたのだが
ここのところ、なかなか現場に行けていない。
現在建築部で施工を請け負っている金子勉建築設計事務所さんの「松野尾の平屋」の
写真が現場監督の長野から送られてきた。
あの楓がこんなふうになったんだぁ~!
うわぁ~ なんか良い感じ~
材面を仕上げずに帯鋸目が残る粗木のまま使う事がある金子さんだが
ひとむかし前であれば、材はキレイに仕上げるもの
当たり前に仕上げてきた大工さんやそれを見てきた材木屋からすると
本当にこれでいいの?と少し心配になる事もあるが
最近はお付き合いのある工務店さんの設計士さんの中でも
「帯鋸目が残るこのままで」と言われる方もいるので
きっと素材感、ラフな感じ、光の反射など考慮されて
あえて仕上げないラフ挽き感を残しているかと思う。
ラフ挽きのまま使った場合、はじめは木にざらついた質感を感じるかと思うが
10年、20年、30年と経過すると共に
頻繁に使う箇所ほど緩い艶が出てくる事だろう。
まさにそこに住む人仕様に変化、深化した無垢材の姿がある事かと思う。
粗木の材がそこで住む人と共に育っていくという感じか・・
そういった流れも悪くはないと思う。
逆に一般的な仕上げた材に関しても、使いながら傷もでき味となり深みが増す。
木は時間を経ながら摩擦されその場にしか出せない質感、艶感へと変化し続けていく。
上記の写真、面白い納まりだなぁ・・と何度も見ながら考えていた。
建築は納まりの集合体
部材と部材の取り合いをどう納めていくかが、現場の腕の見せどころ。
窓際の窓台を兼ねたカウンター&ベンチにも使う楓の耳付き一枚板
間口は確か二間半(4.55m)で内法必要寸法は4.2m程度必要だったかとは思うが、
上り框までの必要長さは3.8mほどで足りるので後は納まりは現場で考えると
いう事で長さは少し足りないけれども、この楓を選ばれたかと思う。
(寒い頃、木材倉庫で施主さん金子さん長野であれこれと長い時間検討していた)
素材探しの頃、なかなか白っぽい木で4.5m~5m材の乾燥した材が出て来なくて
暫く探してはいたのだが、
仮に5m材の楓の乾燥材が見つかったとしても
予算的には合わない金額になったかと思う。
(確か当初はアッシュの耳無し4.5m材があったのでそれを使う予定だった)
工業製品ではない自然素材である一枚板ではこのケースはよくあること。
この楓、融かしてこねてもう50cmほど伸びたらいいのに・・
探してもその長さが出てこない時は出てこない。
そこで重要になるのが足りない長さをどう納めるか?
昔の木造建築ほど、大工の納まりの工夫や知恵を見る事ができその納め方に感動する事が多い。
ここの場合は耳付き框材の長さは十分足りていたので
窓際まで伸ばして納めて良かったんだろうが
それじゃあ、カウンターとの縁が途中で切れたみたいでいまいちイケていない気がする。
どういう経緯でこの納まりになったのか詳細は知らないが
現場で窓周りとカウンターと框材の取り合いを良く見ながら
判断したのかと思う。机上だけではきっとこの納まりはできないかと思う。
昔は木材は高価なものだったので、大切に無駄なく
足りない部分は工夫して知恵を出し合いながら各所を納めていった。
(私が材木屋になるずっと前の話)
足りなきゃ、逆手にとってそれ以上に良く見えるように考えればいい。
仮に長さが十分にあったとしたら、この部分をどう納めていただろう。。
(なかなか各所の取り合いが多くカウンター端部をどう納めるか悩みそう)
長さの足りた分、その金額に見合う分の納まりになっただろうか・・
この写真を見ながらそんな事を考えていた。
無垢材、一枚板類は、こちらの思い通りに使い勝手のいい建材とはいかない。
その材に合せて臨機応変に納まりを考え、変更できるところは変更しながら
その素材が持っている良さを引き出してあげること。
金子さんが設計する建物には、いいの?このままで??っていう
木の使い方が多々あるのだが
完成された室内を見ると
その木がそのラフな姿のままでなければ出せない味わい、
その木が持っているその木だけの良さが最大限活かされていると感じる。





4月下旬に完成見学会をやるそうです。
金子さんが作る「木の建築、木の室内」を是非体感されては如何でしょうか。。
☞ 金子勉建築設計事務所「松野尾の平屋」
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