MUKU-DATA  各種一枚板入荷  未乾燥

昨日朝一、12月上旬の市で購入できた一枚板が届いた。
気になる材の出材が数点あったので強行突破で日帰りで遠征、下見して
競りは信頼のおけるお付き合いしている材木屋にお願いして落札されたもの。

結果的には良い仕入れができたし、
今回購入したのは墨流し模様のものが狙ってはいないが多かった。

白地に一部黒筋模様の強いダオ、ヨノキ(エノキ)や栃のスポルテッドが殆どで
他に樟2枚、朴ノ木2枚、ぶっ壊れた楓1枚、新潟の栃2枚
別に拘った訳ではないのだが、材種は数点に限定され、
やはり全体の雰囲気や佇まい、なんか気になる、心に刺さるな・・ってものを
ピックアップした結果が今回の仕入れはこれだったといった感じ。

早速、材を整理して、片付ける前の皮むき作業から始まる。
師走の忙しい時期にこの作業はちょっと辛いが、
皮を剥がし、割れ止めや鎹を打ち込み、桟済みするこの作業を怠ると
後々これらがデビューする際に輝いてくれない事になるので
楽しみながら一枚一枚、木と向きあって手入れをしている。

大型一台としては量が足りなく送料が高くついてしまうのが悩みどころ

スポルテッド栃 他にスポルテッド榎など
スポルテッド狙いだった訳ではないが、結果これら墨流し模様のようなものが
多くなった。
小さな板はここぞという飾り棚などにいいのかもしれない。
スポルテッド材は比較的乾きが早いように思うので
1年ほど養生してからプレナー掛けしようと考えている。

早速、朴ノ木の皮むきを始める。
まずは皮を剥ぎ、割れそうな箇所に鎹を打ち込み、その後割れ止め作業など

10月、新潟の木材市場で出ていた栃の丸太から挽かれたもの(岐阜の業者さんが購入)
大きな丸太だったが芯部分に腐れがあり、どうかなぁ・・この丸太?と思っていたが、
一枚板として4枚が挽かれ、一枚板以外の端材部分も
杢目がキレイな材はギター部材や木工用として高値で買われていたようだ。
この写真の一枚外側の赤の少ない栃が一番良いものだった。
過去に見たこともない美しい色々な杢目が広がっている。
一番良い外側の2枚が買えなかったことは少し凹んでしまったが、
赤身のあるこの大きさの杢目もそうそう見ることがない材だと思っている。
新潟の栃の木で、その周辺の根や枝部分の丸太は弊社にあり(10月の市で購入)
今回の市でこの2枚と縁があったことは、この木の根や枝、そして新潟育ちという地に
呼ばれたのかもしれないなぁ・・
それらの縁があったのかなぁと思っている。

市場に並んでいた時の栃:左側が弊社へきたもの

関連: 丸太の競り / 森の断片 栃の断片