MUKU-DATA  インドローズの原木 Indian rosewood

以前に新木場の銘木屋さんから譲ってもらったインドローズの原木です。
原木と言ってもφ150mm程度のものですので
これから部材取りができる大きさではありません。

何故に六角面にして部分的に斫っているのか・・?
材の色や状態を確認する為だったのか現地で何かの柱材として使った際の余りなのか・・ 定かではありません。

ん、そうだ譲ってくれた本人に電話してみよう・・・

(ブログ作業中断)

確認しました。昭和30年代頃までは、現地では製材機はなく
丸太のままでの輸入は白太部分に虫が入っていたり、材積も大きく正確な検地ができない為に、現地にて白太部分を斫らせていたそうです。
日本に持ち込まれたこの状態の唐木類を製材し仕上げて床柱等に再加工していたようです。
という事は、例えば4m材程度で入ってきたインドローズの原木を3m材の床柱にしてその残り材がこの当時現地で白太を斫り輸入された写真の原木ということかと思います。
なるほどなぁ・・・

で話に続きがあって、銘木匠曰く、若い頃京都の料理屋さんへ行った際にチーク材を使った落し掛け(床の間廻り部材)があって、そこに皮肌を残しつつ部分的に斫られたそれを目にして、とても感銘を受けたとの事。
意図しない自然の斫り加減は、人の心に響く事があるようです。

時々当時の斫られたままの原木が残っていて、斫り加減の良いものは例えば数寄屋建築に取入れたりされていたようで、
本鉄刀木でのいい形、大きさ、斫り具合の良いものがあったなぁ・・と懐かしんでおられました。

このインドローズも、どうもなんだかどこか佇まいが気になる1本だと眺めています。
気になったので数年前に分けてもらったのですが、
この材に対しての捉え方、感性は同じだったのかぁ・・ なーんだぁ・・って
思いました。

ところで、この短材、何に向けるのがいいと思いますか?